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修学旅行キャンプの班決め③それでもうまくいかない時の鉄板の声かけ


前回の記事では班決めの実際の手順や語りについて書きました。第一回目の幸せの話についての授業と合わせて行えば大抵うまくいきます。

ですが、ごく稀にうまくいかないこともあります。また、自分の思いを押し通さず、全体のことを考えて譲ってくれる子も出てきます。そういった場合の鉄板の声かけについて書いていきます。


活動班で過ごす時間は何時間?

修学旅行やキャンプでは、大きく分けて3つの組み合わせで活動を行なっていきます。

①活動班
②部屋班
③バス

以上の3つです。

子どもたちの中では、活動班のウェイトが一番高く、ここがうまくいかないとこの世の終わりのような表情になる子もいます。

そんな時は「活動班で過ごす時間は何時間?」と尋ねてみてください。

子どもたちは日中は全て活動班で過ごすのだと思いがちです。でも、しおりを読んでみると案外活動班で過ごす時間は少ないです。

修学旅行では、班行動ではなくクラス単位でゾロゾロと見学する時間があったり、キャンプでは、飯盒炊爨やクラフトの時間以外は部屋で部屋班と過ごしていたりしていて、意外なほど活動班単独で過ごす時間は少ないのです。

本校の昨年度の修学旅行のしおりを見てみるとこんな結果になりました。

活動班の時間少なくないですか?表を見ると、意外なほどに活動班で自由に過ごす時間が少ないことがわかります。ここを子どもたちに考えさせます。


活動班が上手く決まるように譲ってくれた子には部屋班やバス席をその子の希望をできるだけ叶えてあげてもいい?


先の、表の時間を調べさせるだけでも、「じゃあ、活動班は譲ってもいいかな」という子が出てきます。

ここでもう一押しします。

活動班が上手く決まるように譲ってくれた子には部屋班やバス席をその子の希望をできるだけ叶えてあげてもいい?

こう尋ねると、大抵みんな「うんうん!」と大きく頷いてくれます。

この声かけによって、新たに譲ってくれる子が出ます。すでに譲ってくれた子は、みんなのためを思って譲っただけでなく、バスや部屋班が思い通りになり、一方、思い通りに班が組めた子どもたちも満足しwin-winとなります。


最後にダメ押しの声かけを

・活動班で過ごす時間は何時間?
・活動班が上手く決まるように譲ってくれた子には部屋班やバス席をその子の希望をできるだけ叶えてあげてもいい?

班決めの最後に、このダメ押しの声かけをすることによって、みんながハッピーに修学旅行を迎えられるようになりますよ。みなさんの教室でもハッピーに班決めが進められますように。祈っています。


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