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「1 SCORE, 2 THE NEW DOOR, 4 THEFUTURE」ボーカルによる解説



RIDDLEのニューリリース

「1 SCORE, 2 THE NEW DOOR, 4 THE
FUTURE」
が解禁されました わーい


13曲入り??!ニューフルアルバム??!と驚きの声をいただいているのですが、そう言ってしまうのはちょっと誤解を産むので、この作品についての説明をさせていただきたくお時間下されますと幸いです。



RIDDLEは結成21年。作品数もまあそれなりに沢山あります。



サブスクなんて無い時代を駆け抜けてきたバンドなので、自身はサブスクがどうとかあんまり頭に無かったんですが。


ここ4〜5年とにかく沢山言われる

RIDDLE サブスク問題



はい。こちらをご覧下さいな。




RIDDLE沢山ありますね。

どれがRIDDLEなの??と言われますと

上から三つが全部サイタマノメロコアRIDDLEです。

そして、一番上に関しては別のRIDDLEさんの作品も大量に混じってます。



なんでやねん。と言われますが俺たちが聞きたいよ。

コレに関しては色々調べたり聞いたりしましたが…現状纏めたり別のRIDDLEさんをそこから追い出す方法は無い。ってゆうかよくわかりませんでした。

何かあるなら今からでもだれか教えてくれ。


まあ僕等も所属レーベルを抜けて独立したりとか、変遷がありますのでコレに関しては「そっちが慣れてください」くらいの気持ちでドーンといたんですけど。

新しくRIDDLEを知ってくれる人には不親切じゃねえか?2つならともかく3つは


って意見を聞いて、それもそうだなと。


で、今回僕達は

「コレ一枚でよくわかるRIDDLE」を新たに作ってしまえ って事にしました。



RIDDLEって、リリースした音源以外にもライブ限定音源とか、限定配信とかした作品が沢山あるんです。

その時ライブで買った人とかしか聴けない曲が沢山あるから、一回それを整理する意味もあります。

今回リリースした「1 SCORE, 2 THE NEW DOOR, 4 THE
FUTURE」

に収録された楽曲を、改めて解説しようと思います。読みながら聴いてくれたらなおよし。

この画像をもう一度ご覧下さい



一番上がデビュー盤 「soundview」(2005)〜「rises」(2017) まで

三番目が 「deep blue」 (2020)

二番目が それ以降って感じで覚えてくださいね。今回のはニ番目にありますんでね。


それでは解説スタート

是非聴きながら読むのをオススメします

てか聴きながらじゃないと辛い文字量です。

1 "On Your Marks"


書き下ろしの新曲。わかりやすく皆んながイメージするRIDDLEってバンドのど真ん中だと思います。速くてメロウでギターが地獄っていう。

昨年 BIGMAMAが「TOKYO EMOTIONAL GAKUEN」って学校をテーマにしたアルバムを出して、


その時冗談で「俺らも作るか "SAITAMA EMOTIONAL GAKUEN"教科は"体育"のみ」 って冗談で話していたのですが。

俊輔の中では冗談では無かったみたいです。BIGMAMAがツアーに出てくれる事になって本格的にイメージが固まったようで、歌詞も体育、というか短距離走をイメージした感じになってます。

ボーカル録りは結構WRONG SCALE初期の野田さんを意識しました。勢いも艶もある感じというか。

MVも作りました。先日のツアーファイナルの映像で。



普通MVって撮影した日から1〜2ヶ月完成までかかるのが普通なんですが、どうしても今回はライブの余韻が身体に残ってるうちに公開したくて、ワガママ言って3日で作って貰いました。

ようやくツアー終わったのにまさかまたすぐ徹夜するなんて思ってもなかった。でもよいモノが出来ました。


2.when we were young.



書き下ろしの新曲

コレは5月からライブでも演奏しているので、先に現場で聴いた方も何人かいたと思います。

一昨年からラスベガスで「when we were young fest」っていう2000年代のパンクシーン。つまり「俺達の青春」のバンドを一堂に集めて行われたフェスが開催されてまして、

何度見てもおじさん殺しのメンツ

そのムーブメントへの感動をそのまま体現した楽曲になってます。同世代なら伝わると思います。

聴けばわかりますが、洋楽っぽいパワー感とオラオラ感。僕達のルーツを純度高めでうまい具合にRIDDLE節と混ぜれた感じがしますね。

なんつうか

AIが「fat wreck」って曲作ったらこうなるような気もします


言い過ぎですか

3.秋声


書き下ろしの新曲

原曲自体はニ年前くらいにあって仮歌も録っていたので「やっと出せるのか」って感じでした。

RIDDLEの曲って大きく分けて「パンクサイド」「エモサイド」「遊び心」の3つに分けられるとおもうんですけど、コレはエモサイドですね。

最近リバイバルされているmineral.Amelican football.Q and not U等々のいわゆるクリーンアルペジオ主体のアレンジが特徴な「2000年代エモ」の影響を強く受けていますが、ちゃんとそこにポップなメロディーを上手く取り込んでオリジナリティのある曲になっていると思います。

