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息子が学校で怪我をした!

以前に投稿した記事ですが、最近似たような事案を耳にしたので再掲することにしました。以前に読んでくださった方は「スルー」してください。

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私は自宅がある市内の学校に勤務していました。ある日息子が通う小学校から連絡がありました。息子が怪我をしたというのです。休み時間に体育館で遊んでいるとき、床から飛び出ていた釘に足を引っかけてかかとを切ったといいます。私は年休をとってすぐに駆けつけました。息子は保健室で応急手当をしてもらい私を待っていました。痛みで顔が歪んでいます。横にいた担任が頭を下げて私に何度も謝罪しました。

少しすると校長がやってきました。校長は私がよく知る男性教師です。いわゆる「同業者」です。彼は私の顔を見るなり右手を軽く挙げ,、首をすくめて「や、申し訳ない」と言いました。軽く「ごめん、ごめん」といった感じです。すれ違った時にぶつかって謝罪するあの雰囲気です。私には違和感がありました。

でも息子の怪我の方が心配です。私はすぐに息子を病院に連れて行きました。病院ではすぐに治療が行われました。私は処置室には入れてもらえず廊下で待っていましたが、中から息子の悲鳴が聞こえてきます。息子は結局数針縫うことになり、念のため破傷風の注射もしてその日は自宅に戻りました。

その晩、担任が自宅を訪ねてきました。その際も彼は何度も頭を下げて謝罪しました。彼によると、体育館の床板が一部はがれて釘が飛び出していたところに、息子が裸足で走って引っかけたということでした。その日も体育で使われていましたが何事もなかったと言います。私は納得がいきませんでした。現に息子は大けがをしましした。学校の責任です。ただ、担任は息子が慕っている教師です。彼が悪いわけではありません。私は担任を責める気にはなりませんでした。彼はこうして自宅まで来てくれています。私はむしろ担任といっしょに校長が来てもおかしくないと感じました。

体育館の床が剥がれていたら子どもが怪我をするのは目に見えています。学校は定期的に安全点検を行っているはずですが、見落としていたのでしょう。学校の管理責任が問われます。そしてその責任は校長にあります。でも、軽く「ごめん、ごめん」という校長の態度からはその意識はまったく感じられませんでした。校長の態度は私に大きな不信感を抱かせました。彼は私がよく知る教師です。彼の中に「同業者でよかった」という甘えのようなものあるように感じられました。同業者なら管理責任を深く追求することもしないだろうという気持ちです。夫も納得がいかずそれなりの対応を取ろうとしましたが、私の立場も考え引き下がりました。

子どもが学校でけがをした場合、だれが病院に連れて行くかという点にも疑問が残りました。学校はまず保護者である私に連絡をしてきました。私が市内の学校に勤めていたからかもしれません。いずれにしても連絡は当然でしょう。その際に学校が病院に連れて行くか、私が迎えに行って連れて行くかと尋ねられました。私がけがの程度を尋ねたところ、一刻を争うほどのことではないということでしたので、私が連れて行くことにしました。息子のことが心配ですぐに駆けつけたい、そばにいてやりたいという親としての気持ちがあったからです。

幸い私は年休を取って息子を病院に連れて行くことができました。それができなかったら学校は息子を病院に連れて行ってくれたでしょう(そう思いたいです)緊急を要する怪我だったらすぐに救急車を呼んだかもしれません。けがの程度で私は自分が連れて行くことを選びましたが、一刻も早く治療をするという意味では学校に任せるべきだったのかもしれないとあとになって思いました。判断はだれがどのようにするのか、その責任は。その点も含めて疑問を感じました。


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