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寂聴さんが『源氏物語』の現代語訳を執筆した部屋に泊まる

東北を旅しました♨️

谷地温泉は八甲田の山中にある開湯400年の歴史を誇る秘湯です。昭和の時代を感じさせる古い木造の一軒宿で、裸電球が照らす薄暗い廊下は歩くとギシギシ音がします。お湯は浴槽の底から直接湧いて(自噴して)いて、温度の違う「上の湯」と「下の湯」があります。

宿の外観

その宿にかつて瀬戸内寂聴さんが1カ月ほど滞在し、源氏物語の現代語訳を執筆されたそうです。宿泊された部屋は寂聴さんによって「源氏の間」と名付けられました。先日その部屋に泊まってみました。

「源氏の間」の内部。

床の間に寂聴さんの『源氏物語』全10巻が置かれていました。

この部屋で執筆された第9巻には宇治10帖の第4帖から第6帖までが収められています。

寂聴さんが使った(かもしれない)文机。

部屋には寂聴さんの写真が飾られていました。


滞在中に第9巻を読んでみました。全部を読むことはできませんでしたが、執筆の作業も最後に差しかかっていた当時、寂聴さんはどんな気持ちで書いておられたのだろうと思いました。

谷地温泉のホームページ↓


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