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シニアを狙え!:新聞広告は高齢者をターゲットにしたものが多い? 

「私でも申し込める保険があるんだって」80代の知り合いが嬉しそうにそう言いました。元気な女性ですが、最近急に身体の衰えを感じ始め、病気の心配もするようになったと言います。「85歳まで申し込めて、保障は一生涯なんですって」 どこかで耳にしたセリフだなと思いました。

「70代低栄養の壁! 〇〇で低栄養対策しませんか?」
「夜間尿・軽い尿漏れ 唯一効く漢方処方」
「認知機能(記憶・判断)の向上に役立つことが報告!」
「80歳 この〇〇でハッピーな理由!」
「すごい! 全国の皆さんに朗報 シャンプーなのに白髪が
 染まる」
「きっと変わる 部分入れ歯生活」
「レンジで簡単! おひとりさまふぐ寄せ鍋」
「87歳で介護のいらない母は〇〇を飲んでいる」

わが家で講読している新聞に掲載されていた広告のコピーです。全面広告も複数あります。高齢者に向けたものであることは一目瞭然です。若者は新聞を読まなくなっており、購読するのは多くがシニア世代です。特に紙媒体の新聞を読むのは圧倒的に高齢者でしょう。だから紙面に掲載される広告も高齢者がターゲットにしたものが多く見られます。

折り込み広告も高齢者向けのものが多いです。健康食品、墓地、生命保険や医療保険、おひとり様向けの宅配弁当 etc. 不用品の買取なども終活の片付けをする高齢者を狙っているように見えます。

求人広告でもシニア世代が求められています。「60代、70代の方活躍中!」などと書かれていれば元気なシニアはやってみようかなと思うでしょう。

でも広告の中には「警戒」が必要と感じられるものもあります。表現が曖昧でわかりにくかったり、見る人を惑わせるようなもの、紛らわしい書き方で勘違い誘発させるようなものなどよく目にします。根拠が不明確なものも多いです。重要なことが紙面の隅の方に小さい文字で書かれていて見逃してしまうものも少なくありません。買取りでは事前に電話を求めたり、「出張」と称して家に訪ねてきたりするものも多く、油断していると危険なことがあります。

こうした広告は特に認知機能の衰えた高齢者には親切とは言えません。不信を感じさせます。冒頭の彼女は「私でも入れるみたいだから申し込もうかしら」と言っていたので「よく吟味してからにしてね」と忠告しておきました。

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