『ブラインド』第一話(#創作大賞2024 #漫画原作部門)
■あらすじ
■補足:参考(競技用ブラインドテイスティングとは)
■補足:登場人物
■第1話
シティホテルの前で柱の影に隠れる主人公の堀内恋果(26)。
サングラスにマスク、バンダナで頭を覆っていて、明らかに怪しい格好。
横にいる友人(梨花)に興奮した様子で問い詰める。
恋果:「ホントに裕二だったの?」「相手はどんな女?」「何時にチェックインしたの?」
彼氏の浮気疑惑に怒りが収まらない様子。
そこに彼氏の鎌田裕二(32)が女性と腕を組んで出てくる。
恋果:「どいうこと!」
駆けつけて、激しく問い詰める。
大慌てし、泣きそうな鎌田は弱々しく答える。
鎌田:「刺激が欲しかったんだよ、だって、恋果はなんていうか普通の女の子だから…」
ショックで何も言い返せず、腰が砕けるように座り込む。
鎌田の横にはハイブランドのスーツで身を包んだキャリアウーマン風の美しい女性、早乙女美香(29)。
冷たい表情で恋果を見下ろす。
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友人の梨花とバーに来た恋果。
飲み干したビールグラスが大量に置かれている。
恋果:「テキーラありったけ!」
鎌田が起業した会社で働く恋果は、もう働けないと、彼氏と仕事を同時に失ったことを嘆く。
「25までにお金持ち彼氏を見つけ、20代で結婚、子供を2人生み、子供が自立した40代で美魔女として雑誌でチヤホヤされる」
という人生設計が崩れ去り、明日からニートという流れに絶望し涙する。
○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・
1ヶ月後。
ボサボサの髪、パジャマ姿、夕日が部屋に入る時間帯にまだ寝ている恋果。
母親からの電話に出る。
全て失い、ニートをしていると伝えると、
ふるさとの北海道余市に戻ってきて父親のぶどう農園を手伝いなさいと、促される。
○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・○・
余市に戻った恋果。
家業を継いであげると伝えるが、犬猿の仲である父親と大喧嘩。
「何をやっても中途半端なお前には無理」と追い返され、
「世界一になってみせる」と啖呵を切って東京に戻る。
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ふらっと入ったワインバーで、盲目のソムリエ紫貴謙二(45)に出会う。
香りを的確に捉えて、ワインの産地やビンテージ、色までも当てていく。
さらに、恋果がぶどう畑帰りであることなどを服に付いた香りから推測していく。
感激する恋果。
紫貴がテイスティング選手権の日本代表だったことを知り恋果は、
「世界一になりたい」とその場で弟子入りを志願する。
幼い頃から食用ぶどうに慣れ親しんでいたからか、味覚は研ぎ澄まされている。
紫貴がわざと出したブショネ(コルクの不具合で味や香りが劣化)のワインだけを残していた。
それを見て弟子入りを受け入れる。
つづく。
#創作大賞2024 #漫画原作部門 #文化系スポ根 #ワイン
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