◉『悪性腫瘍(癌)のアプローチに的すると判断する』 成分について、④
◎『サ・タ・ナ行』〜成分より…
【Ⅰ】《抗酸化作用による活性酸素 へのアプローチ》〜
➀『桜の葉エキス/有機化合物』
・[桜抽出物の抗酸化活性を測定した結果、赤ワインよりも非常に強いラジカル補足能を有していることが分かっている。]
②『ジンゲロール/ファイトケミカル』
・[抗酸化作用によって、体内で「過酸化脂質の影響による血管の老化」や、「細胞やDNAの酸化による異常細胞の産生」を抑えてくれる作用がある。]
③『セサミン/リグナン類』
・[「ガンや老化の原因の一つ」として「過酸化脂質」があげられます。「過酸化脂質が増えると細胞が破壊され、活性酸素の影響でDNAが傷つけられる」為、「異常な細胞やガン細胞を形成することにつながり、細胞の死を早める」とされています。「セサミン」は「過酸化脂質生成抑制作用」があり、「ガンなどの疾病を予防する効果」が期待される。]
④『セレン/ミネラル類』
・[「セレン」摂取による「がん予防効果」について研究しました。152538名を対象にした研究によると、「血中セレンの低濃度とガンの発症に相関性があることがわかった」。「セレンががん発症予防に重要な役割を果たす」と考えられています。]
【Ⅱ】《免疫機能の調整・促進・活性化等のアプローチ》〜
➀『サポニン/配糖体』
・[「サポニン」には、「ウイルス/細菌」から体を守る免疫機能を司る「ナチュラルキラー細胞」を活性化する働きがあります。]
②『植物ステロール/ファイトケミカル』
・[「植物ステロール」の中には、免疫細胞の一種「ナチュラキラー細胞(NK細胞)」を活性化させ、体内に入り込んだ「病原菌」を死滅させ、病気に罹りにくくする働きがある。]
③『スクワラン/不飽和脂肪酸』
・[「スクワレン」には、「免疫細胞の働きを活性化する作用がある」為、免疫機能を向上させることができる。]
④『DNA(デオキシリボ核酸)』
・[「上部消化管疾患」により手術を受けた患者に、早期術後栄養として、「アルギニン/ω-3 不飽和脂肪酸/核酸」を摂取させたところ、体内での免疫機能を司る、「免疫グロブリン/白血球B細胞」が早期に回復した。]
⑤『銅/ミネラル類』
・[「銅」は「チトクロムCオキシダーゼ」という酵素の構成成分です。
「チトクロムCオキシダーゼ」は「免疫細胞など細胞のエネルギー産生に関わります」。
銅が不足すると、「T-細胞/マクロファージの活性が低下する」事も報告される。]
⑥『ラブレ菌/乳酸菌』
・[腸内で「悪玉菌がつくり出す毒素」は、腸壁から吸収され全身に回ると、「生活習慣病」やその他様々な病気の原因となります。
また、「乳酸菌の一種であるラブレ菌」は「インターフェロンの生成を促進」し、それによって「免疫細胞であるナチュラルキラー(NK)細胞」等を活性化させる働きがあるため、免疫力の向上には特に効果的である。]
【Ⅲ】《大腸がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
➀『シリマリン/フラボノイド混合物』
・[薬物投与-遺伝子変異によって発がんするラットに対し、「シリマリン投与」によって「大腸がん」の発生が有意に減少したことが分かりました。このことから、「シリマリンは大腸保護作用を持つ」と考えられています。]
②『スルフォラファン/ファイトケミカル』
・[「スルフォラファン」を「ヒト大腸がん細胞へ添加した」際、「UDP-グルクロン酸トランスフェラーゼ(UGT1A)を活性化」した。また、「アポトーシス誘発因子であるbax因子を誘発」し、また「抗アポトーシス因子であるbcl-2を抑制」した。このことから、「スルフォラファン」は、「大腸がんを抑制する可能性」が考えられる。]
【Ⅳ】《肝臓がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜➀『シリマリン/フラボノイド混合物』
・[「シリマリン」は「アルコール肝疾患/肝硬変患者」に対する知見があり、「タンパク質合成/肝細胞再生促進/抗炎症作用/グルクロン酸促進/グルタチオン減少を予防する」等がある事が知られており、「シリマリンは肝臓保護に有益である」と考えられています。]
②『セレン/ミネラル類』
・[「ヒト肝ガン細胞」に「セレン」を投与したところ、「血管内皮増殖因子(VEGF)」や「炎症性たんぱく質の一種(インターロイキン)の活性が阻害される」事がわかりました。
この働きには「抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)が関連する」ことがわかりました。
「セレン濃度が低い患者にセレンを補給する事」は、「肝細胞がんの初期予防に役立つ」と考えらます。]
③『ノビレチン/フラボノイド』
・[「シスプラチン」は抗ガン薬として肝障害を起こすことが知られています。
「ノビレチン」の抗酸化・抗炎症作用が障害についての改善効果があるかを確認したところ、「抗酸化作用/抗炎症作用/抗アポトーシス作用」により細胞がアポトーシスに向かう際のDNAダメージを減少させることが示されました。]
【Ⅴ】《皮膚がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜➀『ゼアキサンチン/カロテノイド』
・[紫外線を浴びることによる「白血球細胞の増加」が、「ルテイン/ゼアキサンチン」を摂ることで緩和されました。
合わせて「紫外線による皮膚がんを抑制」し、光による老化を防ぐ働きが確認された。]
②『タンニン/ポリフェノール』
・[「タンニン」は「活性酸素から赤血球を保護する」働きを持ち、また「ブドウに含まれるタンニン」には、「メラニンを産生するヒト黒色腫メラノーマ細胞(SK-MEL-28)の増殖を抑制する」ことが確認されました。
タンニンに抗酸化作用と皮膚保護作用、美白作用が示唆されました。]
【Ⅵ】《悪玉コレステロール値を改善する事で、予防的(アポトーシス)アプローチする》〜
➀『タウリン/含硫アミノ酸』
・[研究では、「タウリン」を摂取したハムスターは血清中の脂質を改善しました。
また、肝臓のサイズはコントロールと比べ小さく、「糞便中のコレステロール/トリアシルグリセロール/胆汁酸は増加」していました。さらに「タウリンは肝臓の抗酸化能力(GSH、SOD、カタラーゼ)などを高め」ました。]
②『テアフラビン/ポリフェノール』
・[「テアフラビン」には、「悪玉(LDL)コレステロール」の酸化を強力に抑え、「善玉(HDL)コレステロール」に影響するだけでなく、「悪玉(LDL)コレステロールだけを低下させる」事ができる。]
③『ビルベリーエキス/アントシアニン』
・[「ナノ(超微細化)ビルベリーエキス」に含まれる「アントシアニン」には、活性酸素を抑える「強い抗酸化力」がある。]
◎『ハ行…』に続く…。
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