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星座とギリシャ神話

占星術の『黄道12星座』はギリシャ神話ととても深い関わりがあります。
約5000年前に農業を生活の糧にしていた人々が季節の移り変わりを知る為に作られたと伝えられ、次第に神話と重ね合わせ結びついていきました。
それぞれの神話を知ることで、今までとは別の視点で12星座を感じてみてください。
第6回目は12星座の6番目の星座『乙女座』の物語になります。

乙女座 ♍︎ とギリシャ神話
「冥界の王ハデスの恋」
大地を守る豊穣の女神デメテルは大神ゼウスとの間に一人娘のコレーを産み、娘をとても愛し大切に育てました。
美しく育った乙女コレーはある日、高原でニンフ(精霊)たちと花を摘んでいました。ゼウスの兄弟である冥界の王ハデスは美しいコレーに恋をし、花嫁にしたいと願います。そして父親の大神ゼウスの協力を得て彼女を冥界へと連れ去ってしまいました。
愛娘を失った豊穣の女神デメテルは絶望し、天界から姿をくらませ、洞窟に閉じこもってしまいます。そのために地上は草木が枯れ、小麦ひとつ実らない季節となり人間が飢えで苦しみ、その状況を知った大神ゼウスは娘を母親へと戻すよう伝え、やむなく承知した冥界の王ハデスは母親が恋しくて泣いているコレーを元気づけるために12粒のザクロの実をコレーに渡し、母の元へと返すことにします。
愛娘が戻ってきたことで豊穣の女神デメテルは姿を現し、娘を出迎え大喜び。一切作物が実らなかった大地には草木が蘇りいっせいに植物が育ち始めます。
けれど天界には冥界の食べ物を口にした者は冥界にとどまらなければいけないという掟があり、4粒のザクロの実を食べたコレーは、12カ月のうち4カ月間は冥界の女王ベルセポネとして暮らすことになってしまいました。
愛娘がいない4カ月間、母デメテルはふさぎ込み洞窟に姿を隠してしまうので地上は冬となりこうして四季が生まれたとされています。
そして娘が地上に戻ってくると大地には植物が育ち春となり彼女を象徴する乙女座が天に輝きます。

守護星の水星
商業、旅行、伝令の神 ヘルメス。
ローマ神話では商業の神メルクリウス。
英語名マーキュリー「水星」。
ゼウスの使者であり、商人や旅人、盗賊の守り神。そして神々の間のメッセンジャーです。
足には翼の生えた靴を履き、手には眠りを自由に操る杖ケリュケイオンを持ち、死者の魂を冥界へと導く案内役も担います。また琴や笛なども発明し多才な神です。

賢く柔軟
乙女座生まれさんは現実への分析力に優れ適応していく柔軟さや賢さを持ちます。そして観察眼があり慎重。双子座さんと同じ守護星である水星がついていますがヘルメスの賢さの部分が色濃く出ます。管理能力も秀でていて細かいところにもよく気付きます。又一歩下がって物事を見据え分析していきますが、状況だけに対応してしまい過ぎずに自分自身の創造性を活かし、自分らしさを忘れないことが重要な鍵となります。


恋愛
奥ゆかしい魅力があります。控えめで繊細です。相手に対しても細かい配慮が行き届き自然に気遣いができます。清潔感のある人が好み。自らアピールするタイプではなく受け身で慎重な恋愛をするので、片想いの相手が乙女座さんならその細やかな気配りに感謝を伝え、少しずつ段階を踏みアプローチしていきましょう。またサポート力のある乙女座さんは相手の気持ちを迅速に察して自分のことよりも先に相手のために動く献身的な素晴らしい面も持ち合わせます。


タロットカード
『THE HERMIT』隠者と紐付けられています。

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