エレベーターのバッテリー交換

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よく、保全提案見積でエレベーターのバッテリーを替えてくださいと見積が出されてきます。
バッテリーと言ってもいろいろと種類あるので以下紹介します。

1,非常用、停電灯バッテリーについて
非常時に備えて活躍するので普段から使用される事はありません。
停電の時にエレベーターに乗っていたら、突然電気が遮断されるので途中階とかで停止してしまいます。その上照明も消えて真っ暗になり助けを呼ぼうにも非常用のボタンはどこ?やっと見つけても電気が来てないので外部に非常事態を知らせるブザーも鳴らないし、通話もできない・・・。
非常に危険な状態と思いませんか?国の決まりでもこの非常用バッテリーと停電灯バッテリーはきちんと普段から機能するように報告する重要な項目になっています。それほど高額ではないので早い目に交換してもらいましょう。

2,停電管制用バッテリー
全部のエレベーター付いてて必要なわけではなく、停電時自動着床運転が付いているエレベーターが該当します。
これは、さっきの停電になった時、途中階で閉じ込め状態のなるのを防止するために停電時にエレベーター専用のバッテリーで一番近くのフロアーに着床して閉じ込めをなくす為のバッテリーです。
これも普段は使われる事はないのですが、通常電源ルートを経由しているのでバッテリーが弱ってくると電圧変動が起こってよく、関西電力保安協会の電力調査で”漏電の可能性あり”と通知が来ることがあります。
エレベーター保守会社にその旨連絡手配して、電圧調査し異常有無を確認してもらって保安協会に報告しなけれればならないので電圧不足になる前に交換するようにしましょう。
中には、電量不足になったら、アラーム音が鳴り続けたり、乗場の階床表示に”LGBT”とかエラーメッセージがでて停止してしまう機種もあります。
そうなるとバッテリーを交換するまでその状況は解消されないので強制的な感じで交換する事になります。

3,制御盤内メモリーバックアップバッテリー
制御盤内のいろいろなROMや記憶機能の基板のメモリー機能を保護する為のバッテリーです。ほんのボタン電池みたいなものなので少額なのですぐに替えましょう。

4,非常用、停電灯用、停電管制運転用バッテリー
上記の1,2を併せ持ったバッテリーなので替えるときは一式交換になります。それなりの金額となりますが、交換しましょう。

5,余談:豆知識
エレベーターの非常ボタンを押したら警備会社に信号が発信され警備会社の方が駆け付ける警備契約を結ばれているケースがけっこうあります。
これは、エレベーターの故障に対応するものではなく、犯罪防止の目的になりのですが、この警備機器の電源はエレベーターの非常用の電源から取っているのでバッテリー劣化は通常より早くなります。
(標準的なバッテリー耐用年数は早いタイプで3年、多くの機種は5年~7年)

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