【本】カラフル
中三の子が読んでいるというので、以前から感想会しよ!とお誘い(お願い)していて、やっと実現することが出来ました。
森絵都『カラフル』
1998年刊行。私もね、初めて読んだのは貴方くらいの歳でしたよ。
子どもと二人で感想をお話しできたのは、学習後の30分程度でしたが、超幸せでした!
どんなふうに進めたら話しやすいかなあと思って、いろいろ考えていきましたが、「どこが面白かった?」で充分でした。「本、特に小説を読むのは得意ではない」とだいぶ前に聞いていたのですが、心配することなかったです。
感想会のイメトレでは、古澤さまのnoteをたくさん参考にさせていただきました。
子どもの感想を聞いて
子どもが話したことは、私の胸に大切にとっておくとして、子どもは自分の今いるところから、周囲をよく見てよく考えているのだなあというのが、私の感想です。
子どもとの読書感想会
子どもと読んだ本の話が出来たらいいな、とは前々から思っていて、今回は周囲の協力があったので出来ました。
私の言う「子どもと読んだ本の話が出来たらいい」というのは、私が面白いからやりたいということで、子どもに本を好きになって欲しいとか、読解力がつくとかは、やるための手段として言っています。一方で、本は読んだ方がいいと思うし、読解力は本を読むとつくと思ってるし、自分の価値観は誰かと話をしながら鍛えていくものと思っています。
次回があるとして、今回のメモ
☆ここのことを話したい、という箇所をマークしておく
☆「同じ本を読む」を生かして、同じ言葉や場面のそれぞれの読み取りを深められると面白そう
また子どもと読書会をやりたいので、あまり頑張らずにやれる方法を考えます。
『カラフル』を再読して
下界の「ホームステイ」や「カラフル」に込められた意味が記憶にあったのですが、今回の再読では「この子薬を飲んだんだよなあ」ということが終始頭にありました。
「ぼく」は真の身体に入ってすぐ、行動から兄の愛情を読み取っている。死ぬ前の真にも出来たはずだ。
心の何処かで「そういうことが出来た子が何故死ぬんだろう」と思っていて、この何故にはいろいろな不備がある。真の魂が身体に戻らなければ、真の家族や関わった人びとは、それぞれに消えない何故を抱え続けることになっただろう。
そういうことが出来ても死ぬことがある、としても、きっと何故は消えない。何故と問うことに意味がなくても。カラフルな世界の中の真っ暗闇の暗さ。だとしたら、明るい絵を描こうとしている手を信じるしかない。
「ホームステイ」中、ぼくは家族や周りの人と出会い直すわけですが、私も今回、子どもとの感想会をきっかけにこの本と出会い直すことが出来ました。子育ては出会い直す機なのだろうなあ。
何と言っても。
早乙女くんが好きすぎるんですよ。早乙女くんになりたい。