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【妄想】《後編》もし○○を三浦春馬が演じていたら

春馬君を妄想で勝手にキャスティングお遊びしております。

前編はこちら。

前半は、年齢若めで、比較的軽めの作品を集めてみましたが、後半はこってり役者三浦春馬を堪能できる作品を集めております

『My Son Pinocchio 』ゼペット

15年ほど前にブロードウェイで制作された『My Son Pinocchio』。あのピノキオのお話をベースにしたミュージカルで、ステファン・シュワルツがほとんどの曲を手がけています。

シュワルツの作品と言えば、日本では『ウィキッド』が有名かと思いますが、ミュージカルや映画音楽の分野では、アメリカを代表するヒットメーカーであるシュワルツの手がけた作品は他にも沢山あります。『My Son Pinocchio』は日本であまり知られてはいませんが(日本版のWikipediaにも項目がない)とにかく名曲揃い。サントラを聞くだけでも、笑って、泣いて、考えさせられる珠玉の曲たちに彩られたミュージカルです。

『My son Pinocchio 』は、ピノキオの生みの親、おもちゃ職人のゼペットが主役の物語で、ゼペットの「父親」としての成長物語がメインのストーリーです。

ドラマ『Two Weeks』で、初の父親役に挑んだ春馬君ですが、その後にいくつかの父親役を経た後、40代半ばくらいで、初の老け役兼父親役として是非お願いしたいしたいのが、このミュージカル。
お爺さん役なので、ダンスの見せ場はありませんが、シュワルツ特有の超絶難しい歌と、ピノキオとの親子愛、人としての成長を芝居で表現しなければならない難役でありながら、ジャンルとしてらは、ファミリーミュージカル。
春馬君、親子で観られるタイプの舞台、案外と少ないので、一度やってほしいなぁと。

物語の序盤では、身勝手で子供の事より世間体を気にする最低なパパのゼペットですが、家出したピノキオを探すうち、父性に目覚め、最後にはピノキオを無償の愛で包み込む、ハートの暖かいパパに変貌を遂げる。現代の子育てに対するアンチテーゼもうまく折り込まれており、子供向けの作品のように見えて、実は大人が泣けるまさに、ファミリーミュージカルです。

アメリカでは、児童文学が原作で、子役がたくさん出てくるミュージカルは、イマひとつステータスが低いのですが、扮装してしまえばアジア人である事もハンデにならないですし、なんなら英語で、ブロードウェイの舞台でも!と妄想が広がります。

こちらは、舞台版の元になった『ZEPETO』というミュージカルドラマ作品からのクリップ。
この曲は舞台版でも使われているゼペットのソロ曲で、物語の終盤、ゼペットがピノキオに対する愛情を切々と歌い上げる最も感動的なシーンで歌われる曲なのですが、この俳優さん、笑っちゃうくらい、すんごいあっさり歌ってます。
これを春馬君に、超感動的に舞台で歌ってほしい。
客席中が号泣するくらい感動的にお願いしますよ。春馬君。

『Hamilton』ハミルトンでもアーロンでも♡

この作品は、ここ10年以内にブロードウェイで作られた作品の中では、ダントツの実績を誇るミュージカルです。次々と賞を総なめ、最もチケットが取りにくいミュージカルとしても有名な、大人気ミュージカル。


実は密かに、春馬君がキンキーの次に狙っていたのは、このミュージカルなんじゃないかと思っております(妄想です)。
それくらい、作品の質も高く、役も難しい。しかも曲は、全編ヒップホップとラップ。
曲のリストを見るとわかりますが、ものすごい数の曲です。
いわゆるレミゼスタイルというか、とにかく台詞の大半が歌。
台詞だけで芝居を見せるシーンは、ほとんどないパターン。
そんな役者泣かせの厄介な作品の中で、のりのりでラップを歌う春馬君、観たい。観たすぎる。

最近のブロードウェイ作品では、人種を配役の選考基準にしてはいけないという風潮?ルール?があるようなのですが、この作品は完全な逆張りで、アフリカ系をはじめ、有色人種の俳優さんがメインで出演しています。史実を元に作られた作品なのに、歴史上の白人の人物の役を、初めから有色人種が演じる前提で作られたミュージカルなのです。

この作品、英語圏以外での上演実績はまだありません。
訳詞や字幕をつけるのも、かなり難しいのではないかなと思います。

そんなわけで、アフリカ系を中心とする有色人種を中心にキャスティングする、という方針をさておいたとしても、ジャパンキャストで制作される気は到底しない。仮に字幕ができたとして、昨年の『Chess the Musical』のような海外との合同キャストも、日本側のお稽古に割けるリソースを考えると、なかなか厳しい気がします。そもそも、英語ネイティブでない俳優さんが、この作品のオーディションを突破した例は、あるんだろうか。。。

