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【初めてシリーズ】初めてのライブ(洋楽編)

はじめに

これまで、「初めてシリーズ」として、「初めて買った邦楽・洋楽レコード」と「初めて買った輸入盤レコード・CD・DVD」を書いてきましたが、今回から2回に分けて「初めてのライブ」について書いてみたいと思います。

まず、今回は「初めてのライブ(洋楽編)」です。ただ、もう40年近く前のことなので、ライブ自体は軽く書くに留めて、ライブに関係する「出来事もろもろ」について書いてみようと思います。

ライブ情報

記念すべき初めての洋楽のライブはDepeche Modeでした。1984年に金属的な音を纏った"People Are People"を英米でヒットさせた後、アコースティックピアノをバックにMartin L. Goreがボーカルを務めた"Somebody"など、前作から音楽的な幅を格段に拡げたアルバム"Some Great Reward"のリリースに合わせた最高のタイミングでの来日でした。

アーティスト : Depeche Mode (Some Great Reward Tour)
開催日    : 1985年4月9日
開催場所   : 大阪厚生年金会館大ホール

出来事もろもろ

Depeche Modeが来日することを知ったのは、当時読んでいた「ミュージックライフ」でした。アメリカでシングルがトップ20に入るスマッシュヒットを記録したとは言え、日本ではそれ程メディアに露出していないと思っていたので、「見にいく人居るのだろうか」と心配していました。ところが、いざチケットを取ってみたら3階席だったので「結構、人気あるんだな」とちょっぴり嬉しくなりました。

当時、チケット代は確か4000円くらいで。大半の来日アーティストが5000円くらいが相場で、この5年くらい後に大阪城ホールで開催されたU2のチケットも(多分)6500円だったので、最近の来日アーティストのチケット高騰(10000円オーバーがザラ)にはホントに驚かされます。

このときのライブには高校の友達2人、中学の友達1人の4人で行きました。中学の友達はこの記事で書いたYazooを聴いて衝撃を受けた岡田くん(仮名)ですが、高校の友達は何故一緒に行くことになったのか、サッパリ覚えてません。ただ、このライブが全員初めてのライブで、「初めて行ったライブがDepeche Mode」というレアな肩書きを4人の高校生がゲットしたことになります。

大阪厚生年金会館の前の公園には、非公式グッズを売ったり、食べ物を売ったりする屋台が出ていて、ちょっとしたお祭りみたいな感じでした。また、最近はすっかり見かけなくなった「ダフ屋」もいて、「おお、人気あるやん」と再び嬉しくなりました。

席は3階席の最前列だったので、前に人がおらず見通しは良いのですが、数m先は絶壁のようになっていて、中々の恐怖でした。ライブが始まるまでは、「ずっと座って聴くんだろうか」とか「立ち上がった後、何をしてたら良いんだろう」等がずっと気になっていましたが、メンバーが登場した瞬間に周囲が立ち上がったので当然のようにスタンドアップ。ただ、それまで踊ったことなんてなかったので、ぎこちなく身体を揺らして、周囲から見ると怪しい4人組だったと思います。

Depeche Modeはボーカルとシンセサイザー3人という構成で、ボーカル以外のメンバーは基本的にシンセサイザーの前で棒立ちなので、ステージングは地味と言えば地味。ただ、"Everything Counts"や"Just Can't Get Enough"ではボーカルのDave Gahanの奮闘によって、エレクトロポップらしからぬ会場とのかけ合いもあり、「おお、これがライブというものか」と感心した記憶があります。

セットリスト

  1. Something to Do

  2. Two Minute Warning

  3. Puppets

  4. If You Want

  5. People Are People

  6. Leave in Silence

  7. New Life

  8. Shame

  9. Somebody

  10. Ice Machine

  11. Lie to Me

  12. Blasphemous Rumours

  13. Told You So

  14. Master and Servant

  15. Photographic

  16. Everything Counts

Encore 1

  1. See You

Encore 2

  1. Shout

  2. Just Can't Get Enough

おわりに

Depeche Modeはアルバムをリリースする毎に来日し、1990年にリリースされたアルバム"Violator"リリース後には武道館2Daysや福岡、金沢を回るなど、90年初頭までは日本でもプッシュされていて、人気もそこそこありました。

ただ、その後はバンドが世界的にブレイクして、日本との人気のギャップが大きくなり過ぎてしまい、今となっては来日は非常に困難な状況です。先日発表された2023年春にキックオフされる"Memento Mori Tour"もアメリカやヨーロッパではオリンピックスタジアム級の巨大な会場ばかりでなので、今回も通常のツアーとしては難しそうです。というか、アジア・オセアニアは日程に入ってないな。

ただ、オリジナルメンバーのAndy Fletcherが今年亡くなるなど、彼らも60歳を迎えて、ツアーを回ることができる時間も限られてきていると思うので、フジロックフェスティバルかサマーソニックで何とか呼んでくれないかと願うばかりです。

今回は初めて行った洋楽ライブについて書きました。次回は初めて行った邦楽ライブについて、甘酸っぱい想い出を含めて、書いてみたいと思います。


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