ばーちゃん

私のばーちゃんは88歳になった。
世で言う米寿だ

ばーちゃんはスマホを持ってて、
でも使いこなせないから、ラインは彼女にとってハガキ。
私や彼女にLINEを送る人からの一方通行。
返信は電話。

この間の誕生日に
「誕生日おめでとう。素敵な一年になりますように」
って送ったら
電話が来て、
「ラインありがとう。今日は何してるの?」
っていつもの何気ない会話だった。
最後に
「元気でいてね」
と伝えると、
「がんばりまーす!」
と元気に返ってきた。

なんでか、二週間経ったいまも胸に残っている。
彼女にとって「元気でいることの難しさ」は21歳のケツの青いガキには計り知れない。

ばーちゃん。わたしは私の寿命を分けてでもばーちゃんには永遠に生きていてほしいよ。
ばーちゃんの作るポテトサラダとか、粕汁とか、永遠に食べ続けてたいよ。
どんな姿でも、どんな状態でも、顔見たら自然と笑顔になれんだよ。
だからさ、ばーちゃん。ばーちゃん。
お願いだからとりあえず後30年は空に帰らないんでほしいんだ。
お金もいらないし、誕生日プレゼントだっていらないよ。ばーちゃんが笑っててくれたら生きててくれたらそれでいいからさ。

でもさ。死なないってわかってたら人は人に対してこんなにも愛情を抱くことはないのだろうと思うんだよ。

と、思った今日です。
ゴールデンウィーク帰ったらまずばーちゃん会いに行かなきゃだな。

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