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北欧旅行記2024.8 ③2日目 ヘルシンキ

8/7水曜日午前6時頃、予定より1時間ほど遅れてヘルシンキ、ヴァンター空港へ到着。
涼しい…!
同じ便は乗り継ぎの方が多く、入国ゲートへ向かう人が少なく少々不安になりつつ、現地っぽい方について入国審査へ。空港に朝日が挿してます。
EU以外の人用入国審査は、並んでおり30分くらい待ちました。
何の目的?→観光、どこに滞在?→ヘルシンキ、何日間?→3日、ヘルシンキの後はどこへ?→ストックホルム、いつ日本へ帰る?→13日、家族や友人は?→一人です、と一通り問答があり無事入国。
スーツケースを受け取り、trainの表示に従いリングレールラインのホームへ。迷いようがないくらい分かりやすいです。
不安で事前にリングレールラインへの乗り方動画(というのを公開してる人がいた)まで見たのですが。
到着ロビーにはカフェやファストフードが何軒かあって、確かすでに開店してたと思う。早く着き過ぎたらここで時間潰す事もできるかと。
…本当は日本を昼間に出てヘルシンキに夕方着く便が良かったのですが、迷って予約を躊躇してるうちに、早朝着便しかなくなってたのです。

長ーいエスカレーターを降りてホームへ。アプリでチケット購入。ホームに券売機もありました。
リングレールラインは朝のせいか空いていて、余裕で座れました。いくつかの駅に止まりつつ30分くらい。シャルルドゴール空港〜パリの電車はあまり治安良くなさそうな駅を通ったけれど、そういう地域がなく見える。
良い天気で窓からの光が眩しい。緑が多い。木々はポプラや白樺のような…、何となく北海道っぽい。
ヘルシンキに近づくにつれて、車窓から自転車の人が何人も見えます。自転車レーンが整備されていて、皆さんヘルシンキへ通勤中のよう。
こんな緑の中を自転車で通勤なんて…そりゃ幸福度高いわ〜。この、そりゃ幸福度高いわ〜を、旅行中何度も感じました。
そして、ヘルシンキ中央駅着。3日間予約していた、ホリデイ・イン・シティー・センターへ。
ホームを出て、東側へ。徒歩1、2分です。中央駅近くはやはり楽です。チェックインは15時からですが、スーツケースを預かってもらいました。
お店が開くまでエスプラナーディ公園で時間潰そうか?と思ってましたが、飛行機の到着が遅れたため、もう少しで8時。歩いてカフェエンゲルに向かいました。
中央駅を突っ切る。レトロな駅。いくつかカフェなど入っており、Robertsコーヒーの売店に大勢の人が並んでました。
青い空が眩しい。サングラスあった方が良いです。涼しくてカーディガンを羽織ってちょうど良い。昼間はTシャツで良い暑さでしたが、日本の暑さとは全然違います。最高で25度くらい、さらっと湿度が低く快適です。
ヘルシンキの街は首都とはいえ、高層ビルが立ち並ぶでもなく、古めの建物が多く、人も多過ぎずのんびりしてます。石畳の道はぼこぼこしてちょっと歩きづらい。道は直線が多くて簡単、迷いにくいです。
トラムが走る大通りをまっすぐ歩くと、おお、ヘルシンキ大聖堂が見えて来た。カフェエンゲル到着。朝一のためまだ空いてましたが、昼間通りがかるといつも混んでました。
食べてみたかったカルヤランピーラッカとカフェオレ。窓際の席へ。9時からは予約席、のプレートがありました。窓からヘルシンキ大聖堂がお向かいに。机には生花が飾られています。ヘルシンキではどのカフェでも、机に生花があるんです。
これ、他の国ではあまり見た事がない。日本のカフェで一輪挿しにちょこっと花やアイビーが、というのは見ますが、もっとしっかりした量で。大変好ましい。
お店は観光客風の方も、地元っぽい一人客もいました。
カルヤランピーラッカは…柔らかいタルトの生地に煮たお米が入っていて、卵とバターを合わせたものが乗っている。お米はあまり感じない。トッピングの卵バターが結構塩っぱい。カフェオレはたっぷりの量。わーい、初お茶、満足です。

