仮定法「もし~ならば」の新たな用法(中学生の声)
*中学生のボクは架空の少年です。
英語の授業で仮定法の勉強をした。if を使った構文で、「もし~ならば」と現実や事実とは違うことを表す。教科書には If I had much money, I would travel around the world. という例文が出てた。If I were a bird, I will fly to you. なんていう例文もあった。ボクはこんな文を使うことはきっとないだろうけど。
「仮定法」は謝罪会見でよく使われるね。自分のことが問題にされたとき、「不快に思われたのであれば~」とか「誤解を招いたのであれば~」って言う「アレ」だ。それって事実は違うって言いたのかなあ。だから「仮定法」を使うのだろうか。少なくとも謝罪している本人は「事実はそうじゃない」「自分にはそんなつもりはない」って言っているようにボクには聞こえる。さらに、「もし相手がそう思うのならしかたないから謝る」けど「そう思わないのであれば謝る必要はない」と言っているようにも聞こえる。そこには「相手を不快にさせたのではないか」とか「誤解を与えたのではないか」と自分の言動を振り返る謙虚さはまったく感じられない。「逃げる」ために言っているみたいだ。「仮定法」にはそんな便利な使い方もあるんだね。「逃げの用法」とでも呼ばれる新しい使い方だろうか。
授業ではifを使った文を作るように言われたのでボクは次の文を作ってみた。先生はなぜか苦笑いしていた。