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日常は闘いだ 奇跡を信じすぎない

先日の夜。

家の前を歩いているといつも見かける野良猫がしきりにこちらをみて鳴いていた。

普段はすぐに逃げるのに何事かと近づくと、さっと走って狭い路地裏に入った。

やっぱり逃げたか、と思ったが、こちらの様子を確認するように鳴く。

何かを見せたいのかと直感で感じた。

ついていくと、路地裏を抜けて大通りに出て、そのまま車を気にせず反対側に渡っていく。

夜で車通りが少なくてよかった。

その猫は反対車線に渡ったところで、立ち止まりこちらを振り返る。

わかった、すぐ行くって。

駆け足でついていく。

追いつくと猫はまた走り出し、路地に入ったところでニャーと鳴いた。

着くと、猫の足元の側溝に1枚の紙が挟まっていた。

これを教えてくれたのか?

拾うと、汚れで印字が消えかかった部分が多いが、スクラッチタイプの宝くじだった。

なんだ、こんなもの。

右端に書かれた日付をみると、どうやらまだ有効期限内なようだ。

ニャー。

猫が走り去っていく。

追おうとしたが、どこかの家の敷地内に入って見えなくなってしまった。

家に帰って拾った宝くじを机の上に置く。

せっかくだからと、10円で削ってみた。

3つ目で、的に矢が刺さったマークが出てきた。

当たりっぽくない?

説明欄を読もうとしたが、印字が消えて読めない。

ネットで調べてみた。

ご、ごひゃくまん??

どうしよう。

複雑な気持ちだった。

でも、店といってもどこに行けばいいんだろう。

販売店?でも…

パッと目が覚めた。

夢か。

これが先日の私の夢である。

改めて思ったことがある。

「自ら動く」

これは私が大切にしていること。

幸運は何もせず降ってくることはほとんどない。

おおよそ、自ら動いた結果:運=8:2。

これはすべてにいえると思っている。

自ら動いた結果、直接的でなくても良い変化が起きると思っている。

何もせず指を咥えて待っていてもめったに何も起こらない。

奇跡を信じすぎないようにしたい。

招き猫に導かれて、自分のお金で買ってもいない宝くじが当たる、なんてのは滅多に起きないのだ。

日常を少しでも良いものにできるように、私は今日も動く。



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