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神話と現代の境目へ(出雲旅その13)~神威湧き出す佐久佐女の森~



【前回までのあらすじ】

令和6年元旦に起きた震災で心に期するところがあった野郎二人。出雲を目指して旅することになった。しかし、時間は1月4日の夕方から5日の夜まで、約24時間しかない。「24 -TWENTY FOUR-」のように緊迫した「中国大回転」旅が今始まる。

中国地方大回転ルート

福山駅→米子駅前スーパーホテル→赤猪岩神社→清水井→境台場公園「美保関事件」慰霊塔→美保関灯台→美保神社→参道である青石畳通りと佛谷寺→「神仏の通い路」を通って島根半島を西へ横断→出雲に到着して八雲立つ下で出雲そばを食べる→出雲大社へお参り→稲佐の浜→八重垣神社へ→神社の裏にある「奥の院」へ←イマココ

【姫が隠れた奥の院「佐久佐女さくさめの森」へ】


素戔嗚尊すさのおのみこと八岐之大蛇やまたのおろちと戦う際に、櫛名田比売命くしなだひめのみことを櫛にしたと伝わる。
しかしここ八重垣神社では奥の院「佐久佐女さくさめの森」に隠したと伝わるのだ。
決戦の地・斐伊川から七里を離れた佐草女の森に大杉を中心に八重垣を造って姫を隠したという。
そして大蛇を退治して、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」という喜びの歌をうたい両親の許しを得て「いざさらばいざさらば連れて帰らむ佐草の郷に」と歌い上げたと伝わる。

この地を訪れた小泉八雲の説明板
「古代結婚式発祥の地」

小泉八雲はこの地を訪れた際に奥の院・佐久佐女の森を「神秘の森」と呼んだという。

【神秘の森へ】

薄暗くなってくるとただならぬ雰囲気が漂う
日本の椿が融合した夫婦椿
森が語りかけてくるような存在感を示す

薄暗くなっている時間でもあり、本来はお参りに適さない時間帯である。
ただ、それだけに神話そのままの神威が漂う地となっていた。

「鏡池」

佐久佐女の森の奥には、櫛名田比売命が飲料水として、そして自身を映す鏡とした「鏡池」がある。
じっと見ているだけでも不思議な気持ちになってくる。
この池に浮かべるおみくじがこちらの名物なのだが、もはや社殿は閉まっているし、あいにくそういうことをしようという気持ちにもならない。
ただただ、じっと見ていた。
神威がこんこんと湧き上がってくるようだった。

【縁結びグッズの聖地「八重」】


さて、次の地へ向かおうとしていた時に、お土産&カフェの「縁結び 八重」と書かれた店があることに気がついた。
八重垣神社のすぐ横にある。


朴訥とした雰囲気の店員さんが一人でいらしゃった。まだ時間的に大丈夫そうだった。

ウサギの目が怖い・・・

神話になぞらえた縁起物グッズからギャグに走ったものまで結構種類が豊富で値段も安いものからあるので、結構おすすめです。

神話と現代の境目へ(出雲旅その14)~真っ暗な中、ヨモツヒラサカへ~に続きます。

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