【シロクマ文芸部】年神様の会話
こちらの企画に参加中です。
以下本文。
「閏年、なんで名前が閏年なの?
まわってくるのがいつもじゃないから
うるうるしているの?」
元気のよい少女が青年に向かって
純粋な質問をした。
「さあね?閏年の意味はわからないさ、
人は名前をつけたがるからね。
特別だとでも思ったんじゃないかな?」
青年は少女に向かってにっこり笑い返す。
「ふーんそんなものかな?」
「そんなものだよ。
1日増えるって僕らは大したことないけど
人には大したことなんだろう。
だから僕は閏年って名前なのさ。
僕は気に入ってるよ。閏年。」
「そっかぁ、やっぱり人って面白いね。
だって1日増えるだけで名前がある。
私だって毎年って名前がつけられた。
観察するのが面白いよ。」
毎年はにっこり笑って地球に目を向ける。
年とつく神様達は
今日も人を観察している。
ヒプマイに狂うほど沼ったオタク サポートしてくれたら かなりヒプノシスマイクブログはかどります!