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Sig-Score. #12 『不退転』

こんにちは。Sig-Rick.です。YouTube、ニコニコ動画にてボカロPやってます。

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これまで『しぐれにスコアブック』と題して公開楽曲の解説記事を投稿していましたが、今回から『Sig-Score.』(読み:しぐすこあ)とシリーズ名を改め、連載を再開したいと思います。せっかくなのでジャケットも一新してみたよ。よろしくどうぞ。

というわけで、早速書いていきます。今回は自身12作目、『不退転』です。楽曲は以下のリンクからどうぞ。↓

楽曲を公開してから解説記事上げるまで8か月かかってるのマジ?

この曲について解説するにあたり、外せないのがボカコレ2023夏について。
これまでに何度か記事内で触れているので、ここでの説明はしません。この記事を読んでもらえれば大体わかります。↓

まあ簡単に言うと、めちゃくちゃ病んだんですよ。全く結果を出せなくて。自分は本当にこのまま音楽を続けていいのだろうか。あれほど自分を殺してウケを狙った曲を書いたのに、それでもこのザマなんて。これでだめなら、もう無理なんじゃないか。そんなことを思いながら、数日間考えてたわけです。DAWも開くことができずに。
でも、考えれば考えるほど、「音楽を辞める」という選択肢がなくなってくんですよ。なぜか。なんででしょうね。
音楽が楽しいというのもあるんですが、せっかく自分のPCに来てくれたリンちゃんが、自分の勝手な都合でもう歌えなくなってしまうのが嫌だったんですよね。
そんなわけで、まだ頑張ってみようと思い改めたわけです。そういう転機のタイミングって、めちゃめちゃ筆が乗るんですよ。そこでどういう曲を書こうかを考えたときに真っ先に思ったのが、「こんな自分を救ってくれる曲を書こう」と。こういう挫折って、たぶんこの先数えきれないほどあると思います。でも、そういうときに自分を律してくれる曲っていうのは大事なんじゃないかと思うんです。屈することなく、自分の信じたい音楽を信じていこう。
タイトルの『不退転』には、そういう意味があります。

バックグラウンドの解説だけでだいぶ長くなっちゃった。でも、ここがこの曲の本質だったりします。作詞に込めた想いも、おおよそここまでで書いた通りなんですよね。ボカコレ夏での挫折とそこからの再起、そして決意を謳っています。当時の気持ちをそのまま吐き出していたら曲になった、というと聞こえがよさそうだからそういうことにしとこう。
実際、これまでの自分の曲の中でもトップクラスにまっすぐな詞だと思います。正直解説するところない…。(えぇ...。)

曲のほうは、毎度のことながら書きたいように書きました。ミディアムテンポの中にタムのどっしりしたビートが特徴的かな。AメロBメロではタムによる重さというか暗さというか、そういうのを狙っています。サビに入ると金物とスネアが前面に出てきたり、バッキングがブリッジミュートから普通のストロークになったりと、「再起」を表現したつもりではあります。サビでキーが1上がる転調をしているのもそうですかね。
リフのアルペジオがパワーコードそのままだったりとか、全体的にフレーズがシンプルなので、グロッケンやシンセで煌びやかさを補っています。

今まさにじっくり聴きなおしながら執筆してるんだけど、ギターソロひっどいな…。要反省ですね。ミックスもかなり籠ってるなあ。今ならもっとやりようあるぞ。

そんなわけで、『不退転』の解説でした。この曲はバックグラウンドに自分の負の感情があり、何よりも自分のために書いたこともあって、かなり思い入れの強い曲になりました。今でもたまに聴き返します。
これからも、自分の好きなように、信じる音で、曲を作ります。
それでは。

-Credit-
サムネイルイラスト:はきゅ 様

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