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杜の都、仙台

仙台にいる。

東北に来るのは2ヶ月ぶりだろうか。少し間が空いた気がする。
千葉を出たときから雨だった。道中はずっと雨か霧で、いつも楽しみにしている日立の海も、四倉の海も常磐道の霧の向こうだった。

相馬南辺りで一度は雨が上がったが、山元付近で仙台平野に出る頃には、また怪しい天気になっていた。雨は降るわけでもなく、かといって晴れることもなく、というまま午後も過ぎた。


仙台東インターに近いホテルに泊まっているが、夕方コンビニまで歩いていった。途中、中古車屋の店先に「夕張ミーティング」のポスターを見つける。
(へぇー。仙台もフェリーターミナルがあるからな。)と思う。

仕事で北海道からの荷受けのためにフェリーターミナルに行くことがある。名古屋、新潟、大洗。僕が行くのはその3ヵ所。

フェリーターミナルの雰囲気は独特で、だいたいどこも同じ。スタッフは無愛想で仕事が遅い。ターミナルはガランとして静か。日本じゃないみたいだけど、それが許される空気感がある。

手続きを待つトラックドライバーに混ざって順番待ちをしても良いのだが、僕は大概はターミナルのなかをブラついてスタッフの手が空くのを待つ。

フェリーの模型を見たり(今までに何度も見ている)、掲示されているポスターを見たり。当たり前かもしれないがポスターやリーフレットは北海道の土地やイベントを紹介するものが多い。北海道がすぐそこにあるような、不思議な感じがする。

北海道の業者と取引している仙台の中古車業者も多いのかもしれない。仙台の中古車屋では「関東仕入れ」を売りにしている所がある。要は凍結防止剤を撒かない地域の車だから錆びていないよ、ということを売りにしている。

実際それは重要なことで、仙台では、関東では見ない程に錆びている車を見かける。マフラーやドアの下の方、フェンダー周りが赤錆にやられている。仙台でそうなのだから、もっと北に行けば、もっと錆びた車が多いに違いない。

僕が見かけた「夕張ミーティングの店」もそういう地域や北海道へ、関東仕入れの中古車を手配することをメインの仕事にしているのかもしれない。

話は全く変わるが、僕の今までの経験では栃木の人が機械を一番丁寧にメンテする。たまたまかもしれないが、今までに「これはすごく古いけど、綺麗だなー。」と感心した機械は全て栃木にあった。

悪い見方をすれば「ケチ」とか、地域的にビジネスの規模が小さい(使用頻度が低いor機械を磨いている暇がある)などと言えるのかもしれないが、それだけでは説明できない『生真面目さ』のようなものがある気がする。

道端を歩きながら、そんな事を考えていた。
ちなみに夕張ミーティングは旧車会的なミーティングのようでしたよ。
好きだねえ….。


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