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ドイツの8月

8月は変な気分になる。というのも、自分の誕生日があるから。
ドイツでは誕生日は自分で祝う。自分でケーキを焼いて職場に持って行ったりする。ドイツ人って、幾つ年をとっても誕生日を大事にしている印象があって、大人も結構盛大に祝ってたりする。職場の保育園はちょうど今夏休み中で閉まっている(日本の保育園は2週間半も閉まらないだろうか)。だからケーキとか持っていかなくてよくて良くてホッとしている。自分から祝ってくれアピールみたいで、いまだに慣れない。

んで、私は変な気分になっている。というのも、ここ数日

「40代で日本に完全帰国案」

なるものが浮上しているから。いや、ただそうしてみたらどうだろうと思っているだけだけど。私はドイツで死ぬのは嫌だ。死ぬなら日本がいいとずっと思っている。海外在住のネックだよな。老後問題。

もしドイツ人のパートナーがいたり、日本人のパートナーと一緒にここに住み続けるならまだしも、私一人だし。そもそもドイツの老人ホームとか行きたくないー。頭ボケてまでドイツ語話せる自信ないー。
でも日本に帰るのはずっと先だと思って、思考先送り術を使っていた。しかし日本で人間関係を築くのも時間がいるわけで、おばあちゃんになってから日本に帰って、コミュ障の私が突然友達できるわけでもなく、結局日本でも孤独死とか洒落にならない。

帰るなら早いほうがいいのかも。

もはや8月に何の関係もない話題になってしまったが、ベルリンの今年の夏は暑くなくて、爽やかに涼しいならまだしも、天気が悪く、雨が多く、暑くない夏はそれはそれで体に堪えるもんで、こんな考えを巡らすにはうってつけなわけだ。

ママ友はマヨルカの休暇での写真を送ってくれた。青い海、綺麗だな。ドイツ人の専門学校の同級生は、カヌーで川下りをしていた。ここら辺は川が多いから、結構やっている人がいる。私何やってんだろ、と思わずにはいられないが、どこかに休暇に行くと卒論が間違いなく終わらないので、家でずっと座って書いている。

誕生日の日、やっと卒論の理論の部分が終わった。もうこれで専門書を読んで引用したりしなくていい!やった!次は実践編で、保育園でやったことを書く。もうとにかくドイツ語の海から私を解放したい。

そんな8月。

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