個人的には、ただルーツをなぞってるだけの曲だと「それならルーツの方聴くよ」てなっちゃうタイプなので、この曲のバランスは至高だと思ってます。

何度も繰り返されるドラムフィルにも注目して。
ギターリフならぬドラムリフ。

アキラはこの曲の練習の時が一番死にかけてました。

僕は一番好きです。今回の13曲で。

4.Accelrtor-2024-


元は2006年にRxからリリースした「Heart Out」に入ってる楽曲で、それからずーーっとRIDDLEのライブにおける「起爆剤」的役割を担ってくれる大事な楽曲。



コロナで「DEEP BLUE」のリリースツアーが大部分キャンセルになってしまい、全国のライブハウスが危機に陥った。

それなら、RIDDLEが楽曲をリリースしてツアーで行く予定だったライブハウスに少なくてもお金を届けて、またツアーが出来る日までの助けになれないか?って思ってキャンセルが決まった日に集まってレコーディングしたのが「Accelerater (save our space)」 

その辺の詳しい経緯はここに


この曲は当時のギタリストHiro のギターソロがとにかく凄まじいので、今回初のサブスクに載せたいって思ってた。

当時は「とにかく直ぐにリリースしてライブハウスを助けたい!」って気持ちだったのでドラムは打ち込みだった。

今RIDDLEにはツービートモンスターがいるじゃん!!って事で生ドラムをそこに足してもらった。

2ビートモンスター photo by タカギユウスケ


楽曲の持つ狂気というか暴走力が更に増した気がする。3度目のレコーディングにしてこの曲のライブ本来の空気がようやく作品として表現出来た気がします。



あ、ここまでの四曲は今回Andrew fauldsさん(FxYxH.TIGHT records)にドラムRECしてもらいました!
始めての試みでしたが、メチャクチャ楽しかったしめちゃくちゃカッコいい音が録れました!
絶対またお願いしたい!



https://www.instagram.com/andrew_n_f?igsh=ZjZheTg4eXJiYWE1


5.Say a Little Prayer (For life)


こちらも先述のアクセルと同じく、ライブハウス支援の為にリリースした楽曲。

元はRXから出した「SONORITY」(2011)ってアルバムに入ってる曲で、当時起きた東日本大震災でライブが中止になってしまい悶々とした気持ちと、早く全てが元通りになって欲しいという気持ちを込めた曲だった。

コロナでまた目の前が塞がれた時に、またあの曲に救われる人が居れば、と思い歌詞を書き直してリアレンジを施してリリースした。

同じ思いを持つ仲間とのコラボをしたいと思って、RIDDLEでは相当珍しく客演を招いている。

ブリッジ部のラップは 啓志(kOTOnoha)


2ブリッジのシャウトは後藤くん(to overflow evidence)

そしてストリングスは東出真緒 (BIGMAMA)

皆んな頼んでから数日で最高のテイクを送ってくれた。RIDDLEのライブハウスを助けたいって思いに賛同してくれた。

何度か 啓志 後藤くんを加えてのコラボはやっているんだけど、↓


先日のオーウエストでレコーディングから四年越しに初めてバイオリンを入れて演奏出来た。

photo by タカギユウスケ



いつか、全員揃えてライブで演奏したいなあ〜.ってのが新しい夢。



6. RED  



2021年リリースの「Harmony& speed 2」から楽曲。仮タイトルは「RENGOKU」

「鬼滅の刃 無限列車篇」のメインテーマをRIDDLEが作るなら?がコンセプトだった。

歌詞も炭治郎から煉獄さんへのメッセージになってるらしい。


RIDDLEは英詩と日本誌の両方あるバンドなんだけど、日本詩の2ビート楽曲って実はそんなになくて。

それは僕の声質が日本語だとメロウに聴こえすぎちゃうってのもあって、それでメロコア向いてないとか色々言われたりとかもあったんだけど。

その鎖を打破した楽曲だと思う。  

俊輔は LAST ALLIANCEのバランスを意識したって言ってたけど、イントロのどこか和風なリフとかも絶対本来じゃ考えつかないと思う。

2ビートの日本語は結構苦戦したけど、何となく脳内にLAST ALLIANCE松村さんOVER ARM THROWのキクさんを浮かべたら出すべきニュアンスが掴めて、スルスル録れた。

先輩は偉大


RIDDLEの最高傑作の一つだと思う
。僕の意見だけど。だってこんな曲他にやってる人絶対いないもん。


つかラスアラの新譜最高じゃない??

7. PARADICE CITY


2023年リリースした「A BOY NAMED RIDDLE」から。

この曲が出来た時には前任ギターであるヒロがジストニアに苦しんでいて、もうバンドを続ける事が出来ないかもしれないって感じだった。

そこまで相当ヒロのギターに頼りまくっていた僕らはお先真っ暗だったけど、こういう時にRIDDLEはルーツに立ち返る事が多い。

気を張らず奇を衒わず自分達を育てた洋楽メロディックハードコアのエッセンスをそのまま出した楽曲。sum41を意識したって俊輔は言っていた。

サビの3声がライブで決まると本当に気持ち良いんだな〜。

8.Brave.


