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市販薬を覚せい剤代わりにする若者たち。その背景には孤独孤立か?

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず


小学校で、トー横で。
子どもたちがOD(オーバードーズ)

今、一部の市販薬を多量に摂取することで覚醒剤と同様の反応を得られるとして、 若年層でドラッグストアで購入できる市販薬を過剰摂取する人が増えています。
10代の薬物依存症患者の「主な薬物」の50%以上が市販薬だといいます(※)。
(※全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調調査:精神科医療施設を受診する薬物関連精神疾患患者の主たる薬物(1年以内に使用歴のある者)より)

今月、東京都の小学校で市販薬を過剰摂取した児童が2人病院に搬送。また、東京・歌舞伎町の「トー横」で少年少女ら延べ29人が補導。その内複数人が、過剰摂取目的とみられる市販のせき止め薬を所持していたとみられています。

厚生労働省は20歳未満の人が一部の市販薬を多量購入することを禁じる制度を見直し。来年の医薬品医療機器法改正を目指しています

子どもたちに共通するのは「孤独・孤立」
居場所を求め、薬物に手を出したか?

若者たちが薬物に手を出す背景には何があるのでしょうか?
その一つには、孤独孤立があると考えられます。

2016年に薬物の使用や所持で逮捕され、現在は依存症問題の啓発に取り組む俳優の高知東生(たかちのぼる)さん、元NHKアナウンサーの塚本堅一さんは、「人の輪に入るため」や「コミュニティで流行っていた」ことから、どんどん薬物にはまっていったと振り返ります。

なぜ、ダメだと分かっていながら手を出したのか――経験者が語る、薬物依存の実態と報道のあり方(前編)

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高知「秘密を分かち合うことで、仲間の結束が生まれるというか。今思えば歪んでいますが、そこに自分は居場所を求めた。それが大きな間違いの始まりだったんですけどね」

塚本「私はセクシャリティがゲイなのですが、そのコミュニティで流行していたこともあり、合法だった時代はちょっとしたご褒美のような感覚で使い続けていました」

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