戦略コンサル内定へのロードマップ

〇目次
①自己紹介と本noteの意義
②戦略コンサル内定へのロードマップ
・どの企業にリソースを割くか
・いつ受けるか
・何をどう対策するか
-書類
-ビヘイビア
-ケース
③今後の活動予定


①自己紹介と本noteの意義


初めまして、ケースの神様と申します。
私は新卒で総合コンサルに入社し、数年間の勤務を経て戦略コンサルへと転職いたしました。新卒の際は一つも戦略コンサルからオファーをもらえなかった私が、転職時にはお金と時間をふんだんにかけて向き合い、結果大手外資戦略含む複数社の戦略コンサルからオファーを頂くことができました。今回、内定までにあたり、30を超える戦コン面接官の方との対策や実践を通して身につけた方法論を自分の頭の整理も兼ねて共有させていただこうと思っております。ちなみに、いくつか落ちているファームもあり、なぜ落ちたのかを明確に言語化できているからこそ、面接において気をつけなければならない点もお伝えすることができます。
本noteを含めてこれから、新卒で戦略コンサルを目指す方、中途で戦略コンサルへの転職を目指す方を対象に、たまたま一社ではなく、複数社内定を取るための羅針盤となるようなコンテンツを展開できればと思っております。
本noteでは、その第一歩となる戦略コンサル内定へのロードマップとして、戦略コンサルを目指す上での就活/転職戦略をお話しできればと思います。

②戦略コンサル内定へのロードマップ


戦略とは、目標を達成するために、自分のリソースをどこに、どのように割くかを決めることである。企業戦略と同様、個々人により目標やリソースには差異があり、戦略は当然異なってくるはずである。ここを考えずに画一化された講座を受講したり本を読んだりするのは愚の骨頂だ。皆様も一旦立ち返り、
a.どの企業にリソースを割くか 
b.いつ選考を受けるか
c.何をどのように対策をするか
を再検討してみてほしい。
以下では、a.b.cの3項目についてお話しする。皆様が戦略コンサル就活・転職の戦略を考える上でのヒントになれば幸いである。

a.どの企業にリソースを割くか
戦略コンサルという非常に狭き門を突破するには、がむしゃらに全て受ければいいというものではない。ここを考えずに全て受けようとすると、結果待っているのは全てが中途半端に2次面接くらいまで突破したものの落ちてしまうという未来だ。戦略コンサルに内定するためには、自分の持てる限りのリソースを適切に投下する必要がある。
ここでは、以下のアクションを実行していただきたい。
目的の言語化→リソースの可視化→受験ファームのスコープ明確化→優先順位付け
例えば、以下のAさんの例を考えてみよう。
入社して戦略案件に携わりたいと転職を目指す。転職活動期間は3ヶ月で現業が忙しく、お金はあるものの時間がそれほどは取れない。中学受験をしており、テストには自信があるが英語は不得意。そんなAさんの戦略はどうすればよいだろうか。
目的:戦略案件に携わること
リソース:お金は50万ほどは投資可能、時間は1日1.5時間、計135時間ほど
これらを踏まえると、時間的に受ける余裕のあるファームは6社ほど。戦略案件がやりたいし、実行案件拡大を急速に進めているBCGはTier2より劣後(余談だが、中途ではBCGよりTier2を選ぶ人も最近は増えてきている)、英語もできないしマックは受けないこととする、などだ。そうしてスコープと優先順位をつけ、練習ファームと本命ファームに分けて対策を配分してほしい。

b.いつ選考を受けるか
これには、どの時期に受けるか、どの順番で受けるかの2つの要素がある。
新卒であれば、夏、冬、春を見据えて、どのファームをどの順番で受けてくいくか、中途ならどの時期にどの順番で受けてくいくかである。
時期については、周囲の志願者やファームの経営状況に惑わされず、自身の準備が最大限に整ったタイミングが絶好だ。ケースや人物面接の訓練を詰んでいくと、何がきてもどう答えれば議論が進むか、面白がってもらえるかがある程度分かるようになってくる。もちろん、それを客観的に現役戦コンの方や内定者に見てもらった方がよい。
順番については、志望度が低い順から受けていくべきである。言い方は悪いが練習ファームと本命ファームだ。練習ファームの選考前に、ケースと人物面接である程度のレベルまで上げておき、練習ファームで実践、失敗した場合はその原因を深ぼって抽象化し、次の練習や本番に活かしていくというPDCAサイクルを回していく。このサイクルを回すことで、練習ではしなかった本番ならではのミスの発見や、面接官の表情や発言を踏まえた回答など、徐々にレベルアップしていくことができる。

c.何をどう対策するか
ここでは、選考フローに沿って書類、ビヘイビア(人物面接)、ケースという順に解説する。特に、ビヘイビアとケースについては需要があれば個別にnoteで体験談を交えながら詳細に書くつもりである。
1.書類
・話題作りの種を蒔け!
書類の役割は2つ、選考序盤でのスクリーニング及び、ケース・ビヘイビア面接での話題の種である。スクリーニングは志願ファームの状況や自身の学歴・経歴によるものもあるのでなかなか動かし難い部分ではあるが、後者は自分でコントロールできるものでもあり、ここの良し悪しで内定確率がかなり変わってくる。ファームの求める人材からガクチカや職務経歴、強みのエピソードを選定する、ファームの強い領域に関する興味をアピールできるような志望動機、入社後やりたいことにする、その業界の将来像や、課題、課題に対する打ち手を考えておく。
こうして書類の時点で種を蒔いておくことで、後々の面接で聞かれることを誘導、同時に会社へのフィット感を猛烈にアピールできる。実際、筆者は1次面接でここが猛烈に刺さり、いきなり最終面接まで行った会社もあるし、そうでなくても1次・2次の面接が評価され、3次・4次は確認程度となった会社もある。
ここに力を入れている人はほとんどいないため、是非行動し、差別化して欲しい。

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