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高速戦隊ターボレンジャー、第12話「星になった暴魔獣♌️」

キーワードは憧れ。

今話の敵として現れるアラクレボーマは、ラゴーンに忠誠を誓い、聖獣ラキアに刃を向けていた。
そんな中、致命傷を負ったアラクレボーマの傷を癒したラキアにアラクレボーマは心を打たれ、そして悪として澱んでしまった心も浄化させられる。
暴魔大帝ラゴーンに向けられたアラクレボーマの刃であったが、結果的にラゴーンにより封印されてしまう。
ズルテンはそんな彼の封印を解き、ラキアが滅んだ事、そしてラゴーンの手下であるターボレンジャーによってそれが起きてしまった事をアラクレボーマへ吹き込む。

今話はアラクレボーマの心を揺さぶられがターボレンジャー(特に力)と交わした拳の中で色んな方向で描写されている。
そして、今回の神セリフとして挙げさせて頂こうと思った力の言葉に関しても、真っ直ぐで愚直な力の思いが込められている。

神セリフ
「俺は…、俺はお前を信じる。お前が偉大なラキアのために流した涙を。俺は…、俺はお前を信じる!」by.炎 力

アラクレボーマの一瞬の涙を見逃さなかった力、そして敵であっても彼のラキアに対する想いを信じた力の言葉には、私自身観ていて胸を突かれる思いだった。

仲間と仕事をする際、恋人や友人関係を深める時、私達は「信じる事」で仲間に身を委ねる。
時に裏切られる場面も多いが、信じられる事を嫌う人は居ないと私は思う。
もちろん、信じる行為をする以上、相手には一定のラインが引かれる。

力はアラクレボーマとラキアのやり取りを直接見ていない。だからこそ、彼の言葉と真っ直ぐな想いを信じる材料にした。
本来であれば、少な過ぎるかもしれない。

ただ、力は彼を信じた。

ラキアへの、そしてラキアの想いがリンクしたから。

鉄塔すら斬ってしまうアラクレボーマの稲妻剣、生身で突っ込んでいく力の姿にアラクレボーマの心にも変化が生じる。

真っ直ぐな想いが復活したアラクレボーマは暴魔大帝ラゴーンの攻撃に致命傷を負わされる。

巨大化した時も戦う対象の違いに必死に自身の中で闘ったアラクレボーマの姿には観ていて涙が止まらなかった。

今話にはプラズマシュートもターボクラッシュも登場しない。

倒れた彼を宇宙に運ぶシーン
「アラクレボーマ。ラキアと一緒に俺たちを見守っていてくれ…!」
の言葉には、憧れの人を使って敵の道具として使われ、そして短命を終えたアラクレボーマへの想いが溢れている様に感じた。

せめて、これからは憧れのラキアの傍で…

私たちにも憧れの存在は居る。
意識や記憶の中での彼らはいつも輝いていて、かけられた言葉は、つい昨日掛けられたのかと思う位に記憶の中に鮮明に映し出されている。

信じられる言葉、信じられる姿や行動

憧れは信じる形である。

今話を通して信じる形を、憧れの人とリンクさせながら、是非とも想い出して頂きたいと思う。

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