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金銭支配と金銭奴隷

狩猟採集民や初期農耕民は奴隷には向かない、食糧調達して生きていけて、自尊心が高いので、奴隷にすると死んでしまうか、自殺、逃亡するからだ。

農業・牧畜が発達したところでは、自ら家畜化(self domestcation)した人々が増えていたので、奴隷として働かせるにはちょうど良かったようだ。

戦争や奴隷狩りによって、奴隷が多く調達されて、巨大な国家や文明が築かれていった。

金銭が流通し始めると、厳し税制で追い詰められたり、博打等で借金をして、身売りする奉公人(年季奴隷)が生じたので、奴隷狩りの必要が無くなった。

学校教育が支配し、社会自体が学校化した現代では、自ら自給的生活や、互助関係が築けないので、金銭に頼っていきていくしかない。

なかには、その金銭を使ってかつての皇帝・王様以上の力を持つ人も現れた。

その一方で、金銭奴隷になってしまい、金を稼ぐことしか生きがいを見いだせない人も増えた。

ギャンブルや宝くじは、まさしく、金銭支配の麻薬のようだ。

一発当たれば王様だ。

しくじれば、せっかく築き上げた、信頼も名誉も一瞬にして、失わせてしまう。

そして、止められない。

もし、それがこうじて犯罪に手を染めれば、刑務所に入り農耕奴隷以下の生活が待っている。

戦争もまた、金銭支配の手段でもある。

他国を支配下に置いて、金銭奴隷を増やせば良いのだ。

金銭で社会保障をして、最低限の生活を保証してやれば、名誉ある戦士として戦ってくれる。

ウクライナ戦争では、ロシアでは金で雇われたり、罪人が兵士になっているようだが、農耕奴隷以下とも言える。

自民党も選挙に金銭を使えば、票が稼げることが分かっているので、企業から吸い上げた金を使って、選挙を有利に運んだ。

そして企業による金銭支配の社会が実現している。

今回の大谷の通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博の疑いに関する事件で考えさせられた。

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