見出し画像

北欧旅行記2024.8 ⑥5日目 ストックホルム

8/10土曜日 早朝3:30に起床し、スーツケースを引いてヘルシンキ中央駅東側のバスターミナルへ。中央駅西側にもバスターミナルがありますが、空港行きは東側。
のんびりした雰囲気のヘルシンキも、さすがにこの時間、駅周辺は酔っ払いなどいるので足早に。600番のバス乗り場へ。

空港行きバス時刻表。前日に撮影。朝4時は真っ暗です


この時間、空港行き電車はまだ走っていません。
バス停にはスーツケースを持った旅行者、夜遊び帰りと思しき人たち。時折意味不明の言葉を発する座り込んだ若者もいて(酔ってる?)、まともそうな旅行者の方へ寄って待つ。
4:30のバスのつもりだったけれど、間に合ったので4:10のバスに乗車。空港リムジンではなく単なる路線バス。混んでいたので、早めに並んで座れて良かった。途中10駅位は停まって、その度に夜遊びの人たちは降りて行く。空港近くの住宅地から乗ってきた制服の男性は、フィンエアーにお勤めかな?
40分位でヴァンター空港に到着。免税カウンターを探す…も、見つけられずインフォメーションへ。またまた親切な男性職員に教えてもらい、1階奥の免税カウンターへ。早朝のせいか閉まっている…免税手続きの自動機械のあたりをうろついていると、同じく免税手続きをしたい様子の中国人旅行者を、税関職員らしき制服を着た女性が手招きしている!で、彼らの後に並んでみる。
またまた親切な女性職員に次にどこへ行くの?と聞かれ、スウェーデンと答えると、EU出国する時に手続きすればいいから、スウェーデンの空港で手続きしてね、との事。スウェーデンって、EUなんですね…ユーロ使ってないから、てっきりEU入っていないと思ってた…無知。
2階のフィンエアーカウンターへ。ネットでチェックイン済みなのでスーツケースを預けるだけ。機械で荷物タグが出せるはずだけど、なぜか出てこず、近くにいたスタッフに尋ね、カウンター行ってみて、と言われる。カウンターでさっくりスーツケース預けられました。
手荷物検査を抜けて、ゲートへ向かう。ムーミンショップやらカフェやらお店が並ぶ。ロバーツコーヒーでお茶を買い、昨日カフェアアルトから持ち帰ったシナモンロール半分で朝ご飯。
その後、持って来た服が日数に足らない気がして来て、マリメッコでTシャツ購入。店員さんが着こなす赤いウニッコ柄ワンピースも素敵だけど、日本で着ないだろうな〜と思い手が出ず。

飛行機に乗り込んで座っていると、何人か日本人がぜいぜい言いながら乗ってきた。日本〜ヘルシンキのフライトが遅れて、急いで乗り継いで来たみたい。
ストックホルムまでは1時間の飛行なのであっという間。離陸してしばらく平行に飛んでいたらもう下降。途中一度水などのソフトドリンクの提供が。温かいお茶ありますか?と聞いてみると、日本までの便は長いから出るけど、この便は短いからないのよ〜、と優しいCAさんに言われる(そりゃそうですね)。
1時間の時差のため、ヘルシンキを出たのと同じ7:25にアーランダ空港到着。ベンチに腰掛けスーツケースが出てくるのを待っていると、クラブツーリズムのタグを鞄に付けた日本人女性が隣にいたので話しかけてみる。ストックホルムとヘルシンキを巡るツアーで、なんと、参加者3名とのこと。3名に添乗員1名なんて、ラッキーですね。(会社的にはどうなんだろう?)

