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星座とギリシャ神話

占星術の『黄道12星座』はギリシャ神話ととても深い関わりがあります。
約5000年前に農業を生活の糧にしていた人々が季節の移り変わりを知る為に作られたと伝えられ、次第に神話と重ね合わせ結びついていきました。
それぞれの神話を知ることで、今までとは別の視点で12星座を感じてみてください。
第4回目は12星座の4番目の星座『蟹座』の物語になります。

蟹座 ♋︎ とギリシャ神話
「仲間思いの勇敢な大蟹」
大神ゼウスは人間である王女アルクメネとの間にヘラクレスという息子を授かりました。ゼウスの妻である女神ヘラは、夫の愛人の子供であるヘラクレスを快く思っていませんでした。
時が経ち、逞しく育ったヘラクレスは王の命令でヒュドラという九つの頭を持つ大蛇の退治をすることになります。強者同士の戦いはなかなか決着がつかなかった為、ヒュドラと同じ泉に住んでいる大蟹カルキノスがヒュドラを助けようとその大きなハサミでヘラクレスの脚を挟み切ろうとしました。
それに激怒したヘラクレスはカルキノスを踏み潰し、その後ヒュドラも退治し勝利を収めます。
ヘラクレスを快く思っていなかった女神ヘラは、仲間思いの勇敢な大蟹のその勇姿を称え、天にあげ蟹座となりました。
またヒュドラもヘラクレスを苦しめた功績として「ウミヘビ座」となります。

守護星の月
夜空を美しく照らす白く輝く月。
狩猟を司り、野生の動物を守護する純潔の月の女神アルテミス。
大神ゼウスと女神レトの子供であり太陽神アポロンとは双子の兄妹。
ローマ神話では月の女神ディアナと同一視されています。英語名はダイアナ。
月の女神アルテミスはニンフ(精霊)たちを引き連れて森を駆け抜け狩猟を愛する野生的は女神です。気性は激しく、ある日彼女が水浴びをしている姿を偶然にも目撃してしまった狩人アクタイオンに激怒して牡鹿に姿を変えさせ、彼の猟犬に追わせ息絶えさせてしまう容赦のない激しい気性の一面をもちます。
その一方で子供や女性、弱き者を守護する女神であり、出産や子供の成長を見守る守護神でもあります。

優しくて繊細
蟹座生まれさんは、ギリシャ神話の大蟹のように家族や親しい友人など信頼し心を開いた人たちを徹底して守り大切にします。蟹の固い殻で分かりずらいですが、中身は優しく繊細で傷つきやすい性質を持ちます。感受性が強くその場の空気や人の気持ちを察しやすいのです。
また月の女神アルテミスのように感情の起伏が激しい部分も持ち合わせます。不安やストレスへの防御本能も人一倍です。一方で家族、家庭を大切にし母性があり子供の成長を見守り良妻賢母の方が多いでしょう。蟹座さんは守られ安心できる場所があると安定します。

恋愛
一途な恋愛をします。包み込むような優しさがあり、親しみやすいです。
一方で情熱的で積極的な面ももち、家族や家庭を大切にするので安定した温かい家庭を築ける相手を選ぶでしょう。子供も大好きです。また喜怒哀楽や好き嫌いがはっきりしていて一度嫌われてしまうと心を開きにくいので、片思いの方が蟹座さんなら誠実さをアピールして信頼関係を築きましょう。自分の気持ちを受け止めてくれる人を必要とします。ロマンチストさんなのでロマンチックな場所でのデートもオススメです。


タロットカード
『TEMPERANCE』節制と紐付けられています。

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