もう、色々な意味で、日本人俳優には超ハードル高めの作品。
でも、こういうのこそ、春馬君が燃えるやつじゃないかと思うのです。
実は、私は、キンキーブーツもジャパンキャストでやれる作品だとは思っていませんでした。文化的に日本の社会になかなか受け入れられにくい作品だと思っていたから。
でも、普段ミュージカルを観に行かない層を呼び込めた事で、チケットは飛ぶように売れて、大成功した。

ただ、キンキーは、文化的背景を理解しない観客が観てもエンターテイメント性は存分にある作品ですが、ハミルトンは、アメリカ建国の父をモデルにした政治ネタのミュージカル。
歴史的、文化的なコンテキストを共有できない国での上演となると、なかなか難しいのかなと思う事もあります。
ましてや、日本は政治ネタのエンターテイメントが大の苦手なお国柄だし。

そんなこんなではありますが、不可能を可能にする春馬君なら、なんとか道を作れるんじゃないかと思ってしまう。次はハミルトンにぜひ挑戦して欲しかったなぁ。

役どころとしては、ハミルトンでもいいし、アーロンもいい。どっちだろう?アーロンかなぁ。
「My shot」に出てる役なら誰でも♡

『ニューヨーク恋物語』田島雅之

ミュージカルばっかじゃないか、と言われるとアレなので、ドラマもひとつ。
放送当時大好きで、後に、ニューヨークを訪れた時に、ひとりロケ地巡りをした思い出のドラマ『ニューヨーク恋物語』。調べたらなんと1988の放送でした。
春馬君が生まれる前じゃないか!(笑
ってか、私の歳がバレる。。。

このドラマは、ニューヨークで暮らす日本人の男女を描いた群像劇。日本のドラマ界で一時代を築いた鎌田敏夫さん作のドラマです。鎌田敏夫さんといえば、群像劇です。

この登場人物の中で、田村正和さん演じる、謎の影のある男の役を春馬君で観たいのです。チンピラなのか、なんなのか、とにかくバックグラウンドが全くわからない謎の男。
人を寄せ付けないようでいて、ものすごく優しいところがあって、そんな瞬間はすごく色気が漂う。
本当は誰かを愛したいのに、なぜか自分の殻に閉じこもって、相手が寄ってくると引く。。。みたいな役です。

これはもう、間違いなく春馬君がハマるタイプの役です。

いい感じで年齢を重ねていった春馬君を想像する時、イメージがシンクロする俳優さんは何人かいるのですが、そのうちのひとりが、田村正和さん。
でも、そのイメージは、私の場合、古畑任三郎ではなくて、田島なんです(そりゃそうか)

それと、海外の風景の中に立つ春馬君を観るのも好きなんです。

アジアを飛び出して、色んな街の風景の中で、役を通して、春馬君を見てみたい。
NYでオールロケのドラマなら、撮休日はブロードウェイで観劇したり、レッスン受けたり、充実の時間が過ごせそうだし、ね。

『ジキルとハイド』ジキル/ハイド

さて、最後に大本命です。

この作品は、もともとはアメリカの地方の小さな劇場からスタートしました。
初演から、全米ツアーなどを経て、満を辞してブロードウェイで開幕したのが1997年。
日本では2001年に鹿賀丈史さんの主演で上演されました。
二代目は、石丸幹二さん。石丸さんは私の予測ではまだしばらくおやりになると思うので(笑、春馬君が40になるあたりで、三代目として交代、というシナリオです(妄想です)。

ハミルトンもゼペットも、実現性という意味ではかなり難しい作品でしたが、『ジキハイ』となりますと、一気に現実味を帯びてくると思います。
日本語の上演台本もあるし、これは本当に見れたかもしれない。

実質、一人二役のジキルとハイド役。
1人の人間の心の中の話ではなく、もう1人は別人格として現れる。
2人の女性を翻弄しながら、本来は自分で人格をコントロールするために、人格を変える薬を飲んだのに、次第に自分の人格なのに、思い通りにならなくなって、狂気の世界へと。。。もう、この手の役は三浦春馬の十八番です。

しかも、ワイルドホーンの曲が、これまたお洒落で難しい。
人間の心のビラビラなところ(?)まで、音符に乗せてしまう巨匠ワイルドホーン。
ワイルドホーンの曲は、ほんっとに、心地よくて簡単そうに思えるのに、歌うの難しいのです。
それゆえ、素人でも、ちゃんと歌えば、なにかしらは表現できてしまうのだけど、やはり天才の書く曲には、神レベルの歌い手が必要です。
ワイルドホーンの心地よさげなくせに、やたら難しい曲はこちらから。

これは、春馬君がやらずして誰がやる?
歌が上手いだけでなく、狂気と苦悩と闇と深い愛情を全部きちんと演じられる役者さんじゃないと。。。と思います。

これは観たかったな。。。

もっともっと舞台で。

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このnote書きながら思ったけど、いっそ妄想キャスティングで、レビュー書ける気がしてきました。
中には劇場で観たことない作品もあるのだけど(笑)、それも全部妄想で書いてみたりして、とか。

そのうちやってみようかな。

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