バンドマンの地獄脳トレ センター分け考察編 〜road to NCT〜
脳トレ。早くも暗礁に乗り上げる。
あれ以来twitterの方に本当に沢山のメールをいただきましてて、沢山の方から「このアーティストで脳トレをお願いします」とリクエストを受けました。
時間が空いた時に送って頂いた動画を再生し、数秒後停止する。これを繰り返しています。
ぜんぜん頭に入ってこねえ。
理由はハッキリしている。
一生に摂取出来るセンター分けの量を超えてしまった。
何なの?どうして皆その髪型するの?法律でもあるの?あ!これが噂の兵役?そうゆうこと?
段々センター分けノイローゼみたいになって、このままでは折角興味を持った世界を嫌いになってしまうなと思ったので、修行とゆうか、僕自身が違う視野を身に付けないと先に進まないなと思いましたので、今回はその話です。
時間稼ぎしてんじゃねえよ早く脳トレやれって?
お前は「100通以上のセンター分けのアイコン」から「大量のセンター分けが群れる動画」が送られてきた事が無いからそんなこと言えるんだ!
おまえらそこに並べ!!
おみまいしてやるぞ!
とりあえずセンター分けから逃れて息抜きが必要だと思い、学生時代から好きなロックバンドの動画でも見よっと思いました。
LUNA SEAとか、L'Arc〜en〜Cielとか、X JAPANもいいな!
うわああああ!!!!
やってやる!やってやるぞ!
紅に染まった手を見つめながら考える。
どうしてこんな事になった?
どこで間違えた?
山は死にますか?
そもそもセンター分けという髪型の歴史について考える。
少なくとも僕の感覚からすると、それは長い間「ダサい」と思われている存在だった。
※センター分け界のレジェンド。吉田栄作。
物心ついた時には「一時代前の髪型」のイメージだったし、「爽やかではあるが壺を売りつけてきそう」な印象を持っていた。これは吉田栄作のイメージかもしれん。
90年代当時の学校の校則は厳しく、男子は耳が髪で隠れる事や後ろ髪を伸ばす事。前髪で目が隠れる事も禁止されていた為に、その全てを回避したセンター分けは「優等生もしくはオタクの髪型」のイメージが強かった。
少年達は校則の中でどうにか自己主張をしようと、短めの髪をジェルでバキバキ固めていた。
本当に皆このもみあげをしていたのだ。
その後はソフトモヒカンブームやギャル男ヘアーなど色々あったが、高校も卒業してバンドマンとして好きな髪型が出来るようになった僕は2000年代海外のパンクバンドの流行であった「エモヘアー」という髪型にしていた。前髪の長いマッシュ?簡単に言うと「鬼太郎ヘア」である。
※ 10年ほど前の筆者と筆者のアイドルthe ATARISのChris
「我の強いシャイ」が多いバンドマンにはこの顔が隠れる髪型は都合が良かったのか当時のバンドマンは結構な割合でこんな髪型にしていた。
しかし界隈におけるこのエモヘアーの隆盛も長くは続かず。それが「韓流ヘア」の上陸である。
この髪型は瞬く間に街に溢れ、度々エモヘアーと混同され、「最近のバンドマンは韓流スターみたいな髪型をしている」と揶揄される事が増えた。
流行り物と呼ばれるのを嫌うバンドマン達はドンドンと前髪を切っていった。
もう少し下の世代のバンドマンの間ではマッシュヘアはむしろ主流になっていたけど。
その頃には僕も外見に対する意識が薄れて、なにが流行っているかなど意識せず年間360日は帽子を被って生きていた。
ただ一昨年くらいから流石に思うようになった。「最近センター分けの男の子多いなー」
一緒にいた後輩に「吉田栄作みたいな…」と言おうとして、流石に吉田栄作では伝わらんと思って咄嗟に 「佐藤アツヒロみたいな…」と言って結局伝わらなかったのは苦い思い出。
※光GENJIの人です。今はなにをしてるのでしょう。
まさか今回KPOPで脳トレしてやってセンター分け過剰摂取に陥るとは
ただハッキリわかった。これはKPOPシーンから来た流行だ。
元々顔をハッキリ見せる清潔感のあるスタイルは顔立ちが整った人に取っては鬼に金棒なのは解っていたが日本でもここまで流行しているのには本当にびっくりだ。
これが韓国ではいつ頃からのトレンドなのか?と知りたくなって何となく「BIGBANG」を画像検索した。「BTSのジードラゴン」とか言ってた僕でも流石に名前くらいは知っていた。2010年代世界を股にかけて活躍したという彼等の姿に当時のトレンドが垣間見えると思た。
北斗の拳の敵組織幹部かな?
