打ち上げってなんだろう 打ち上げってなーに
お久しぶりです。
近頃会う人会う人に「noteもう書かないの?」と言われるので、常人なら上げるのに5年かかると言われるほど重い腰を軽やかに上げて、今回筆を取らせていただきました。
さて、なんか書きたいテーマってあったかなあと思ってちょっと考えたのですが、自分がバンドをやっているので、そこに絡むテーマがいいなと思いまして。
今回は 「打ち上げ」についてのnoteです!わーい!!
打ち上げってあれですね。バンドがライブを終えてお客さんを出して、ギターやらアンプやらを車に積み込んだ後に居酒屋で行うお疲れ様会みたいなもんです。
僕自身多分1000回をとうに超える打ち上げに参加してきているのですが、そこで行われる事象について思い返しては考察していきたいと思います。
「人格変貌」
バンドマンの打ち上げと言えばやっぱり頻繁に起こりますね。
アルクホールの力も相まってあちらこちらで発生します。
こんな事がありました。
対バンに所属していた物静かでステージの端で寡黙に演奏しているA君。挨拶しても蚊のなくような声で「…よろシャス…」
「この人と何話せばいいかちょっとわかんないなー」と思ったので打ち上げでは話しやすい友達のテーブルでワイワイ会話を楽しんでいる最中。
ふと後ろを何かが通りました。
横目で見たそれは
「荒ぶった時のシシ神様」
みたいなシルエット。
えっ!?と思って視線を向けると
A君はほぼ全裸で割り箸を数十本髪に括り付けて奇声を上げながら前転を繰り返して壁に衝突していました。
「ウソずら」
今まで言ったことない甲州弁が出てしまうくらい衝撃でした。
その後は終始A君のローリングアタックから逃げ回りました。
ちなみに次回またA君のバンドと対バンした際にはまたリセットされているので、「‥よろシャス…」からスタートです。
こんな事象は本当に頻発します。
「ブーメラン」
前提として 音楽は時間の芸術です。
例えばひとバンドの演奏時間が30分としたら、その中にその日のベストを詰め込むべくバンドマン達は頭を悩ませます。
「この曲とこの曲やりたいなあ。でも両方やると30分を過ぎてしまうからこの曲を外して…そうすると余るからここで少し長めに喋ろうか…」なんて真剣に議論しています。
その結果とても良いライブをするとお客さんから「もっとやれー!」「最初からやれー!」なんてヤジが飛ぶなんて事もあります。
そこで「じゃあもう一曲やるね」なんてバンドは滅多にいません。出番がトリでない限り。
それくらい決められた持ち時間ってのは大事なんです。持ち時間だけではなく、入り時間や退出時間もしかりです。
世間では思われているよりバンドマンはずっと時間というものに厳しく、真剣です。
打ち上げでこんな会話がありました。
僕「今日良いライブしてたねー!トリじゃないのにアンコールまで起こって!やっても良かったんじゃないの?!」
友B「俺アレ嫌なんよね…こっちは30分に出来る全てを詰めて表現しとる
全てを吐き出した俺達に対して、良かったからもっとやれ!!てのは違うと思うんやなあ…次のライブに来ればいいだけの話やん。ちょっとイラッとしたわ…」
僕は感動しました。なんてカッコいいんだ…表現者はこうでなきゃいけない!
店員さん「すみません。そろそろ閉店時間なので…」
B「は? 誰が決めたねん」
クロノスタシスって知ってる??
店が決めたんだと思います。
僕「お、お店の迷惑になるから帰ろう?」
B「何でこんな楽しいのにもう帰らなあかんのや!!おかしいやろ!」
もう僕の脳内でブーメランが爆音で流れています。
ライブハウスに居る間はあんなにストイックなのに。打ち上げになった瞬間に時間の概念がぶち壊れてしまうバンドマンは多々います。
「明日の入りが14時だから…13:59まで呑めるね!」なんてことを真剣に言い出す奴もいます。(本気で遂行した奴もいます)
これを読んでやっぱりバンドマンはこんな破天荒で常識知らずの荒くれ者ばっかりなのかと思う方もいると思いますが、それはちょっと違います。
バンドマンは基本的には内弁慶なので、自分たちのテリトリーにを出ると非常に大人しくなる人が多いです。
たまに打ち上げでワイワイ騒いでて、隣の座敷で呑んでいたサラリーマンの若者達や、チャラそうな兄ちゃん達が「楽しそうだね!!俺らも混ぜてよ!!」とか乗り込んできたりします。
バンドマンは「…スン…」とします。
これが
こうなります。スンっ
本当嘘みたいにスンっとするので向こうが申し訳無さそうに帰ってく始末です。
基本は文化系のサークルみたいなものなので、共通言語の通じなさそうな相手とは打ち解けるのが難しいんですね。
※この場合の共通言語とは「スパイスオブライフ」とか「キンセラファミリー」とか「半端ねぇNIGHT」とか色々ありますが、全く覚えなくていいです。
誤解は解けましたでしょうか?愛しい生き物ですよね。バンドマン。
久々のnoteはこんなもんで。
このくらいのボリュームだったら定期的に書けそうな気がしますので、また近々書きます。
次回は「打ち上げに紛れ込む女の子」についての考察にします。
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