見出し画像

死ときみと香水に関する考察【超ショートショート】 

「ねえ、あなたのホワイトムスクの香水、いい香りね」とベッドの中できみがいう。

「え? 僕は香水、つけてないよ? きみのスズランの香りの方がいい香りだよ」と答えて、ふと思い出した。

ホワイトムスクの香水をつけていたのは、4ヵ月前まで生きてた僕の彼女だ。
今は冷蔵庫の中で眠っている。

ああ……、なるほど!
香りの強いものを食べると、臭いがつくもんなぁ。
つまり明日から、僕はスズランの香りになるんだな。

蛇足かもしれない解説、または答え合わせ

a:
僕は香水をつけていない。でもホワイトムスクの香りがする。
ホワイトムスクの香水をつけていたのは元カノ。

元カノは冷蔵庫で眠っている→死んでいる。

「僕」が殺した

殺した彼女の香りが「僕」についている。

b:
今カノはすずらんの香りの香水。
明日から「僕」はすずらんの香りになる

これから今カノを殺す予定

c:
「なるほど!」

殺した相手の香りが「僕」につく、という法則を発見した、ということです。

special:
さらに「元カノが冷蔵庫にいる」「香りの強いものを食べると……」ということは、彼は元カノを食べている

体の中から彼女の香水の香りがするようになった。
ニンニクとか香りの強い食べ物を食べると、においがしたりするため。

と、ここまでくるとゾクッとが増すかな~と思います(^-^)
specialまで辿りついた方、いらっしゃいますか?


#超短編小説

お気持ちを届けてくださって ありがとうございます(*´▽`*)♡ がんばります! いただいたサポートはnoteサマで還元させていただきます(*´∀`*)ノ