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#スキな3曲を熱く語る~嵐とレミゼと山田哲人

お題を与えられてパッと浮かぶのは、嵐の名曲『Oh Yeah!』。

電気、ガス、水道、嵐、だったころ、この歌詞にはいつも泣けた。初めて買ったDVD、伝説のコンサートツアー"time"。

嵐の醸し出す空気はいつも切ない。

つかめそうでつかめない、見えそうで見えない、つないだこの手もいつか離れてしまうだろう、でもだからこそこの一瞬、一緒にいる意味があるんだ、という、アイドルらしからぬ不安定で繊細な影が見え隠れしていた。そのことが5人が内弁慶に(byニノ)、かつ分かちがたく結び合っていることの証明でもあり、私たちが応援し続けていく原動力でもあった。

『Oh Yeah!』では、こんな風に歌われている。「もう一度あの日に戻るとしても、同じ路(みち)を選ぶだろう」と。この歌詞に今も、いつも救われている。

2曲め。ただいま絶賛公演中(一部中止)ミュージカル"Les Misérables"から、『One Day More』。昨今はTV局のプッシュなんかがあって、世間的には「ああ、あれね~」的な扱いも受けている雰囲気だが、これあーた劇場で聞いてごらんなさいよ。腰抜かしますよ。

劇団四季から始まって、数々のミュージカルを観てきて、それでもこの歌は他の追随を許さない。これほどの人間賛歌は他にはない。

また岩谷時子さんの和訳がいいのよー

そもそも"One Day More"は、直訳すれば「もう1日」であって、「明日」ではない。それを「明日」一言に詰め込んだすべてが歌唱で伝わる。わしは信仰のなんたるかなどまったく知らないのに、祈りとはこういうものであろうということが圧倒的に体感できる。松本公演いってきます。

3曲め。ヤクルトスワローズの至宝、山田哲人の応援歌。

燕クルーを始めて4年目。2位、最下位、最下位ときて、今いきなり首位に立っちゃって、もう毎日いてもたってもいられない。この10連戦、5勝5敗の5分くらいで行ければなーなんて思っていたら、一度も負けないという予想外のことをやってくれて、、怖いよー阪神怖いよー

山田哲人の応援歌は、NHK球辞苑でも上位にランクインした前奏付きの妙味が光る秀作。コロナ前(大合唱)「♪~♪♪♪やまーだてつとー」「♪~♪♪♪やまーだてつとー」、コロナ後(無言)「ンーンンン〇〇ー〇 〇〇〇ー」(メガホン叩く)「ンーンンン〇〇ー〇 〇〇〇ー」〇〇〇!(メガホン振る)。

歌詞の全貌はこうである。

>山田哲人 山田哲人 夢へと続く道 
>や・ま・だ!
>スタンド越えて打球は 遥かな夢へと続く
>行け山田 新たな時代を

この応援歌のスゴイところは、応援の期間と範囲である。なんと、イマココの打点打率じゃなくて、遥かな夢に続いている。そしてまたイマココのシーズンではなく、新たな時代を行け!と背中を押しているんである。山田哲人に対する時間軸を超えた無条件の全肯定。どこに行こうと、何をしていようと、俺らは生涯、山田哲人の味方だっていうね、熱いぜすごいぜスワローズファン。

と、思いつく3曲並べてみてみたら、見事なまでに、「今日もがんばろう」な歌がない。

その代わり、過去をやわらかく包み込み、肩を抱いてくれる温かさがある。そして、今日は傷ついてどこにも進めなくとも、必ず未来は来る、道は続いている、という希望がある。

わしが音楽に求めるものは、無力な自分自身の現在を、眼前と背後から支えて大地に両足でしっかり立たせてくれる力だ。音楽は、暗闇を照らす一条の光。

…なんてなことを考えた朝でした。

たいへん美味でした、ごちそうさまでした(←ウナ丼さん風)!


#スキな3曲を熱く語る

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