見出し画像

隊長『えーっと…アレだよ、アレ!』

兵士『だからなんですかー!?さっきからアレしか言ってないですよ』

隊長『あーーーど忘れした。せっかく良いアイデアが出そうだったのに、アレの名前が思い出せん!』

兵士『あー、ありますねたまに。ココ(喉を指さして)まで出てるのにって感覚』

隊長『そうなんだよ!もうおれなんかココ(頭頂部を指さして)まで出かかってるぞー』

兵士『いや、どこから出してんですか笑』

隊長『だよなー笑 あぁー!だめだ、思い出せん。やっぱ歳かなぁ』

兵士『ど忘れすることは別に年齢のせいじゃあないですよ。脳が頑張って情報を倉庫から持ってこようとしてるんで、むしろ活性化してるんですよ』

隊長『そうなのか!?』

兵士『えぇ。知ってるはずなのに思い出せないという感覚を既知感と言います。ど忘れしてモヤモヤしている状態は、脳の司令塔である前頭葉が出した信号に対して、記憶の倉庫である側頭葉が一生懸命探している状態なんです』

隊長『なるほどなぁ』

兵士『既知感は記憶の読み出しの最初のステップで、既知感から読み出しへのバトンタッチがうまくいかない時に、ど忘れが起こるんです』

隊長『そうだったのかぁ。うーん、それにしても思い出せんなぁ。いっそ、スマホで検索してしまおうかな』

兵士『それもいいですが、実は、ど忘れを思い出した時に脳内は、なにか新しいものを生み出した時と同じ状態になるんです。思い出せた瞬間、脳内の回路が一気に繋がって、ドーパミンが分泌されるんです』

隊長『ドーパミンが出るから、スカッとするんだな!』

兵士『そうです。言い換えれば、ど忘れは創造のトレーニングみたいなものなんです。ど忘れを思い出すたび想像力が高まるんです』

隊長『ど忘れは想像力を高めるチャンスなんだなぁ。』

兵士『思い出すのに時間の猶予があるならば、思い出せるまで待ってみるのも良いですね』

隊長『そうだなぁ。あ!!!思い出したぞ!?!?』

兵士『おお!おめでとうございます!で、なんだったんですか?』

隊長『おれが考案する、新しい筋トレだ!』

兵士『え…。ではわたしはこれで失礼しま…』

隊長『何を言ってんだ!?今からやるんだよ!よーし、スタートぉ!!』

兵士『もぉぉぉぉ!!ずっと忘れててよかったのにーー』


今日も幸せ。明日がワクワクする!

この記事が参加している募集

#スキしてみて

523,049件

#最近の学び

181,025件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?