親は100%間違っている

長倉顕太著 「親は100%間違っている」を読んだ。

長倉さんの考えにハマって、2冊目にこれを選んだ。

正直言うと、この本は最高だと思う。


我々は、生まれたときから、親の価値観という「洗脳」を受けている。

・~は正しい
・~は間違っている

といったように。


そして、少し大きくなると、価値観を「洗脳」してくる相手が増えていく.

学校、友人、社会、、、、、、

・「周りに迷惑をかけてはいけない」
・「我慢するといいことがある」
・「努力すれば必ず報われる」
・「大企業に就職した方がいい」
・「学生時代が一番楽しい」

などなど、挙げていくときりがない。


本書では、このような誰かから刷り込まれた価値観の「洗脳」をいったん全部デトックスして、自分の価値観を確立させる方法をいろいろと紹介している。


僕は、この本が日本全体に広まり、各家庭に1冊置かれるくらいにまで浸透したら、確実に日本は変わると思う。

多くの人が、本来持っていた自信を取り戻し、生き生きとした人生を送れるようになるんじゃないかと。


しかし長倉さんは自身のyoutubeで、この本はあまり売れなかったと言っていた。

そして、日本に根強くある「親は尊敬するもの」といった儒教的な価値観が、この本があまり売れなかった原因の1つじゃないか

と自身で分析していたが

僕もその通りだと思う。


・お母さん(お父さん)の言う通りにしなさい
・親に口答えするな
・ガキのくせに生意気な口を聞くな

などのセリフを、親が自分の子供に言い放つシーンは

日本の様々なコンテンツで散見されるのではないか。

そして、実際に家庭内でも、こういったことを言ったり、言われたりしたことがある人は少なくないのではないか。


このようなセリフには、少なからず「親は尊敬するべきもの」という価値観が入っていると思う。


しかし、これによって多くの人達が悩まされているんじゃないかと思う。

親の価値観のもとで育ち
親の価値観で習い事をして
親の価値観に沿った学校へ行き

といったように、生まれてから自分の意志を持つころまでずっと親の価値観を洗脳され

それにプラスして

「親は尊敬するべきもの」

といった価値観も刷り込まれると


どこの高校、大学に進学する
どこに就職する
だれと結婚する

といったような後々の選択も、自分でしているようで、実は親の価値観で判断してしまう。
(というより、自分の価値観が育っていないから、自分の価値観で判断しようがない)


そして、
・こんな大学に行きたくなかった
・こんな仕事したくなかった
・こんな相手と結婚したくなかった

といったように、後々に自分を苦しめる。


自分の価値観に沿わない人生を送るって、苦痛でしかないと思う。


またその苦痛から抜け出すことを「親は尊敬するべき、親は正しい」といった価値観が邪魔をする。

親を信じ、自分を信じれないから、親の価値観のレールから外れる勇気がでない。


本当に、何もいいことないよね。


僕も、親の価値観にどっぷり浸かっていたいた一人だった。

特に母親とその両親(母方の祖父母)


家が近かったから、会う機会が多かったのでそれもそのはず、

彼らが正しい・良いと思っているものを、本当に正しい・良いと思っていたし

その価値観に沿って人生選択をしてしまっていた。

そして心を病んだ

自分が、何を楽しいと感じるのかが分からなくなった。



よく日本が落ちぶれているは教育が悪いとか、考えさせない教育とかいって

教育のせいにされがちだけど、(もちろん教育の問題もあると思う)

僕的には、この「親は尊敬すべき、親は正しい」の価値観も相当寄与していると思う。


そして、案外これは盲点だったりするんじゃないのか。

なにせ、現代の日本の教育より儒教の方が歴史が長い。

少なくとも、儒教って江戸時代からあったような気がする。

それだけ日本全土に定着しちゃっているんだろう。

だから、疑ってさえかからないところもあるんじゃないのかな。


親の言うことが正しいって、少しでも思ってしまうと

自分の考えに沿って行動するのが怖くなる。


でも、この本みたいに、

「親は間違っている」

っとバサッと切り捨てると


なんか今までの重荷が全部吹っ切れたみたいに、体が軽くなったというか

洗脳から一気に解かれた感じがした。


この快感を、心地よさを、多くの人に味わってほしいな~と

個人的に思う。
















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