できなくなったこと

鬱になってできなくなったこと。


●車の運転
 幸い電車の駅が近いし、子どもたちの
 ことで学校に呼び出される頻度は
 少なかったから助かったけど。
 田舎だから運転できないと不便すぎる。

●読書
 本の虫、活字中毒なのに読書ができない。
 できないと言うか、文字が象形文字みたいに
 見えて認識できなかった。
 動画も同じ様に認識できず。

●食事
 味がしない。
 元々料理は目分量で作るけど、この時は
 レシピ通りに作りたかった。
 でも文字が認識できないから、やっぱり
 目分量で作るしかなかった。
 カレーの頻度が跳ね上がった。

●外出
 とにかく人に会いたくない。
 家族ですら極力シャットアウト。
 1人になりたくて仕方なかった。
 猫と犬が癒し。

●電話
 人に会いたくないのもあるので、
 自分以外の人間を認識したくなかった。
 音声だけじゃなくてメールとかも。
 とにかく人と接触したくなかった。

●まとまった睡眠
 泣いて寝ての繰り返しだったので
 細切れ睡眠ばっかり。
 今起きてるのか寝てるのか区別が
 あんまりついてなかった。

●接触
 家族であっても体に触れられるのは
 かなり厳しかった。
 例え廊下ですれ違うだけであっても
 とにかく接触したくなかった。
 私に触れていいのは猫と犬だけ。

●お風呂
 一応毎日入ってはいたけれど、
 とにかく大仕事なんですよね。
 何度シャンプーとコンディショナーを
 間違ったことか…。
 ドライヤーとかも地味に辛かった。

●着替え
 何を着ていいかわからない。
 自分が今暑いのか寒いのかわからない。
 着替えることが嫌だった。

●身じたく
 外に出ないのもあったんだけど、
 身じたくを整えるのはお風呂以上に
 大仕事だった。
 化粧に何時間もかかるし、工程を
 すっ飛ばすことも多かった。

●テレビ
 情報番組とかもそうだし、バラエティー
 とかでも。とにかく楽しそうにしている
 人たちを見るのが辛かった。
 何で自分こんなんなってんの?って
 自分を責めてしまうので見れなかった。

●判断
 何かを判断することができなくなった。
 基本直感に従って是非を決めるため
 何もできなくなった。


でも、1番辛かったのは自分を信じて
大切にしてあげられなかったこと。

本当は鬱になるずっと前から
辛いとかしんどいとか思っていたのに、
自分のことをいつも後回しにしていた。

家族を大切にするのと同じくらい
自分を大切にすれば良かったのに。

会社や同僚から蔑ろにされていたけど、
1番蔑ろにしていたのは私自身だった。


そう気づいた時に、今より少しだけ
自分のことを大切にしようと思えた。


ずっとお母さんでいたから。
何よりも子どもたちが優先だった。

やりたいこともたくさんあったけど、
子ども優先にしてばかり。

自分に時間やお金、体力を使いたくても、
ずっと後回しにして何もしなかった。

少しだけ余裕が出ても、自分よりも
夫を優先していた。

また少しだけ余裕がでたら、今度は
猫たちが家族として増えたから。
また自分を後回しにした。

お母さんなんだから仕方ないよね。

そうやって言い聞かせてたけど、
実は年々虚しくもなっていた。

私の人生なのに、私が真ん中にいない。
いつになったらセンターになれるんだろう。

そういう思いも、不安定さに繋がって
いったのだと思う。


鬱になったからこそ、自分を大切に
できていないことに気づかされた。

本当は鬱になる前に気づいてたのにね。
 


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