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【最終回】リディ部特別ゼミ「医療情報の発信力を身につける」~感染症とワクチン〜【評価発表会】

世界のワクチン事情に詳しい木下喬弘医師を講師に迎え、最新の医療情報をわかりやすく届ける発信者になりたいと考えている参加者の方々とともに1年間学びを深めてきたリディ部「医療情報の発信力を身につける」特別ゼミ。最終回は「評価発表会」です。
本ゼミでは最終課題として「記事作成・提出」を挙げており、それぞれ関心の高いテーマで取り組んでいただきました。「評価発表会」では、提出された記事に対して審査員が評価・コメントを発表。また、後日リディラバ運営の社会問題に特化したウェブメディア「リディラバジャーナル」に掲載される記事も発表いたします。

リディ部特別ゼミ「医療情報の発信力を身につける」~感染症とワクチン〜【評価発表会】

日時:3月30日(水)20:00〜21:30 @オンライン(Zoom)

1年間のゼミの中では、新型コロナウイルスのワクチンやHPVワクチンなどについて学ぶ「講義編」と、さまざまなワークを通じて発信について学ぶ「発信編」を進めてきました。発信編の最終課題「記事作成・提出」は、自身の問題意識や伝えたいことを発信する力を、実際の過程(執筆・フィードバック・評価)を通して身につけることを目的としています。
参加者の方々には、最終課題の形式として以下の内容で取り組んで頂きました。

・テーマ:「医療」に関するものであれば自由
・文字数:自由(上限4,000字)
・対象読者:自由
・書き手の発信スタンス:自由
・形式:自由(調査記事でも、取材・インタビュー記事でも)

当日は公衆衛生の専門医としてゼミ講師を務められた木下喬弘医師ほか、審査員として佐々木俊尚さん、峰宗太郎医師、そしてリディラバ代表の安部敏樹の3名が参加し、下記の項目をもとに評価・コメントをいただきます。

・正確性:正しい情報を正しく伝えられているか
・伝わりやすさ:対象読者に合わせた難易度の内容になっているか
・読みやすさ:対象読者が読みやすい表現になっているか
・メッセージ:記事のメインメッセージは明確になっているか
・スタンス:発信スタンス(どの位置から・誰に・何を伝えたいか)と、記事の内容が合っているか


佐々木俊尚さんにはジャーナリストの視点から、峰宗太郎医師には病理専門医の視点から、そしてリディラバ代表の安部敏樹は社会問題の専門家の視点から、参加者が書いた記事を評価いただきます。

リディ部特別ゼミ「医療情報の発信力を身につける」🔎
👉「評価発表会」参加はコチラから👈

講師:手を洗う救急医Taka(木下喬弘)さん
2010年阪大医学部卒。大阪急性期・総合医療センターで初期研修、12年同救急診療科に入職。19年にフルブライト奨学生として、ハーバード大公衆衛生大学院に留学。20年HPVワクチン接種率向上への取り組みで同大大学院の卒業賞Gareth M. Green Awardを受賞。8月28日にHPVワクチンのsocial marketingを行うために一般社団法人「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」を共同設立。科学に基づいた医療情報の提供を心掛け、Twitterでも情報発信中。
Twitter:@mph_for_doctors

審査員:佐々木俊尚さん(作家・ジャーナリスト)
1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。毎日新聞社などを経て2003年に独立し、テクノロジから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く取材・執筆・発信している。総務省情報通信白書編集委員。「時間とテクノロジー」「そして、暮らしは共同体になる。」「キュレーションの時代」「広く弱くつながって生きる」など著書多数。Twitterのフォロワーは約78万人。
Twitter:@sasakitoshinao

審査員:峰宗太郎さん(病理専門医)
病理専門医、薬剤師、医学博士。京都大学薬学部・名古屋大学医学部・東京大学大学院医学系研究科卒業。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所等を経て、アメリカ合衆国の国立研究機関で博士研究員を務める。専門は病理学・ウイルス学・免疫学。
Twitter:@minesoh

審査員:安部 敏樹(株式会社Ridilover 代表取締役/一般社団法人リディラバ 代表理事)
1987年生まれ。2009年東京大学在学中に社会問題をツアーにして共有するプラットフォーム『リディラバ』を開始。2012年に一般社団法人、翌年に株式会社Ridiloverを設立。2012年度より東京大学教養学部にて社会起業の授業を持つ。
第1回 総務省「NICT起業家甲子園」優勝「KDDI∞Labo」第4期 最優秀賞 など受賞多数。2017年米誌「Forbes」が選ぶアジアを代表するU-30選出。著書『いつかリーダーになる君たちへ』(日経BP社)など。
Twitter:@toshikiabe

