BGMはエイフェックスツイン

私はいなくなってほしくなかったけど、何をしても仕方がなかったのだろうと思う。私のせいでもない、だから君のせいでもない。あの時の言葉覚えてる? そんなこと言ったっけ の繰り返しだったな。私もすべて覚えていないから、思い返す。
今日はお香の匂いが髪に染み付いて嫌だ。それとして褒められて嬉しく、ただ会話をして目の前の男と比べて言葉が美しかったことがただ思い出された。コンクリ打ちっぱなしプロジェクターから投映されるマッサージのAV、等身大の人間の大きさ。同じ体位で鏡にうつしたように吐精、片方は光でできた薄っぺらいきれいな女、私は醜女で、肉体があってよかったと心底思ったわ。
祭りはいかがわしい事をした恋人ではない男女で見るには眩しすぎるだろ。うそつきで開き直った、しかし、事後裸のまま屈託なく祭りを見に行くよう誘うこの男は品はないが人は悪くないようだ。淋しそうだけど人の心まで降りられなさそうだ。ちんぽが擦り切れて本当の言葉を作る事をわすれてそうだ。この人はなにで涙を流すのだろう。でもそこはまあどうでもいいとこだ。地下足袋たちは公道を踏みつけていて、傘は途中から邪魔になった。


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