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バイクのギア付きorオートマ論争

冷たい風を切って走っていく。目的地はない。信号のない田舎道のアップダウンを次々にパスしていく。
さっきから後ろに見知らぬバイクがついてくる。丸いライトと正立フォーク。時々ホイールの金色が見える。多分CB750だな。
引き離すつもりはないが、自然とペースが上がる。
タイトなコーナーに差し掛かる。
ミラーでCBの姿を確認してブレーキング。
ギアを○→○→○に落とす。小気味よい排気音が山肌に響く。
コーナーはややブラインド気味だ。コーナーリング中はアクセルを開けずにじっと我慢する。ミラーのなかにはリーンしているCBがいる筈だ。
コーナーの出口が見えてくる。
リアのトラクションをシートに感じながらアクセルを解放する....

それで、この時「何速、何回転」?という話。

排気量にもよるけど
パワーで乗る派は2速7000回転とか、
トルク派は3速4500回転とか、そういう感じになると思う。

僕はトルク派なので高いギア、低い回転で乗っていることが多い。
街中でも、さっさと一番高いギアにあげて流して乗ることが多かった。
それである時思った。

オートマでも楽しく乗れるかも?

バイク=ギア付きじゃないと。と思っていた。バイクはシフト操作があるから楽しいんだと。だけど自分の操作を振り返ると、「やらされている」ギアチェンジがすごく多いのでは?と思うようになった。
そうして気にし始めると、信号やら一時停止など、どうでもいいシーンでのシフト操作がやたらに多いことがわかった。

うーん、これはいっぺんオートマのバイクにも乗ってみないといかんな。

そもそも、なぜバイク=ギア付きじゃないと。って思っていたんだろ?多分、僕らの世代が子供の頃から植え付けられたマッチョイズムのようなものに支配されていたに違いない。

バイク=ギア付き、じゃない。
バイク=自由、であるべきなんだよな。

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