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夢の話

昨日見た夢が、頭から離れない。

あんなに夢から覚めたくないと思ったのは、初めてかも知れない。

私は自宅の自分の部屋にいて、外から現実では会った事は無いが夢の中では長く付き合っている(た?)彼が私の家へと歩いてくるのが見えたのだ。

そして彼は私に求婚した。

両親も同じ場に居合わせ、すごく喜んでいた。

自画自賛みたいだけど、自分がすごく綺麗に見えた。

昨日は12時間くらいぶっ通しで寝てしまったから、長い夢だったはずなのに、はっきりと覚えているのはそれだけ。

彼の顔が、タイプだった事は確か。でも会った記憶も無い一般の人が夢に出て来たのには驚いた。

誰かに愛され、誰かに求婚され、一緒にこれから人生を歩んで行く女の心情や表情というのは、あんなにも満たされたものなのかと。

「夢でありませんように」とひたすら祈っていたのに、目覚めてしまった。

誰かに寄り添える安心感、それを感じると女はきっとすごく綺麗になるのだと思う。

女としての余裕が出来て、内側からにじみ出る優しさにあふれている。

東京にいる独身女子の友達はめっきり減ってしまったけれど、彼女達から聞くのはどれだけ出会う事が難しいか、ということ。

メールやSNSが無い時代にもたくさん出会いはあったはずなのに、なぜ選択肢が増えた今も出会いが難しいのだろうか。

出会いがネット上でも出来るから、リアルの出会いを大切にしていないのだろうか。変わってしまったのは環境ではなく、私達のほうなのか。

文明は開花しても、ロマンスはずっとオーソドックスであって欲しいなと思う今日この頃。

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