『どの様な「食材・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【氣7節・後編】
【氣7節】〜『肩凝り・痺れ でお悩みの方々へ』「肩凝り・痺れ の改善に、効果的アプローチがある東洋医学的理論&成分(食材・食品・生産物)」について【④】
・『肩凝り・痺れ』に良い影響を及ぼす効能のある成分(成分群/分類)について、【後編】
1]〜『神経細胞の合成を促し、神経伝達に関わる成分』。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
●『パントテン酸/ビタミンB群(B⁵)』、
・「パントテン酸」は「脂肪酸に結合する」事で、「炭水化物 (糖質)/脂質/タンパク質」から、エネルギーを作り出す反応に関わる「アセチルCoA」を作ります。
・「アセチルCoA」は、代謝の過程で作られ、「神経伝達物質・細胞膜の材料となるコリン」を、「神経伝達物質であるアセチルコリンに変える」事で、「神経細胞の合成を促し、神経伝達に関わる」働きもあります。
●『ビオチン/ビタミンB群(B⁷)』、
・「ビオチンの欠乏症」は、「湿疹 等の皮膚炎、結膜炎、舌炎、知覚過敏の増加」があります。
・その他、「無気力/疲労感/憂うつ/蒼白/吐き気/運動失調/筋肉痛/痙攣/緊張低下/四肢の痺れ 等」の原因にもなります。
●『ビスベンチアミン/ビタミンB¹誘導体』、
・「ビタミンB¹」が足りなくて脳のエネルギーが不足すると、脳の働きが悪くなる事で、「イライラしたり/怒りっぽくなったり/集中力や記憶力が低下」します。
・また、「脳からの指令で動く末梢神経の働きが悪く」なり、「足の痺れ/運動能力の低下」が起こります。
※これらの事から、「ビタミンB¹の誘導体」である「ビスベンチアミンは神経機能を正常に保つ効果」がある。
●『ビタミンB⁶/ビタミンB群』、
・「神経伝達物質」は、「脳の神経細胞の間で情報の橋渡しをしている物質」です。
・「神経伝達物質」には「GABA (γ-アミノ酪酸)/α-アミノ酪酸/セロトニン/ドーパミン、アドレナリン/ノルアドレナリン 等」があり、これらが合成される時には「アミノ酸」が使われています。
・「ビタミンB⁶」は「アミノ酸の代謝と関わっている」為、「神経伝達物質の合成を促進する」作用があります。
●『ビタミンB¹²/ビタミンB群』、
・「ビタミンB¹²」には細胞の遺伝情報が詰まった「核酸 (DNA・RNA)や、アミノ酸、タンパク質」の合成を助ける働きがあります。
・「脳から指令を伝える神経が正常に機能する」為には、幾つものビタミンB群が関わっています。
※「筋肉や神経を動かすエネルギーを作る」のが「ビタミンB¹」、「神経伝達物質の生成に働く」のが「ビタミンB⁶」となっています。
・「ビタミンB¹²」には「脂質の合成や修復をする働き」があります。
●『ロスマリン酸/ポリフェノール類』、
・「ロスマリン酸」には、「神経伝達物質の分解と減少を引き起こす原因(アセチルコリンエステラーゼ)の影響を抑える」働きや、「神経伝達物質(ドーパミン)の量を増やす働き」があります。
※「脳の中のドーパミンが減少する」事により起こると云われています。 「ギランバレー症候群」は、「末梢神経の自己免疫の影響で痺れが出る」病気です。
2]〜『粘膜を保護し、糖尿病の予防効果がある成分』。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
●『ビタミンB²/ビタミンB群』、
・「ビタミンB²」は、「補酵素としてタンパク質の合成」に関わり、「細胞の再生や皮膚、毛髪や爪を作り出して全身の成長・維持」を助けます。
また、「粘膜を保護する働きがあり、糖尿病の予防」にも効果があります。
●『ビタミンD/ビタミン類』、
・「ビタミンD/カルシウム」の摂取量と「糖尿病のリスクに相関性があり、摂取量が多い程、糖尿病のリスクが軽減する」という報告がある。また「血糖降下作用をもつインスリンの分泌を促す作用」もある。
●『フコキサンチン/カロテノイド類』、
・「フコキサンチン」を投与する事により、「血糖値の増大にかかわるアディポサイトカインの分泌を抑制する」という研究結果も出ています。
・「フコキサンチン」は糖の代謝を促進し、「アディポサイトカイン分泌も抑制」する。
●『β-クリプトキサンチン/カロテノイド』、
・「糖尿病とは、血液中にあるブドウ糖濃度が異常に高い状態をいいます。
・「β-クリプトキサンチン」は、「耐糖能を改善し、血中インスリンを低下させ、脂肪細胞の肥大化を抑制する」効果があります。
3]〜『末梢血管を強化する作用により、血流を改善する効果がある成分』。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
●『ヘスペリジン/フェノール(V・P)』、
・「抗酸化作用や末梢血管を強化する作用がある」為、「血流を改善する効果、高血圧を予防する効果、コレステロール値を低下させる効果 等」が期待されています。
●『ルチン/ビタミンP』、
・「ビタミンC」と共に働き、「毛細血管を強化する作用」がある為、「出血性の疾患に効果」があります。「脳卒中や歯茎からの出血などの出血性の疾患を予防」します。
・また「ルチン」は「すい臓」にも働きかけ、障害を齎す物質の働きを弱め、「インスリンの分泌を促す」為、「糖尿病予防に効果」があります。
4]〜『虚血性心疾患を予防し、下腿の痺れを抑え、血流の改善効果がある成分』。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
●『マグネシウム/ミネラル類』、
・「筋肉の痙攣が血管壁で起こる」と、「虚血性心疾患/狭心症/心筋梗塞」等の危険性も高まります。
・「マグネシウム」に対して「カルシウム」の摂取が高まる程、「心臓発作による死亡率が高い」と云われている。
※「虚血性心疾患」の付属症状として、例えば、「正座をしていると(膝の裏側を通る血管が折り曲げられて下腿の血流が少)と、膝から下が痺れる」等がある。
●『レスベラトロール/ポリフェノール類』、
・「レスベラトロール」は、「血管拡張物質NO(一酸化窒素)を増加させる事で血管を拡張する」事が明らかとなっています。
※上記の作用により、「痺れ・肩凝り」を改善する。
5]〜『血小板凝集抑制作用により、血流を改善し、痺れの予防効果がある成分』。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
●『ムメフラール/梅肉エキス』、
・「ムメフラール」は、「赤血球変形能を促進させ、血小板凝集抑制作用を持つ事で、血流を改善し、血栓の形成を予防」します。
※「ムメフラール」は、血行が悪化している状態での冷感や痺れ等を改善する「プロスタグランジン」の様な効果がある。
◆「前File」〜【血瘀(けつお)体質】有効
◆「前File」〜【痰湿(たんしつ)体質】に有効
◆「前File」〜【肝鬱(かんうつ)体質】有効
◆「前File」〜【気血両虚(きけつりょうきょ)体質】有効
以上です…。 次回、『「肩凝り・痺れ」に有効とされる成分を含有する「食材(食品/生産物)」』に、移ります。
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