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【音楽遍歴】 音楽リスニング環境②(高校時代)

はじめに

本格的に音楽を聴き始めてから約40年。その間に、音楽メディアはレコードやカセットテーム等のアナログから、CD、MD、MP3等のデジタルメディアに変わってきました。そうした中、当然音楽を聴くための環境もメディアに合わせて変わってきた訳で、自分のリスニング環境について書いてみようと思います。

前回は中学生のときのリスニング環境について書きましたが、今回は高校生のときのリスニング環境について書きます。

前回の記事はこちら

バラコン

中学のときは祖父の使ってた「ステレオ」とお年玉で買った「ダブルラジカセ」で音楽を聴いていた訳ですが、環境をアップグレードする大きなチャンスがやってきました。

そう、高校入試です。

第一志望の高校に合格したら「もっと良いステレオ」を買ってもらうという約束を取り付け、そのことを心の支えにして第一志望の高校に合格した僕は、「バラコン」を買ってもらうことに成功しました。「バラコン」とは「システムコンポの各コンポーネント(オーディオ機器)がバラバラになっているもの」で、それぞれのコンポーネントを好きなメーカーのものを使うことができます。デザインの一体感はなくなりますが、細かくこだわることができるのが特徴です。

当時買ってもらったものは以下でした。高校の合格祝いとしてはちょっと高価過ぎたなあと自分でも少し退きましたが、電気店を経営している親戚が居たので店頭価格よりもかなり安く入手できたことと、以前の記事に書いたように僕には保護者が3世帯あったので3世帯で分担して買ってくれたようです。3馬力強し。

プリメインアンプ

プリメインアンプはサンスイを選びました。色々調べているときに、「アンプはサンスイが良い」という噂を聞いたことと、当時は未所有だったけど「その内入手するはずの」CD用セレクターが付いているのが決め手でした。

SANSUI AU-D707X

レコードプレイヤー

レコードプレイヤーはトリオを選びました。カートリッジ(針部分)はMC型のヤマハ製。この頃は既にボタンを押すだけで全自動で演奏が始まるプレイヤーがあったものの、これはターンテーブルの回転ボタンを自分で押し、アームをレコードの端まで自分で移動させ、ボタンを押してアームを下ろすというもの。今思えば、なんでこんな面倒な仕様のものを選んだのか不思議です。

TRIO KP-800

カセットデッキ

カセットデッキはアカイを選びました。細かい事は忘れちゃいましたが、カセットテープのA面の終わり部分を認識すると高速にヘッドがリバースしてB面での録音が始まるという機能、入力レベルを自動で調整する機能、ドルビーCに対応しているのが決め手だったかな。あ、モーターを使ったメカニカルな機構でカセットテープをイジェクトする部分にもちょっと惹かれた。このデッキを買ってから、好きなアーティストのレコードを録音するときにはメタルテープを使うようになり、カセットテープに費やす費用が上がりました。

AKAI GX-R88

チューナー

「チューナーはトリオ」という殺し文句で決定。当時はまだエアチェック(FM放送を録音すること)をしていたので、1階の自分の部屋の対角線にある2階のベランダの手すりに屋外用のFMアンテナを設置し、長い同軸ケーブルを部屋まで引き込んでノイズができるだけ少ない状態で音楽を聞こうと努力してたりもしました。ケーブルを引き込むのに屋根に登ったりして、今の常識だとちょっと考えられないようなことしてたな。

TRIO KT-1010

スピーカー

「スピーカーはダイヤトーン」・・・(以下略)。自室は3畳という極狭部屋だったのに、こんなデカイスピーカーを選んでしまいました。部屋の広さとオーディオの性能が全く合っておらず、ちょっと勿体なかったなあと思います。

DIATONE DS-73D

おわりに

こうやって書いてみると、高校生という身の丈に全く合ってないオーディオ機器を買ってもらってたことを再認識しました。それでも、これらの機器はその後20年近く故障することもなく、現役で使い続けられたので、長い目で見ると良い買い物だったのだと思います。ちなみに、パワー十分のアンプとスピーカーの真の実力を知ったのは、社会人になって広い部屋に引っ越してからなので、購入してから10年後のことでした。大きめのボリュームでレコードをかけたとき、「こんな音が鳴っていたのか!」と10年越しに感動しました。

前回、今回と中学生、高校生の頃のリスニング環境について書いてきましたが、少し間を空けて、大学時代、社会人時代のリスニング環境についても書いてみようと思います。

次回からの【音楽遍歴】は「高校生の頃に聞いていた音楽」になる予定です。

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