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◉『悪性腫瘍(癌)のアプローチに的すると判断する』 成分について、⑤

◎『ハ行』〜成分より…

【Ⅰ】皮膚がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをする考えられる成分》〜
パントテン酸/ビタミンB⁵』 
・[ヒトの皮膚に、「パントテン酸誘導体」を含む製剤を塗布したところ、「紫外線(UVA + UVB)からのダメージが抑制」され、「紫外線によってメチオニンスルホキシドレダクターゼ(MSR)のようなタンパク質修復酵素のmRNAが減少」し、「皮膚修復酵素が活性化」した。]
ビタミンC/ビタミン類』
・[「ヒト黒色腫細胞」に「ビタミンCを投与」すると、「NO産生/誘導性NO合成酵素(eNOSおよびiNOS)が阻害」され、メラニン形成が抑制されました。「ビタミンCがメラニン形成を阻害する」事が分かった。]
フラーレン/』
・[「ハムスター皮脂細胞」を用いた実験では、「フラーレンが皮脂産物の産生を調節する働きを持つ」事から、また、…「t-BuOOHによる皮膚細胞HaCaTへのダメージを緩和する働きを持つ」ことから、「フラーレンは皮膚保護作用を持つ」と考えられています。]
プロリン/非必須アミノ酸』
・[「ヒト真皮線維芽細胞」に、「プロリンを含むコラーゲンジペプチドを200nM 投与」したところ、「ヒアルロン酸が3.8倍、皮膚線維芽細胞が1.5倍に増加」しました。「プロリンを含むコラーゲンペプチドは、皮膚細胞を活性する」。]

【Ⅱ】肺がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをする考えられる成分》〜
ビオチン/ビタミンB⁵』
・[「ヒト肺線維芽細胞」を「ビオチン欠乏培地」で培養したところ、大量の活性酸素を発生し細胞が障害されていた事から、「ビオチンは活性酸素から細胞を守る」抗酸化作用に重要な役割を果たすと思われる。] 


【Ⅲ】肝臓がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをする考えられる成分》〜
ヒスチジン/ビタミンB⁵』
・[「肝障害マウス」に、「ヒスチジンおよびカルノシン」を0.5, 1, 2g/L の量で摂取させたところ、「抗酸化酵素SOD/カタラーゼ」等が上昇し、「活性酸素種/マロンジアルデヒド/酸化ストレス物質も減少」しました。
また、「炎症性物質であるTNFαやMCP-1の働きが抑えられた」事から、「ヒスチジンは肝臓保護効果ならびに抗炎症作用を持つ」と考えられる。]
BCAA/アミノ酸』
・[「糖尿病患者」に「肝硬変(LC)や肝細胞癌(HCC)の予防」として「BCAAを投与した場合、夜に摂取した方が有意に肝機能を改善」できました。]
ベタイン/天然アミノ酸』
・[「ベタイン」はかねてからの研究で「アルコールによる肝臓の損傷を妨げる効果」があります。今回ラットを使った実験よりHMGB1/TLR4のシグナルを阻害することでその効果を得ることがわかりました。]


【Ⅳ】腫瘍発生の、予防的(アポトーシス)アプローチをする考えられる成分》〜
ビタミンA/ビタミン類』
・[「腫瘍移植マウス」に、「ビタミンA群(15000IUビタミンA・6.4mgβカロテン)」を「60日間摂取させたところ、マウスの生存率が上昇」し、腫瘍のサイズも小さくなりました。「ビタミンAが抗腫瘍作用を持つ」事が示唆されました。]
ポリアミン/アミノ酸〜体内合成』
・[「ポリアミン」は「タンパク質や核酸の合成を促進する」事から、「ポリアミンは新陳代謝促進と老化防止に役立つ」と考えられています。]

【Ⅴ】悪玉コレステロール値改善する事で、予防的(アポトーシス)アプローチすると考えられる成分》〜
ビタミンB⁶/ビタミン類』
・[「ビタミンB6」は「脂質の代謝をサポート」し、肝臓への脂質の蓄積を防ぎ、「脂肪肝を予防する効果」があります。
(お酒をたくさん飲む人は、肝臓に脂肪が蓄積しやすく「脂肪肝」になる事があります。放っておくと、脂肪肝が進行して「肝硬変」になり、やがて「肝臓がん」にいたる危険性もあります。このような効果を持つ「ビタミンB6」は、「ビタミンB2/リン」と共に「脂肪肝の治療」にも使われています。]


【Ⅵ】大腸がんに、予防的(アポトーシス)アプローチをすると考えられる成分》〜
ビタミンD/ビタミン類』
・[17歳以上の16,818名を対象に、「血中ビタミンD 濃度」と、「がん発症リスクとの関連性」を調査したところ「血中ビタミンD 濃度が高い」ほど、「大腸がんのリスクを軽減する」事が分かりました。]
ビフィズス菌フェカリス菌ブルガリア菌/乳酸菌』
・[「乳酸菌などの善玉菌を摂取するプロバイオティクス」は、「炎症性サイトカイン/インターロイキン(IL)-6、及び腫瘍壊死因子(TNF)-αの産生を増加させる」と云う事が分かっています。「様々なプロバイオティック株によって免疫調節の発現は異なる」事が分かっています。]

【Ⅶ】抗酸化作用による活性酸素 へのアプローチ》〜
ビタミンE/ビタミン類』 
・[「ビタミンE」は、「他の抗酸化物質と一緒に摂ると更にその作用が高まり」ます。
(特に「ビタミンC」は、「ビタミンC自体に抗酸化作用があるだけでなくビタミンEの抗酸化作用をより高める」働きがあります。]
ヘスペリジン/』
・[「ヘスペリジン」は、「活性酸素を除去する抗酸化作用」や、末梢血管を強化する働きが広く知られています。]


【Ⅷ】免疫機能調整促進活性化等のアプローチ》〜
『フコイダン』
・[「マウス」に、「メカブフコイダン」を1% 含有している餌を40日間摂取させたところ、「免疫細胞のT細胞/NK細胞が活性化された」事から、「メカブに免疫力向上作用が期待されて」います。]
プロポリス/ポリフェノール』
・[「プロポリス」には「免疫機能を司る細胞を活発にし、「免疫力を高める」効果があります。]
ホエイ/多アミノ酸』
・[「生後直後のラット」に母乳の代わりに「牛乳濃縮ホエイタンパク質」を摂取させ、効果を調査しました。生後間もないラットの粘膜の細胞は通常と同じ組成を示しました。ところが、「ホエイタンパク質の投与1日後」、「上皮と粘膜層の両方においてナチュラルキラー細胞の割合が高まり」、腸の上皮細胞のCD8alphaalpha+抗体の増加が確認されました。]


◎『マ・ヤ・ラ・ワ行…』に続く…。











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