Rickyのぶらり散歩 　 あらたな可能性と美をもとめて Art散策編

～私のぶらり散歩は基本無料で誰もが氣軽に楽しめそうなものをチョイス～

今回はオフィス帰りに日本橋界隈をぶらり歩き

まず1つ目に訪れたのはまさにあの日本橋の近くにある
日本橋とやま館という富山のアンテナショップ
ここでは期間によってさまざまな展示がおこなわれているが
この日は写真展を目的にたずねてた
もちろんそれらの写真も素敵だったのだが
元々好きというのもあり私がおもわず惹かれてしまったのは
その一角に展示されていた伝統工芸品たち

いろんな作品が並ぶなか私の目に真っ先に飛び込んできたのは
この青とも紫ともグレーともいえる優しい色合いで包み込まれた
シンプルながらも品のある美しさを醸し出す陶器

まるで面をはりあわせたような作りでありながら
絶妙な曲線のようにもみえ
下に映り出される影は八角形をつくりだし
瓶に写り込むまわりの風景が何層も重なったように
独特の模様を浮かび上がらせるという
観れば見るほど魅力が増す不思議な作品だ

この日はこの庄楽窯家さんはいらっしゃらなかったが
代わりにスタッフの方がいろんな話を聴かせてくださり
なんでもこの方の作品はあのSteve Jobsも好んでいたとのことで
直々に窯へわざわざ出向いていくほどだったとのこと
シンプルなものを好む彼らしいと感じたと共に
きっと作家と同じようにそのシンプルさの中に込められた
遊び心や想いに共感したからではないかとも思えたりした

またそれ以外にも日本遺産でもある井波の様々な木彫り作品も展示され
今となっては欄間があるような家も少なくなってきているが
代わりに車の内装やそれ以外にも活用できないだろうかと
アイデアを織り交ぜながらを創作活動が続けられているらしい

伝統工芸というと頭に浮かぶのが後継者問題
大抵の場合その後継者がなかなかみつからず折角の文化や技術が継承されず
その代で途切れてしまうといった問題をよく耳にするが
なんと井波では人口が8000人ぐらいにもかかわらず
若い世代も含めた木彫刻家がなんと200人ほどもいるそうだ

現代は便利が優先されたり使い捨てのものがはびこる中
わたしは人もモノもひとつひとつ大切に長く愛でることを好むので
こうやって様々な歴史を経て人から人へと丁寧に受け継がれ
美しいものや大切なものが遺されていくことはとても嬉しく感じる

このほかにもここには地域の特産物や名産品なども置かれていたり
先程も話したように時期によっていろんなイベントが行われていたりと
予約も不要でふらっと立ち寄っても無料で楽しめるので
近くを通った際は覗いてみるといいだろう

◆日本橋とやま館↓　＊入場無料
https://toyamakan.jp/news/category/shop/

◆庄楽窯 釋永由紀夫
https://kanakurekai.com/potters/yukio-shakunaga/

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そして2つ目に訪れたのは日本橋にあるという
日本最古の骨董通りにあるMemorys Gallery1 敬という
ギャラリーで開催されていたガラス工芸展へ

この付近は大きな通りの一つ裏に入っているため
それほど幅も広くなく人通りも多いといった感じではないが
道の両脇にはたくさんの絵画や骨董品などの店が立ち並ぶ

中に入ってみるとあたたかな和を感じる空間に
新進のガラス作家が創りだしたという
ガラス作品がたち並んでいる
しかし中にはこれがガラス細工!?と
言われなければ陶器にも見えるような
これまでのガラスの概念を打ち破るような作品もあり
驚かされると共にどのようにしてつくるのか
その製作過程も氣になるところだ

器の中もガラスならではの光沢があるものもあれば
マットに仕上がったもの
底もフラットではなく凹んだり逆に盛り上がったものもあり
中に水やお酒などを入れたら
きっとまた違った顔をのぞかせるであろうおもしろさが
あちこちに隠れている

また中には蓋の部分がとうもろこしの皮から作成されたという
素材は違うものの同じように素材の『美』をいかして表現する
他の作家が創作したものと共同でつくられたものもあり
このようなコラボ作品がどのように
今後も生まれていくのかと想像するとそれもまた楽しみだ

ちなみにこちらのギャラリーでは
作品を実際に手にとって見ることも可能だったので
視覚だけでなく触角も味わうことができ更に堪能
こうして美しさとぬくもりを感じられるようなものに
毎日囲まれた生活はさぞかし心豊かなものだろう

◆今回私が伺ったこちらのイベントならびに会場情報はコチラ↓

『黒川大介個展9』 ＊4/30で終了　＊入場無料
https://shopping.geocities.jp/mgkei/artist_d_kurokawa.html

MemorysGallery敬(松森美術 京橋本店)
中央区京橋2-8-8新京橋ビル1F
https://matsumori.art/store_kyobashi.html

🎨今年はもう終わってしまったがこの界隈で3年ぶりに
『東京アートアンティーク 日本橋・京橋美術まつり』も開催
基本毎年行われているようなのでまた来年に訪れてみるのも
いいかもしれない
https://www.tokyoartantiques.com

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都会にいるとどうしても殺伐としていたり
時の流れが早すぎて疲れ氣味になったりもするけれど
こうやって一日の中で少しの時間でもいいからふと立ち止まり
美しいものや上質なものに触れる時間をもつように心がけると
心や感性も潤って豊かになるような氣がする

こうやっていろんなところへ行き
色んなモノを観たり聴いたり触れたり
いろんな人達と交流するのが好きだし
新しいものや人や世界と出会えるのは
興味深くおもしろさと歓びにあふれている

しかしどんなにいいものや美しいものがあっても
その存在自体を知ってもらえないと恋愛と同じで
本当は求めあっているかもしれないのに
互いの想いが届かなかったり
なかなか巡りあえなかったりするのかもしれない

だからこそ自分だけで終わらせてしまうのではなく
こうやっていろんな人と交流する機会がもてたり
いろんな想いや価値や新しい世界が
そこからより広がったり繋がるようなきっかけや環境を
私はつくっていけたら嬉しいと思っている

そしていつかどこかでこれがきっかけでこれを見た人や
まだ出逢ってはいないけれどその先にいる人などに出逢えたら
きっと楽しいだろうな

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