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年賀状 がん患者に「お元気で」の意味は?(13)

 閲覧ありがとうございます。
 がんサバイバーとして半年。新しい年を迎えることができました。

 60歳を過ぎてからは再雇用なので年賀状じまいをしてきましたが、7年前の前任地の職場の親しい人6,7人に近況、がん手術のことを知らせようと年賀状を送りました。

 返り年賀には「頑張ってください。またお会いしましょう。応援してます」のような添え書きがほとんどで感謝の気持ちです。
 
 ただ、ある一人の同年代のご婦人が「お元気で」の一言だけが添え書きされていました。最初見た時、短くて淡泊だなという印象で気にも留めていませんでした。
 
 しかし、数日立つと変な違和感を感じ始めました。
 「お元気で」の意味。
 (さよなら。私には関係ありませんが、いつかがんになってお亡くなりになるんでしょうね。)
 考えすぎなのかも知れませんが、こんなふうに思えてきました。多分、悪気はないのだと思います。

 彼女は非常勤社員でしたが、5年以上在籍していたと思います。人当たりがよく社交性があり、仕事もできる女性でした。私もなんとなく気が合い、飲み会のときはいつもよく話をしていました。ただ、この年代の女性は、人に対する話題が多いのです。飲み会のときはみんなそうなんでしょうでが。

 人当たりがよく社交性のある女性は、長年の人生勘から人の好き嫌いがはっきりしているような気がします。逆に社交性に欠ける男性は人の好き嫌いはないように思えます。

【「お元気で」の解釈】
 先ず、がん患者の立場が想像できていない。自分に置き換えることができていないということです。この言葉を言われたら相手はどう思うのだろうかという想像力でしょうか。

 がんはあなたの問題で私は関心がありません。こういう部分まで見え隠れしてしまいます。
 これってアスペルガー症候群のひとつみたいです。この症候群は孤立型が代表なのでしょうが、積極的社交型もあるみたいです。自分が認識して意識しなければ、大人になっていくつになっても変わることはありません。

 彼女、俺のこと嫌いだったのかな?少し被害妄想かも知れませんが、7年振りに思い知らされた一言でした。歳を重ねるにつれ言葉は大事だなと思う今日このごろです。
                            (つづく)

 


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