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初めて性の対象にされた話

こんリシェ₍ᐢ‥ᐢ₎ ♡
扁桃炎になってくたばったリシェです。暇な時はnote書くに限る。




これは私が思うに思い出せる中で1番古い記憶の話だ。

私には兄がいる。前にも記事を書いたがシャイなジャイアンだ。そんなジャイアンにも虚弱時代というのがあった。

私が物心着く前には兄は病院で暮らしていた。そして、私は母と父と家で暮らす毎日であった。父は仕事で忙しい。構ってくれるのは専ら母親で私は母親によく懐いていたと思う。

母の手を取ってはどこにでも一緒に行っていた。

その日もそうだった。
恐らく幼稚園に入るより前だったと思う。

兄の病院に行きお見舞いに行った時だった。

病院に隣接された駐車場は広い。1回車に乗ったはいいが母親が忘れ物をしてしまった。

「車の中で待っててね」

ドアがパタンと閉められて私は密室の空間に1人となってしまう。田舎の駐車場だ。敷地だけは広い。疎らに停められた車が一面に並ぶ中、隣の駐車場が空いている事に気付く。助手席に乗っていた私は暇だから両手を窓に置いてその辺をキョロキョロしていたのだが、何故か隣の空間が気になってしまう。

身を乗り出して見てみるとそこには突如人影が現れるのだった――

「………!!」

それはどこからどうみてもおじさんであった。

くたびれたネルシャツにクタクタのジーパン、黒のジャンパー、そして後頭部の寂しさがとても印象的であった。

おじさんの一般通過ならさほど気にも止めなかっただろう。だが、おじさんはこちらを向きボーッと仁王立ちをしている。目が離せなかった。

そして、程なくしてそれは始まった。

「わぁ!!」

眼前に現れたのは汚いイチモツ。
そう、おじさんは私の視線を浴びた上で下半身を顕にしたのだ。

男性のモノを見たことがなかった私はそれから目が離せなくなってしまう。体が硬直してしまっているというのもあったが、溢れ出る生命の神秘から目を逸らせなかった。

そしてそれが扱かれたのはすぐの事だった。

自分にはない部位が激しく扱かれていく。その光景から目が離せただろうか。私は両手を付いたままイチモツと目を合わせ続ける。

シュッシュッ

景気の良さそうなリズムが無限に刻まれていく。

ここが病院であることを忘れてしまいそうになる。

「……!!!」

そして、リズムは急に終わりを告げた。
放たれる白濁とした体液。イチモツがビクビクと痙攣していた。

この行為に名前があることも私が性のはけ口にされていることも全てに理解が追いつかないままそれは静かに終焉を迎えるのだった。

「待たせてごめんね」

母親がいつの間にか戻ってきていた。
私はボーッとその残滓を見つめ「ママ、あれなーに?」名前を問うた。

「ん?何のこと?ほら帰るよ」

エンジン音が響き車は家へと帰宅を始める。私は名残り惜しくそれを見つめながら切り替わる景色に身を委ねた。

これがリシェ最古の記憶。おじさんに抜かれた事件の全貌であった。

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