まず怖いし参考にならない。そうだ!昔だ!昔のBTSを見よう。
「BTS 昔」で画像検索した
「ケンシロウ!僕たちも一緒に戦うよ!」て言った二秒後に敵幹部に肉塊にされてそうだ。
唯一認識できる若ナムの付けてるメリケンサックにしばらく笑いが止まらなかった。何でお前だけ殺る気なんだよ….
ナム助以外は韓流ヘアーなので、まだセンター分けの波は来ていないようだ。そうなるとやはり本当にここ数年の流行なのだろうか?
逆にもう少し時代を遡ろう。KPOPブームの火付け役といえば東方神起だ。時系列から鑑みたら髪型でも東方神起あたりがその源流にいるのでは?※現在のではなく5人いた頃の東方神起です。
「東方神起 昔」っと…
ああ、やっぱり僕のイメージする「韓流ヘア」ど真ん中だ。全員黒髪なのがむしろ新鮮だ。さらに昔の写真も見てみよう。
ミュージカル「X JAPAN物語」の制作発表かと思った。
左からtoshi.pata.yoshiki.hide.heathで微妙に当て嵌められてしまうところが凄い。これは2004年ごろの写真だった。振り幅が半島くらい広い!
この写真は大きなヒントになった。
日本発信の文化である「V系ロックバンド」のビジュアル的影響がKPOPにまで及んでいたのではないか?ということ。
東方神起のようにそこを通過した上でフォーマルな方向に進んだ人達の"V系ロックに通ずるフェミニンさを強く残した髪型" それは「韓流ヘア」と呼ばれ初期のBTSなどに受け継がれ、
派生してエクストリームな方向に進んだ物が「BIGBANG」であり、こないだ記事を書いた「straykids」なのではないか。という説だ。
その2つの流れの両方の良い部分を取り入れようとした結果がセンター分けなのでは?という仮説を立てた。
たとえば7人のグループがいて、何人かは派手な印象でキャラを立たせたいがグループ全体のイメージは親しみやすくフォーマルでいきたい場合があったとする。
赤や青の派手で刺激的な色にしても余計な威圧感を与えずに、フォーマルさと親しみやすさを残す髪型といったらセンター分け以上にうってつけな髪型は無い。
物凄い勢いで変化するエンタメのシーンにおいて非常に重要な「多様性」を体現するスタイルなのかもしれない。
これはただの仮説です。というかどうにか日本のロックシーンとKPOPシーンを繋げて話したかった故のこじつけといってもいいかもしれません。
でも可能性がゼロとは言えないのでは?と思います。
こう考えたらビジュアルイメージと出す音楽を結びつける事で「そのアーティストのアピールしたいもの」がより明確に見えてくるかな?そうすれば自ずと髪型に惑わされずメンバーの見分けがつくようになるのでは?と思ったので近いうちに脳トレも再開しようかなと思います。
近くないかもしれません。
いかがかね?
(昨日覚えたパワーワード)
うーん。センター分けブームの源流を探してこんな話になってしまった。皆さんに最後にこれだけは覚えたいただきたい!
せーの!
トレンディ!
※更新無理しないでくださいね。と労いの言葉をいただきましたが、これくらいの記事なら3〜40分で書いてしまうのでご心配なさらず。皆さんのステイホームが楽しくなりますように。
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