アーランダエクスプレスのサイトで往復チケットを買い、乗車。席は結構埋まっている。アーランダエクスプレスは、ちょっと高いけどスーツケースを置く棚があったり、座席の座り心地が良かったり、成田エクスプレスみたいな感じ。 
乗車してしばらくすると、女性車掌さんがチケットチェックに来る。そういえば、ヘルシンキではチケットチェックって1回もされなかったな、と思い少し緊張しつつ、スマホでチケットのバーコードを出して無事ピッとしてもらう。
20分位でストックホルム中央駅到着。中央駅の割には殺風景だな、と思いつつホテルを目指してうろうろ。後で気づいたけど、アーランダエクスプレスのホームは、お店が並ぶ中央駅の中心から少し離れた北の端にあります。
ホテルは駅からすぐだけど、どっちに行けばよいの?Googleマップ見てもよく分からず。ふと、ホーム脇の階段を登る旅行者に気づく。登ってみると、無事、大きな通りkungsgatanへ出る。線路に掛かる陸橋を越えて歩く。進めないほどの強風。ストックホルムは海のそばのせいか、滞在中、何度か強風を感じました。
線路に沿ってしばらく歩くとトーン・パートナー・ホテル・クングスブロンの看板が。看板の横に蜘蛛の巣張ってる…いや、細かい事気にしてはいけないんだけどね…
レセプションには感じの良い可愛い女の子。チェックインは15時以降なので、スーツケースを預かってもらい、街へ。 
ストックホルムの方が、ヘルシンキより少しひんやり。ヘルシンキが日本の10月上〜中旬、ストックホルムが10月下旬くらいかな。どちらにしても、昼間はTシャツで良い位、朝夕はカーディガンがあれば大丈夫。湿気も少なくて快適。ここにいると、暫し地球温暖化を忘れますね。
太陽の光の感じも日本の秋に似ている。透明。色味が少ないというか。特にストックホルムではそう感じる。照らされたものが、明るく見える。
のんびりしたヘルシンキから来ると、随分都会に感じる。駅を通り過ぎると、海側遠くの方にガムラ・スタンらしき教会の尖塔などが見える。
駅からすぐのFabriqueへ。ストックホルムに何軒もあるベーカリーカフェ。どの店舗もおしゃれです。 
入ってみると、うん、完璧におしゃれな内装。なんとなく、日本のおしゃれカフェにも似ている…初めてパリのビストロに入った時、日本のフレンチビストロって、よく本場を再現してるんだなーと感心したけど…日本人の、再現力ってすごいですね。

セットの一部のように北欧らしい家族
黒いぷちぷちがカルダモン


カウンターにはシナモンロールはじめ、ずらりとパンや焼き菓子が。う〜ん、あまりお腹空いてないけど、一度は食べてみたいカルダモンロールとコーヒーを。カルダモンの風味は美味しい。が結構甘い。カフェアアルトのシナモンロールのが好みだな。焼きたてでまだほのかに温かかったし。やはり、美味しいパンを狙うなら朝一が鉄則ですね。
店員のお姉さんは普通に明るい感じ。この後も、とろける親切さだったヘルシンキの店員さんたちに比べると、ストックホルムの店員さんたちは総じてクールに感じた。いや、普通に皆んな親切だし、特に親切な方も何人かいたのだけど。
席で少しまったりしよう…蝿?ぎゃあ、5〜6匹隣のテーブルあたりをわんわん飛び回ってる。
たまたまだったのかも知れません。ヘルシンキにも蝿はいました。1匹ならいいんです。
でも、落ち着かず、駅近で人が入れ替わりどんどん来るのも落ち着かず、早々に店を出る。
そうこうするうちに開店時間の10時に近づいたので、5分ほど歩いてイリス・ハントヴェルクへ。視覚障害者の方が作るブラシのお店。広い店内にガーデングッズや籠、ブランケットなどもありました。

イリス・ハントヴェルク


野菜を洗う用のブラシを購入。木材を使っていて良い手触り。
大通りを10分位歩き、続いて手工芸のお店、スヴェンスク・ヘムスロイドへ。店内には毛糸や刺繍キットなどの手芸品、手袋、ブランケット、精巧な籠小物などぎっしり。地元っぽいおばさまたちが入れ替わり訪れる。まず手袋コーナーでロックオン、うーかわいい…けど、家に編みかけの手袋あるしな…通勤にはちょっと合わない感じだし、と逡巡。とりあえず店内を巡ってみると、天井から藁で作ったオーナメント、ヒンメリが下がっている!ヒンメリ、欲しかったんです。
中くらいのが85SEK、大きいのが150SEK。デザインが好きなのは大きい方。でも、結構するし、40センチ四方位あり、さすがに持って帰れないよな…。
中くらいのを見せてもらう。優しい店員のおばさまが、踏み台を使って取ってくれようとしたのだけど届かず、私小さいから〜と言いつつ大きな脚立を出して取ってくれる。
手元で見ると、藁でできた脆いものだけに、既に一部だけど藁が裂けている所も。うーん、どうしよう…でも、もうヒンメリには出会えないかも…買います!
ヒンメリは脆い、飛行機で日本へ帰る、包んで…と片言で伝えると、ケーキのように持って帰らないとだめよ〜と言いながら、優しい店員さん二人が紙で包んでちょうど良い大きさの箱に入れ、紙やパッキンを詰めて動かないようにして、箱に紐をかけて持ち易くしてくれた。ありがたい…。
この後、公園のベンチで休んでいた時、強風で箱が吹き飛ばされ2〜3回転し、ぎゃあ〜と思いましたが、店員さんの梱包のお陰で無事でした。
それ以外はそろりそろりと持ち運び、家まで持って帰れました。
ヒンメリ買えた〜。嬉しい!

