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「ハワイから愛を込めて」 のプロジェクト

外出禁止令で自宅にこもりっきりだった4月後半のある日、ビジネスの上でも人としても尊敬している、ハワイ在住の女性からぴろろんとメッセージが届きました。「歌は歌いますか?楽譜は読めますか?とある企画を計画しています」というものでした。

「Aloha from Hawaii」という新プロジェクト

実はこれ、日本のハワイ好きな人たちに向けて「ハワイは今みたいな状況の中でも頑張って、日本からみんなが来てくれ日のための準備をしてるよ。待ってるよ!」…ということを伝えようと、ハワイ在住の日本人を中心に新たに発足したプロジェクト「Aloha from Hawaii」への参加のお誘いだったのです。

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ご存知の通りハワイの主要産業は観光ビジネス。なのに、ハワイへ来るのを今だけは待ってください…と言わなければならない新型コロナによる特別な状況は、本当に計り知れない大打撃を生んでいます。その中でも日本からの旅行者が占める割合は大きい。なのに、日本からの飛行機(直行便)も飛ばず、ホテルもほとんどがクローズの状態で、なんなら日本からの郵便物もなかなか届かないような現状。この影響は、在住日本人の生活に莫大な不安を与えています。

でも、この中でハワイは頑張ってきました。生命線である観光ビジネスを一時的にシャットダウンしてでも、新型コロナの感染拡大を抑える決断をして。人々の生活を大きく変えて。そして、徐々にその成果は数字となって表れていると思っています。5月末を迎える今、ロックダウンは解除されないけれど「Stay At Home」から「Act with Care」に段階が進み、行動できる範囲も徐々に拡大、ハワイ自体が前に進んでいるのを感じています。

だからこそ。ハワイが日本から、そして世界からの旅行者を両手を広げて迎えられるように、世界中が一緒に踏ん張る時なんだということを伝えたい。ハワイはみんなを心から待っているから、日本のみんなも世界中のみんなも一緒にがんばろうね、と。

「フラガール」と「アロハ・オエ」に思いを乗せて…

そんな思いを込めまくっているのが、このプロジェクト。ハワイが誇るウクレレマスターであるジェイク・シマブクロの代表作「フラガール」と、リリウオカラニ女王が作曲したハワイの大切な曲「アロハ・オエ」。この2曲をジェイク自身がアレンジしたものにハーモニーをつけ、アンサンブルとして動画を作成したのです。

というのも、このプロジェクトの発起人の一人がジェイクの元マネージャーさんだった方。日本へアロハの気持ちを送るプロジェクトで、フラガールの曲を使わせてもらえないかと打診したところ、二つ返事でOKしてくれた上、なんと自分も動画作成に協力したいと申し出てくれたのだそうです。さすが、ジェイク!さすがミスターアロハ!!

こうやって始動したプロジェクトですが、もちろんハワイでもメンバー同士が直接会うことはできないので、それぞれが音源や楽譜を送ってもらってパートを決め、ひたすら自主練習。そして自宅でビデオ撮影しました。今回、コーラスパートを担当させてもらったので、主旋律以外を一人で歌うのが思ったより難しかった。そしてなにより、家族もずっと家にいるから練習自体も恥ずかしいし(笑)。

でも、なんとかそれぞれのパートを撮影したものを編集してもらって動画が完成。それが、こちらです↓

ジェイクの温かいウクレレの音色に、35名のメンバーによる歌、さらにオリやフラ、ハワイの美しい風景も合わせられた5分弱の動画。私も、大好きな日本を思って歌いました。

マスクを手作りすることも、おいしいお菓子を作って子どもたちに配ることも、ボランティアに参加することも、SNSで回ってくる様々なバトン系すらも、なんにもできず家にこもっていた私ですが、歌は歌えた…。

ひとりひとりのアロハが詰まった1曲。多くの人に届くといいなあ。そして、一日も早く、以前のように日本とハワイを行き来できるようになりますように。みんなに、笑顔で会える日が戻ってくることを、ただただ願っています。

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