2018年に出した会場限定シングル「Brave e.p.」よりのテイク。

一聴でポップな曲だけど、よく聴いたらメチャクチャ複雑怪奇なアレンジをやってる俊輔のお家芸みたいな曲。

特にギターに関してはマジでめちゃくちゃやってる。
Their / They’re / There よろしく弾きまくりだ。なんだよこれ笑

当時もライブでそんなにやってないし、今回収録するに当たって久々に聴いたけど、凄い曲だなって思う。サビ終わってまた2番に行くかと思いきや全く雰囲気の違うCメロがずーーっと続く辺りとかがお気に入り。

時にメロウすぎるって言われる僕の声も、こういう曲の時は本当に映えるなって思う。

9 Dreams


2021年リリースの「Harmony& speed 2」から楽曲。

コレに関してはもう「2分に男の子の好きな技全部詰め込みました」って感じ。


聴けばわかるよ。シンガロング 2ビート シンガロング ギターの掛け合い 速弾き ストップアンドゴー 全部入って2分無い。


10. Ressurection


2018年に出した会場限定シングル「Brave e.p.」よりのテイク。


元はCTTMS(僕と俊輔がRIDDLEのギターを探してる間にやってたユニット)の楽曲


RIDDLEにメンバーが見つかったため一年で終了


ヒロが入って「はい、もう好きにして!」て感じでギターを重ねてしまった。

CTTMS自体が「ルーツの音をなるべくそのままシンプルにやる」がコンセプトだったので、もう…STRUNG OUT meets NO USE FOR A NAMEって感じ笑

でも、サビ裏のギターの絡みとかなかなか面白い試みが沢山詰まってると思う。

このPROPAGANDHIよろしくな乱暴なリフは僕が適当に弾いたんだけどザ、メロディックハードコアって感じでお気に入り。



ちなみに「Brave e.p.」のもう一曲「Rewrite the stars」は2020年のミニアルバム「DEEP BLUE」に入ってます。
コレもかっこいいよね〜


11. Like a movie

2021年リリースの「Harmony& speed 2」から楽曲。


エモサイドの楽曲だと思うんだけど、とにかくメロディがお気に入りです。歌ってて気持ち良い。

メインのリフも短い時間の間にキメが入ってて気持ち良いですよね。

後半に突如訪れる暴走パートは、「普通にポップで良い曲過ぎてRIDDLEっほくなーい」ってとこに訪れる「はい残念!RIDDLEでしたー!!」って感じで面白い!

(当時このシングルのトレイラーにこの部分を使って、いざ買って聴いた皆んながまさかこの曲にあの暴走メロコアパートがあると思ってなくて驚愕したらしい)


12. Planetry Highway


出ました「RIDDLEの遊び心」

各アルバムに一曲ずつくらい「えっRIDDLE何してんの??」ってやつあるじゃ無いっすか。

これは2020年にコロナ禍真っ只中で行ったワンマンライブの配信チケットの特典でした。

配信ライブってものがはじめて過ぎてビビりまくってこういうの付けなきゃ誰も配信チケットなんて買ってくれない…て思ってたんですね当時。
蓋を開けたら確か450人とかが配信見てくれたんでビックリしました。

当時 THE 1975に俊輔がハマってたんでしょうか。RIDDLEがシティポップやったらどうなる?の体現みたいな楽曲です。

同じく1975好きなヒロがリフ弾くのをかなりイキイキしてたのを覚えてます笑

ライブではまだやった事ないです。出来るんでしょうかこんなん笑


13. My name is


2023年リリースした「A BOY NAMED RIDDLE」から。

このシングル自体がRIDDLEの20周年を祝してゲリラリリースしたものでしたね。
新宿ACBでのワンマンライブ中に「配信リリースします!明日!!」って告知したの覚えてます。

アキラ加入が決まって、最初に出す曲は2ビートが良い!ってアキラのリクエストがありました。

「はーい!RIDDLEはこういうバンドです!」

…てのが詰まりまくってる20週年プロジェクトの始まりを告げた大事な楽曲です。



余談ですがメインリフはメチャクチャ難しくてサポートギターしてくれた全員が血を吐くくらい苦労してたんですが

一曲目の「On Your Marks」が軽くそれを上回ったらいです。


俊輔の脳内はどうなってるんでしょうか?
不思議なのが俊輔に「弾いて」って言うと全然弾けなかったりするんです。どうやって作ったりデモ録ったりするのかマジで不思議。

RIDDLEの名コンポーザー photo byさとみん





さて、長くなりましたがこんな感じです。

「コレ一枚でわかるRIDDLE」


不思議なバンドでしょ?
でもこんなバンドだからこそ
21年続いたんだなって思います。

俊輔これからも最高の楽曲をお願いします。

俺は頑張って弾いて歌ってnote書きます。

筆まめなギターボーカル目指す! photo byさとみん

ありがとうございます。励みになります。よければブログもどうぞ。http://blog.livedoor.jp/riddle0929/ バンドもやってるのでそちらも宜しくお願いします。http://riddle-web.com/