見出し画像

アーユルヴェーダはいくつからでも役に立つ

こんにちは!
あーゆるNurseのRieです。

今日は祖母に対してアーユルヴェーダ的アプローチをしているお話をしていきます。
その前にこの1週間について少し書いていきます。
後半では実践の部分をご紹介しています。


祖母と暮らして

大阪に来てもう1週間です。
入院中の祖父の様子は落ち着いているようです。

脳梗塞後、退院してきた祖母は元気ですが、
短期記憶の維持が難しいのと
身の回りのことを忘れがち。

朝は調子がいいですが、夕方にかけて活動が低下している感じです。
朝ご飯の準備は習慣化されているのでできるけど、
昼、夜と食材を調理する、料理をしてご飯を準備する工程は少し難しそうです

料理って、結構頭を使うんですね。
冷蔵庫の食材から献立を考える、
野菜を切る、焼く、煮るなどの調理、後片付け、など。

特に趣味がないことや、独居であることから
1日の中に変化や刺激が少なくて、活動性が低下していることが予測できます。

アーユルヴェーダ的にはサットヴァとタマス優勢で
ラジャスが少なくて活動性が低いといいますかそんな感じです。

睡眠は長くて21時に就寝後、一度トイレへ起きて8時半くらいまで眠ります。
高齢になるほど眠れなくて困る人が多い印象ですが、祖母は睡眠の悩みはなさそうです。

デイサービスに行っているときは、いろんな作業があるので活気がありますが
1日家にいるときは自発的に行動することはあまりなさそう。

デイサービスがない日は散歩に誘ったり、
家事の分担(私が料理をして、おばあちゃんは洗い物、私が洗濯をして畳むのはお願いしてみたり)
おばあちゃんの生活リズムを崩さないようにサポートしています。

私の拠点は種子島なので、ずっとここで暮らすことはできません。
島から出るのも結構大変で、
なかなか頻繁には大阪に帰れないので今できることをやっています。

病院勤務、施設勤務の経験から
いろんな人の老老介護や高齢者の独居の現状も知ってきました。

やっぱりサポートが必要。
家族にもそれぞれ事情があるので、同居とか施設への入居とかみんなが悩む部分なんですけど、できる人ができることを、サポートできたらいいなぁと思います。

お父さんとも話をして、
デイサービスがない週末の4日間を大阪の家族がカバーできるようになりそうです。

ずっとそばで見ている家族から見えることと、
1年ぶりに会って一緒に暮らして客観的に生活状況を知って見えることは違います。どっちもの意見が必要。

なんとか 1人で暮らせている状態を見ていると、
「1人暮らしでも大丈夫」だと思われそうですが、
脳梗塞を起こした現状もあったり、現に物忘れが多いことから独居は心配…

ちなみに、私が来た1週間前のおばあちゃんと、
1週間後のおばあちゃんは明らかに活気や記憶力が違うので
元気にこの家で暮らすためにも、
家族のサポートが必要だなと思います。
誰と会話を交わしたり、人から受ける刺激があるのとないのとでは全然違うなと思います。

私自身も一人暮らしなのでわかりますが、
誰かとご飯を食べるほうが楽しくて美味しい。

アーユルヴェーダの視点から見た高齢者

さて本題へ!

以前の5大元素(パンチャマハブータ)のお話でもありましたが、
人生は、生まれてから死ぬまでのサイクルは
からに向かって展開していきます。

高齢になると、生理的にヴァータが増大していきます。
『風』と『空』のエネルギーが増える。

精神面では個人差があると思いますがサットヴァの要素が大きくなると思います。
激しく感情が動かない、安定していて喜びすぎることも悲しみすぎることもなくて安定している。

エリクソンの発達段階モデルでは、
老年期は人生経験が多くて多くのことに心が動きにくくなると言われています。
そして、今までの経験を統合して英知がある。

しかし、多くのことを失っていくので(身体機能、記憶、自分でできること、友達、家族)など
精神面では、英智的であることもあれば喪失や悲嘆、死を身近に感じることへの絶望感もあると言われています。

身体機能の低下でドーシャが下がることも考えられる。
ピッタのエネルギーは下がり、消化代謝の力が低下する。
じっとしていることが多くなるためカパも増大しやすいが、
体の水分を保持する要素は下がっているので(筋肉量や皮下脂肪が減る、脆い)、
精神面へカパの要素が出やすいのではないかなと思います。


必要なケア

1、ヴァータが増大しすぎないようにする
2、ピッタをサポートする
3、精神面ではタマスやカパの要素が増えすぎないよう適度に動きを

と捉えています。
これは現段階で私の祖母を見ていてアセスメントしているので個人差はあると思います。

1、ヴァータが増大しすぎないように

・太白ごま油でのマッサージ
 特に冷えやすい足、そして耳や頭など全身のツボが多い場所を重点的にセルフケアできるようにする。

ターメリックオイルで頭、耳をマッサージ
ターメリックオイルで足をマッサージ


ターメリックは温性、体を温め循環を良くしてくれます。肌も整えてくれるので私はターメリックオイルを使用しています。

マッサージも自分でできること大事!
皮膚は触覚として脳に刺激を与えるのと、
第3の脳と言われていて皮膚から感じ取っている情報も多いのです。
足の裏は、歩くのに必要な筋肉や感覚がたくさんあるので、マッサージで丁寧に刺激することは高齢になる程有益だと思います。

冷えに関しては、祖母はしっかり靴下などを履いているタイプ。
日常的に自分でケアできていそうです。
水分摂取ではお茶や水をよく飲むので、白湯や温かいものをすすめています。

2、ピッタのケア



食事は、温かくて、水分も多くて、熱性のものを中心に。
甘味もプラス。そして適度な油分を。

バランスの良い食事がもちろん大事です。
そこにアーユルヴェーダの視点を加えると、こんな感じ!

煮るものメインで消化に優しく。
適度な温かい甘味でヴァータをケアしつつ、カパが増大しすぎないように。
ソテーなどで適度な油分と熱を。
ご飯や汁物に生姜をプラス。熱の要素を取り入れています。

あまりたくさん食べられないので、汁物に季節野菜を投入!
この日は椎茸、ゆず、そして私の好きなハンダマを入れました。

3、程度な動き


これも身体能力によって個人差があますが、散歩や家事など
頭を使うことや手足を動かすこと
できれば外の空気や大地に触れることを取り入れます。

家にいるときには散歩に誘ったり、
草むしりをしたり、
洗い物や洗濯を畳むなど。

あと、会話も必要。
誰かと話すのって、元気が出ますよね。
一日中家にいると、私でも気が滅入ったり、やる気がなくなったり動かない心になってきます

誰かと会話をすると力をもらえる
そこにはエネルギーの循環があるから。
人は相手がいるからこそエネルギーを循環させられると思います。
体と心はリンクしているので、「会話」という身近なことだけでも元気をもらえたり、体を動かす原動力になりますよね。


まとめ

アーユルヴェーダの視点があれば、
不足していそうな部分の予測がつきます。
自分のことも、誰かのことも。

高齢になってからでも、今ある体の機能を維持するために
主にヴァータのケアから取り入れてみるのは有効だと思っています♪

高齢の場合、これまでの生活習慣によって今の体ができているため何かを変えたり新しく取り入れることを定着させるのは難しいこともありますが、身近な人がそれをサポートできたら良いなと思います。

これからアーユルヴェーダを学ぶ人も、
自分だけではなく周りの大切な人のこともケアできるので
今回の私の記事がご参考になれ場と思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?