本noteでは、提出者8名による渾身の記事について事前に少しだけご紹介させて頂きます。なおこれらの記事はリディ部員さん限定でご覧いただけます。

当事者として伝えたいこと

1.アラフォー女子がいま、妹たちに伝えたいカラダのこと。

▼執筆者からの一言
「読者の共感を得られること、読みやすく飽きない文章になることを心がけ、イラストを入れたり文体を親しみやすい口調にするなどして工夫しました。どうしても長くなるので文字数を削るのにかなり苦労しました。」

2.「見えない障害」を倒すための僕の戦い方~妻の高次脳機能障害と向き合うこと

▼執筆者からの一言
「私の記事はいわば「n=1」のデータにすぎないのですが、どうすればその「n=1」に説得力を持たせられるのか、どうすれば「n=1」を最大限に活かせるのかを考えながら執筆いたしました。」

3.患者家族から見た、後悔しない医療とのつながり方

▼執筆者からの一言
「どこまで自己開示するか、エピソードをしぼる、伝えたいことや気持ちを出来るだけそのまま言葉にする、字数内に収める!ことに苦心しました。正しいだけでは伝わらない。受け取る側の受け止めやすさを心がけました。」

4.ワクチン慎重派だった私がHPVワクチン接種を娘にさせようと考えるに至った経緯

▼執筆者からの一言
「読んで不快になる方がいないように、傷つく方がいないように、表現に気を付けました。自分の考えを相手が理解しやすいように伝えることが難しいと感じました。」

医療情報・医療現場と向き合う

5.医学生から見た医療現場のコミュニケーション

▼執筆者からの一言
「自分の考え・スタンスを意識するほど、この文章で良いのか不安や難しさを感じましたが、なんとか書ききることができました。未熟ではありますが、医学生の等身大の思いを記事で感じていただけたら幸いです!」

6.正確で科学的な情報を得るために

▼執筆者からの一言
「ゼミを通じて、相手を想定した伝え方が大切だと何度も教わりました。炎上がこわくて、テーマ設定に悩みましたが、科学的な正確性に留意した上で、経験に基づいた“ナラティブ”を、背伸びせずに書いてみました。」

7.漫画で読む麻酔体験解説

▼執筆者からの一言
「『誤った医療情報はなぜ広まるのか』から考えたところ、体験談漫画は拡散されやすいことに気づきました。そこから、あえて体験談漫画を用いて正しい医療情報を伝える、という記事を作ってみました!」

8.医療情報との向き合い方、一緒に見直しませんか?

▼執筆者からの一言
「こんなに、「どうしたら伝わるか」にこだわった4,000字は初めてです。読みやすい文章のトーンと、共有したい情報のバランスが、最後まで悩ましく、難しかった…!」

この「評価発表会」はリディ部員のみなさまであればどなたでもご覧いただけますので、どうぞご参加ください。
また、これまで進められてきた特別ゼミの内容を体験できるYouTube動画やWebメディア「リディラバジャーナル」での記事についてはこちらのnote「リディ部特別ゼミ「医療情報の発信力を身につける」~感染症とワクチン〜【全12回】」をご覧ください。

社会問題を考えるみんなの部活動「リディ部」とは🔎

「誰かの困りごとを、次の時代の手がかりに」を合言葉に、社会問題について学び合う、オンラインコミュニティ「リディ部」。
社会問題の解決には、問題を「社会化」する(誰かの困りごとを、みんなの問題としてとらえる)ことが最初の一歩だと、私たちリディラバは考えています。そしてそれに欠かせないのは、その社会問題に関心をもっている「フォロワーの存在」です。
社会の中に、フォロワーの輪を広げていきたい。
一見すると、むずかしく、とっつきにくく思える、社会問題。
ならば、ひとりじゃなく、みんなで考えよう!ということで「みんなの部活動」を2020年5月にスタートいたしました。
「リディ部」では、主に、水~金曜日の夜におこなうライブ勉強会と、週末のオンライン自習室、Facebook非公開グループでのコミュニケーションと社会問題解決のためのプロジェクトを活動の中心としています。
勉強会当日は参加できない…という方も、リディ部に入部頂くと過去実施したものも含めて200本以上の「勉強会」アーカイブ動画が見放題です👀

「リディ部」3つのポイント
📌いま社会で起こっている問題に対して、偏りのない知識を得られる
📌フラットな場で発言することで、知識が自分の身になる
📌「社会問題」は、実はとっても面白い!

👉「リディ部」参加申込はこちらから👈

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毎週の「ライブ勉強会」アーカイブ動画は、リディ部の部員の方向けの専用サイトで配信しております。そして、勉強会の様子をみなさまにもご覧いただけるよう一部YouTubeでも配信しております。
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