不満を伝えるということ

他人に不満を伝えるのが、昔からとても苦手だ。

「今の言い方は傷ついたなー」とか、「こういうところ直した方がいいよ?」とかを思ってもなかなか言えない。

仲良くなればなるほど、それはどんどん難しくなる。常に嫌われたくないという気持ちが僕の胸の中には、存在しているのだ。

不満を伝えたところで、相手は変わってくれるのだろうか。人は1日過ごしているだけで、とんでもない数の他人と接する。その中のたった1人が気になった自分の悪いところを伝えられたところで、とんでもなく後悔する経験でもない限り、他人は変わらないんじゃないかと僕は思う。

そして、不満を伝えて、相手がそれを直してくれたら、それはそれで僕はその人と関わることを避けてしまう気がする。自分に嫌われないように、自分を苛立たせないように気を遣って接されているという状況がとてつもなく苦痛なのだ。

他人に「君はここが駄目だから直した方がいいよ?」なんて言えるほど僕は自分のことをできた人間だとは思っていない。だから、テレビのニュースコメンテーターとかを観てると、自分の考え、生き方、アイデンティティに自信があるんだろうなと思う。羨ましいかと言われれば何とも言えないけど、"自信をもって生きるためには“みたいなタイトルの書籍が本屋さんに並んでいるのをみると、この世の中は自信は持ち合わせていた方が生きやすいらしい。

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