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今、バイクで行きたい所

暑い。暑すぎる。
家の猫も保冷まくらから離れない。

週末はベスパに乗って二本松の花月堂というお菓子やさんに行くか、それとも北杜市台ヶ原の金精軒に行きたいと思っていたけれど、いささか暑すぎた。

渋滞にはまったらバイクも人間もオーバーヒートしそうなので、快適さ優先でサーフィンに行った。

コロナで久しくスーパー関連の工場が忙しかったのが、徐々に観光(お土産)系の工場が忙しくなってきている。そういう構図で今年も食品機械の仕事が忙しく、2週に1回は遠方へ連泊で出掛けている。でも体力低下を防ぐため、できる限り週に1回は海に入るようにしている。ただnoteとサーフィンは親和性がかなり低い印象なので、余程面白いことを発見しない限り、サーフィンネタは封印でいいかな、と思っている。

で、話をもとに戻したい。
花月堂と金精軒についてだ。

僕は仕事柄、色々なお店のお菓子を食べる。それは自分の顧客であるかどうかを問わず、勉強のためでもあるし、楽しみのためでもある。自分で作ることができるのは洋菓子なので、洋菓子にはうるさい(かもしれない)。

もっとアレをこうすれば、こんな感じになるな。とか、アレが足りないな、等とレシピを考えてしまう。多分、音楽ができる人は、曲を聞いて(こんなアレンジにした方が良くない?)とか(自分ならサビはこうだな)という風に具体的に譜面を脳内で書けるんじゃないだろうか。僕の洋菓子に対するセンサーはそんな感じだ。

だから自分に引き出しのない和菓子の方が純粋に楽しむことができる。素材や原料の数からすれば和菓子の方が遥か超絶にシンプルなのだけれど、だからこそ違いが面白いし驚きがある。

例えばA店とB店のマフィンを食べ比べたとして、その両者が似ても似つかないモノであっても別に驚かない。しっとりしているマフィンもあればパサッとしているものもある。バターや洋酒の香りが強かったり、柑橘の皮を使っていたり、店ごとに個性がある。洋菓子って、そもそもそういうもので、その個性を選ぶのが楽しみでもある。

ところが、それが「かりんとう饅頭」だったらどうだろう。

(どこのかりんとう饅頭もそんなに違いはないでしょ?)と思う人は素直な人だと思う。実際、僕もそう思う。かりんとう饅頭に個性はいらない。でも、そう思いつつも自分の中でのランキングがあって、僕の一位が花月堂なのだ。ちなみに花月堂では、かりんとう饅頭ではなく『揚げ饅頭』と呼んでいる。どこがどんな風に他とちがうのか、ということについて書きたいけれど、それはもう少し涼しくなって買いに行ってからにしよう。

それから金精軒。こちらはかりんとう饅頭ではない。

金精軒は信玄餅がメインの御菓子やさんだけど、それ以外にも季節のお菓子や定番商品を色々作っている。甲府や韮崎にも店舗がある。しかし僕は台ヶ原へ行くことをお薦めする。

なぜか。

中央道を須玉で降りて山を越え、国道20号線を北西に走って台ヶ原に向かう。20号線に出てはじめは釜無川という、やや大きな川が横を流れている。それが台ヶ原に近づくと尾白川という支流に変わる。
この尾白川は水の綺麗さは言うまでもないが、岩や砂がやや白っぽいため、透明感を助長して本当に美しい。そういう川は伊勢や四国では見たことがあるけれど、関東ではなかなか出会えない。ほんの僅かな区間だが、僕はこの透明な川を横目に走るのが堪らなく好きだ。金精軒の人がこれを読んだら「そこかよ?」と言われそうだが、その風土や雰囲気に近接して立地している点に魅力を感じる。やっぱり良いお店は良い環境にある。

ただ、この季節の尾白川は海水浴場的なノリで子供たちの遊び場になっている。それはそれで賑やかで良いのだが、僕の好みとしては行くなら春か秋がいい。人のいない澄んだ川を覗きこんで時を忘れたい。川辺に腰かけてコーヒーとお菓子をつまむのもいい。

きっと、お盆が過ぎれば山はあっという間に秋に向かうに違いない。
その頃が良い時だと思う。

エアコンの効いた部屋でこれを書いていたら無性に走りたくなってきたけど、外に出たら「やっぱりやめよう」と思うんだろうな。

早く涼しくならないかな~。












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