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Sig-Score. #14 『名も無き音楽隊』

こんにちは。Sig-Rick.です。YouTube、ニコニコ動画にてボカロPやってます。
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ということで楽曲解説やっていきます。今回は14作目、『名も無き音楽隊』です。まだ聴いていない方は以下のリンクからどうぞ。

この楽曲は、「無色透名祭II」参加作品です。タイトルが相当それっぽいですね。「無色透名祭II」には2曲出しているのですが、もう1曲はまた後日紹介します。
「無色透名祭II」で2曲出すことは決まっていたので、片方は自分らしい音楽を全面に、もう片方は無色透名祭というコンセプトを強く意識して曲を作ろうということで制作しました。今作は後者になります。まあタイトルからしてね。

まずは曲のほうから触れていきましょう。コンセプト的に、1歩ずつ歩いて進んでいくような雰囲気が合っていると思ったので、ローテンポで壮大なナンバーを目指しました。リフでのタム捌きが印象的かな?ピアノとストリングスが前面に出ているのも、僕の曲の中では珍しいのかなと思います。
メインのリファレンスは、ONE OK ROCKの『Decision』です。リファレンスって言えばパクリみたいになっても許されると思っていませんか?

まあ実際、雰囲気というか構成というか、めちゃくちゃ寄ってしまったなあとは反省しています。はい。
イントロやアウトロのリフなんですが、リードギターのフレーズでいうと、実は原型は4,5年前くらいにはあったんですよね。それこそ1作目の『Re:Boot』が完成するずっと前から、このフレーズはありました。いつかどこかで使いたいなあと思っていたものをやっと使えて、嬉しかったというか、すっきりしましたね。
あと、実は2番にちょっとしたギミックを仕込んでいます。2番のピアノフレーズは、1作目『Re:Boot』から13作目『Bein'-Vow-Dance!!』までの、これまでに公開した全13作からフレーズを拝借し、盛り込んでいます。詞の解説でも触れますが、これまでの軌跡というのがコンセプトのひとつになっているので、伴奏でも表現しようと思い、自分のこれまでの軌跡を盛り込みました。

曲については、ひとまずこんなところでしょうか。続いて詞について解説します。
さっきもチラッと出てきましたが、これまでの軌跡というのがコンセプトなので、とにかく自分の原点から今まで=リンちゃんと出会ってからこの曲を公開するまでを詞に書き下ろしてみました。僕が詞と曲を書き、それをリンちゃんが歌ってくれる。すごく小さなことかもしれないけど、そうして進んできた僕らを「音楽隊」と呼び、そしてまた進んでいく。その喜びと感謝を、この詞に込めたつもりです。どこかで公言していたかも分かりませんが、僕はボカロ曲を作るなら今後もずっとリンちゃんに歌ってもらおうと思っています。最後の歌詞は、そういう意味も込められています。

僕らの旅路は続いていく
明日も明後日も終わらない音を
響かせて進もう 君とどこまでも

『名も無き音楽隊』ラスサビ

あと、触れておきたいのは2番の詞ですかね。この部分。

あの日はじめて鳴らしたストラトキャスターの弦は
いつの間にか錆びてしまったけど

『名も無き音楽隊』2番

1番サビ終わりから2番サビまでの詞では主にリンちゃんとの出会いの部分をイメージして描写しているのですが、この「あの日はじめて鳴らしたストラトキャスター」というのは、自分がはじめて手にしたギターのことです。高校1年生の夏、最後の誕生日プレゼントと称して両親に買ってもらった、Photogenicの赤いストラトキャスター。今でこそ大学生時代にお世話になった軽音部室に置いていますが、あのストラトから僕の音楽人生が始まったと言っても過言ではありません。作詞を進めていた段階でのこの曲の仮題は『ORIGIN』だったので、自分の原点みたいなところも含まれています。

とまあ、こんなところでしょうか。この曲は、自分の原点を見つめ直して書いたので、これまでの曲とはまた少し違う気持ちがありますね。特別感、というほどではないんだけど、なんか、ね。
そんなわけで、ちょっと長くなったきがするけど、最後までありがとうございました。
では。

-Credit-
サムネイルイラスト:はきゅ 様

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