可愛い手袋が沢山
ヒンメリ無事日本へ


さらに10分ほど歩いて、エステルマルム市場へ。綺麗な屋内市場。魚介のお惣菜などがずらり。
Tysta Mariで魚介のスープを。パンとクネッケ(雑穀の大きいクラッカー)は自由に取れる。ボウルにたっぷり。小さめに切った多種類の魚介やエビがゴロゴロ。鰤っぽい魚も。何入れてもいいんだな。上にたっぷり乗ってるのはマヨネーズ?と思ったらアイオリですね。
美味しい。食べ進めるとちょっと塩っぱい。パリパリのクネッケとよく合います。
スープ、265SEK。日本円で3,700円くらい。いい値段してます…。
市場の通路に面した席は混んでいたけど、奥まった外に面した席は空いていて落ち着く。飛行機に乗った疲れもあり、1時間位ぼんやり。窓の外の席では年配のグループがランチ中。こちらの人は外の席が好きですね。

エステルマルム市場
市場の中
魚介のスープとクネッケ


そこから歩いて数分のインテリアショップ、アスプルンドへ。あれ?中に人はいるけど閉まってる?おしゃれなお姉さんが出て来て、今日明日は休み、次の営業は月曜と教えてくれる。
よし、再訪しましょう。
海の方へ10分弱歩くと大通りに出る。ベルツェリー公園へ。緑が多くてとても気持ちいい。
後で通った隣の王立公園は人が多くて緑が少なく見えて、私はこちらの公園のが好きだった。
ベンチでひと休み。ベンチには憩ってる人沢山。
こちらは公園で憩うことが根付いてて良いですね。
日本だと(東京だとかな)猛暑や梅雨、冬は寒過ぎて外が快適な日が年間何日もない。蚊もいるし。それに、グループでピクニックしてる人などは見るけど、一人で公園で憩ってる人ってそう多くない気がして、なんとなく寛げない。
こちらだと公園でぼーっとできるのだけど。
まあ、北欧の冬は長いから、夏の今こそ、こぞって皆んな日を浴びてるというのもあるのでしょうね。

気持ち良い公園。銅像の頭にカモメ

15時に近づいたので、大通りを歩いてホテルに戻る。途中、デモらしき集団が見えて、巻き込まれたら大変、と一筋隣の通りへ。都会は恐ろしか…という気分に。
ホテルに到着。優しい年配の女性スタッフが対応してくれる。荷物運搬用みたいな(多分元々はそうだと思う。ボタンを押し続けないと動かない。)エレベーターで下へ。駅側から見ると、部屋は全て1階のレセプションの下の階にある。
ストックホルム中央駅近くで、そこそこの値段で泊まろうと思うと、窓なしの部屋が多かった。ここは窓があったのが決め手の一つだった。あったよ。でも、向かいの立体駐車場の壁しか見えんじゃないか。ずっと薄暗いし…。あんまり部屋に長くいたくない感じ。ヘルシンキのホテルの眺めが素晴らしかっただけに、暗い気持ちになり、思わずホテル変えようか?と検索してしまったが、いやいや、ホテル代、返金されないよなと思い直す。
翌朝、レセプションで、壁しか見えないので、部屋が空いていたら駅側の部屋に変えて貰えないか聞いてみたところ、駅側も電車しか見えないよ、と言われ、確かに大して変わらなそうだし、荷物まとめるの面倒でやめました。

ガイドブックにはフィンランドもスウェーデンも水道の水が飲めて美味しい、とあったので、フィンランドでは水道水を飲んでいた。匂いがなくて、東京よりよっぽど美味しいです。
でも、このホテルは、バスルームがなんとなく匂う気がするし、水を飲む気がしなくてスーパーへ水を買いに行く。
駅から数分のデパート、オーレンスシティの地下のヘムショップへ。どの水がガスなしか分からず、おばさまの店員さんに聞いてみると、素っ気なく教えてくれる。いや、十分親切なんだけど…ヘルシンキの店員さん優しかった…。
このスーパーは大きくて、野菜果物、シャンプー等日用品と一通りある。惣菜コーナーも大きくてサラダや温かいものなど色々並んでいたが、あまりお腹が空いていないし、ヘルシンキのストックマン地下のお惣菜ほど美味しそうでもないかな…と思い、バナナとクネッケだけ買ってホテルでの夕飯とする。バナナは量り売りで一本から買えます。

可愛い包みのクネッケ

部屋でオリンピックが見たかったんだけど、ウェブテレビ?操作方法が分からなくて諦めてしまった。ベッドは、良いものを使っててすごーく寝心地良かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?