カフェエンゲルの窓から
カルヤランピーラッカ

続いて、9時開店のアカデミア書店へ歩く。
入った時、新宿東口の紀伊国屋書店をなんとなく思い出しました。丸善も思い出す。レトロで、昔からある日本の本屋さんに雰囲気が似ています。書棚が高過ぎず、平置きの書棚も多くぎゅうぎゅうしてなくて、天窓から光が注いで、吹き抜けで開放感があり、置いてある家具はアアルト。落ち着く。好き。近所にあったらしょっちゅう来たい。
ひとまず2階のカフェアアルトへ。ここがまた良い。天井にから下がるライト、ゴールデンカップといい、黒い革の椅子といい、シンプルでスタイリッシュ、だけど落ち着く。まさにアアルトです…やっと来れた〜。
ここは観光客も勿論多いですが、地元っぽい方も多く、一角に新聞が置いてあって1人で新聞読んでる方もいて、他のカフェより静かで落ち着きます。本好きな人は絶対好きな雰囲気だと思う。で、店員さんがまた大変親切。可愛い。カフェアアルトには3回行きましたが、どの店員さんも素晴らしい。天使。
さっきお茶したばかりなので、ミントティーのみ。どでかいカップでたんまり入ってます。お茶の後、本を見て回る。建築関係とか、ガーデニング、料理本など写真の綺麗な本が多くて、パラパラ見てるだけでも楽しいです。

カフェアアルト
アカデミア書店

10時の開店時間になったので、すぐそばのartekへ。1、2階の広いフロアにアアルトデザインの家具がゆったり配されてます。スツールとか欲しいところですが、おいそれと買えないので小物を見る。メジャーとか茶漉しとか気になったのですが、いちいち買ってたらきりないよな、と自制が働き見るだけに。買っときゃ良かったな。
続いてエスプラナーディ通りへ歩き、ムーミンショップへ。マグカップとかノートとか、わんさかあります。ムーミンのマグネット購入。かわいい…。
通りを進み、マリメッコ、イッタラを下見。タイトショップヘルスキーをちら見。港のオールドマーケットまで歩きます。かもめが飛んでる。港からは対岸にウスペンスキー寺院が見えます。人が多くて賑やか。
オールドマーケットは食品の市場で魚介製品やらパンやらいろんなお店が並び、人がいっぱい。
スープのお店、soup+moreへ。11:20位と早めだったせいか、賑わってるが座れないほどではない。
初めにレジで注文してから席を取る形。野菜スープ(日替わりみたい。この日はビーツ)と魚介スープ(この日はサーモン)、チーズスープの3種類だったかな。あんまりお腹空いてなくて、ビーツを。甘みがあって美味しい。すりおろしたもろもろした感じで食べ応えあり。パンとオリーブオイルは置いてあるものを自由に取れる。スープは量がたっぷり、ちょっと多い。なんとか完食。ヨーロッパのご飯は日本人にはやっぱり多いですね。
席は市場の通路に面した細長いスペースと、通路上に置いてあり、長居する感じではないです。

オールドマーケット
ビーツのスープ

港に面した屋外市場をちらっと見る。野菜や軽食のスタンドなど。各国の観光客で賑わっている。可愛い雑貨は見かけなかったな。
港を出て15分ほど歩く。ヘルシンキは物乞いしてる人とか路上生活者とか少なくて(中央駅に何人かはいましたが)、物騒な雰囲気もなく、昼間街なかを歩いてる分には普通に注意してれば大丈夫です。
ギャラリー&雑貨屋LOKALへ到着。中に人はいるものの鍵が閉まっていて、?と思っていたら開けてくれた。夏季のため縮小営業中のようでした。あったあった、ナタリー・ラーデンマキの器!淡い色合い、ゆるやかな形、繊細な薄さ。あれこれ見比べ、薄緑のボウル、ピンクの中皿、水色の小皿を購入。お店の方は気さくで親切、何でこの店を知ったの?とか良い組み合わせで選んだねとか話しかけてくれました。
ナタリーさん、最近生まれた時の名前に改名して(割とよくあることとのこと)、現在、Nathalie Lautenbacherさんだそうです。ドイツっぽい響きですが、ルーツはフランスとのこと。
英語があまり話せず、話しかけられたら頑張って答えますが、なかなか自分から話すことはできない。旅の間少しでも会話できたことは、印象に残りますね。
…英語って、何年も学校で習い、トイックの勉強したり、英会話学校へ通ったり。今もラジオ英会話聞いてはいるのですが、一向に片言以上に話せない。結局、英語使うの、一年いや数年に一回の海外旅行の数日だけなのです。そりゃ、話せないのも無理はないとも思う。そういう日本人多いだろうな。
5分ほど歩いてペーパーショップへ。可愛い絵葉書やポスター、ノートなど並んでいてとても可愛い店。日本製の文具もありました。コウノトリモチーフの、金色の鋏を購入。
ほとんど寝ずに長時間の飛行機からのあちこち回り、この辺で疲れて来た。
すぐ近くのカフェ、アンダンテへ。日本のおしゃれカフェに通じる雰囲気の可愛い内装のカフェ。アンティークのカップが壁の棚と窓辺に沢山。窓辺の席へ。道行く老若男女が結構立ち止まってカップを見ていく。食器に興味がある人が多いんだろうか。
緑茶を注文。中国茶っぽい長い葉のお茶が細長い容器にたっぷり入っていてカップに注ぐ。が、この容器、薄めでめちゃくちゃ熱くて待てません。可愛いけど。手持ちの手拭いを巻いてなんとか注ぐ。
この店は割と若めのお客さんが多い。観光客風も地元風も。一人でパソコン打ってる人も。
スカーフ(ヒジャブと言うのかな)を巻いてる人も(街でも結構見ました)。
途中から、蝿に気づく。後日他の店でも蝿を見た。涼しい土地なのに意外。扉が開いてたり、店の作りが開放的だから?日本のお店であんまり見ないですよね。

アンティークのカップ
かわいいカフェ
アンティークのカップ
ここにも生花

まったりと1時間ほど休憩。15時近くなったので、歩いてホテルに向かう。途中、エクベリ・カフェや公園を通り過ぎる。公園が多くて羨ましい。
ホテルにチェックイン。綺麗なホテルでスタッフ感じ良し。シティビューの部屋、想像以上に良い眺め!駅舎と周辺が見渡せて、遠くにヘルシンキ大聖堂の屋根も。気持ち良い。ツインの部屋、広々してて快適。
暫し休んで(休んでばっかりいますが)、ストックマン地下のヘルックという食品売り場へ。広いスペースに様々な食品が並び高級感あり、見てるだけで楽しい。お惣菜コーナー大充実。すごくお勧めです。種類豊富だし少量で買える。お願いするとレンジで温めて保温容器に入れてくれるので、ホテルでホカホカが食べられます。
トマトソースのミートボールと付け合わせのジャガイモと人参、卵とかインゲンとか色々入ったサラダを購入。ミートボール、とっても美味しかった!肉が締まってなくて、柔らかい。こんなの食べた事がない。どうやって作ってるのか知りたい。あっさりしてる。ハーブを感じるトマトソースも美味しい。サラダも薄味で美味しい。
日本のデパ地下惣菜と比べ物にならないくらい美味しい。ヘルシンキって、全体に素材を生かした薄味で素晴らしい。日本の外食みたいにしんどくならない。
そしてここでも店員さんが優しい。セルフレジで困っていたら(カードを逆向きに入れてた)、するするとかっこいい長身の店員さんが現れて助けてくれました。

ホテルの部屋にてテレビでパリオリンピックを。フィンランド選手が二人出ていた女子走り高跳び決勝。走り高跳びって上位に来る日本人選手がいなくてあまり見た事なかったですが、神技的にすごいですね。そして各国の選手たちがなんだかとても似ている…。高身長で細長く足長く、ロングヘアをポニーテールにしていて(走った時の髪の揺れの美しさを意識してると思われる)、可愛くておしゃれ。日本の中継と違い、選手の家族や地元の人の応援、過去の挫折の映像とかなく、ただひたすら、その時やってる競技の模様を中継。会場の様子がよく分かるし、さっぱりしてて、その方がいいです。
北欧は白夜のイメージがあり、一晩中明るいのかと思ってましたが、そんな事ないです。勿論日本に比べたら日が長いですが、21時過ぎには日暮れて22時には暗かった。日の出は5時半くらい。パリとさほど変わりません。



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