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自分で法人税申告⑥【最終日】

4月30日の日曜日。僕は軽い二日酔いで目覚めた。前日にフルフルで参加したイベントのダメージがまだ残っている。しかし、ついに最終日となってしまった。もう未来の自分に期待することはできない。

ということで、僕は国税の申告を終わらせることに取り掛かった。ほとんど出来上がっていたとはいえ、数字が間違っていてはまずい。財務諸表や申告書を完成させても、すぐには提出しない。そう、地方税の申告があるからね。

エクスポートの罠

国税の書類を完成させたのち、地方税の申告に取り掛かる。時間はもう午後になっていた。しかし、僕には強い味方があるのだ。あるはずだった。それが、「国税情報を使用して作成」(e-Taxからエクスポートしたファイルを使用して作成)である!

エクスポート

必死に作った財務諸表も、泣きながら入力した申告書も、見つけ出した勘定科目の分類も、二度とやらなくていいのだ。素晴らしいぞエクスポート!
というわけで、エクスポートした共通項目を読み込んで気付いた。

あれ、あんまり情報読み込んでなくね・・?

いや、なんか数字は入力されているんですよ。いるんですが、なんか少ないような気がする。項目が。足りてないような気がする。まさか・・

いやまて。そんなはずはない。ここでまた0から作り直すのはかなり厳しい。地方税の電子申告ソフトを作ったやつらを信じろッ!

天啓

僕は見つけだした。言われてみれば簡単な話だった。「財務諸表」が組み込まれていなかったのだ。もっと正確に言えば、「共通項目のエクスポート」では財務諸表は共有できないのだ。

なんと「財務諸表」については、XBRL形式のファイルを一旦作り、それを読み込ませなければいけなかったのだ。XBRL形式ってなんだよ。

「切り出し」という単語もイケてない

ということで、e-Taxから財務諸表ファイルの「切り出し」を行って、読み込ませるためのXBRLファイルを作る。

エクスポートでは足りないのだ

eLtaxを起動し、添付ファイル⇒財務諸表と選択して、このXBRLファイルを読み込むことで、バランスシートや損益計算書を移管することができた。良かった。ある意味これも罠だった。

地方税は申告書に書くことも少ないので、ここからはサクサクと進んだ。こちとら赤字なので、法人住民税の均等割(23区だと7万円/年)だけである。ここで、1つ忘れてはならないポイントがある。

事務所を有していた期間が1年に満たない場合は、「(年額×事務所を有していた月数)÷12」の算式により算出します。月数の算定は、暦にしたがって計算し、1月に満たない端数が生じたときは切り捨てます。

法人都民税のQA

これである。法人の設立日が月初でない限り、その月は切り捨てできるのである。たとえば僕の場合は、3月15日に設立して2月末決算なので、1年分払うつもりでいた。しかし、よく考えると最初の3月は16日しかない(=1月に満たない端数なので切り捨て)

結果、支払う税金は11ヶ月分で済むことになる。ちょっとだけ得した気分である。税金の額が変わることで帳票類を修正する必要はあるけど。

というところで、法人税申告をして、税金の納付をした。ちなみに赤字で法人税ゼロだと納付は不要。さっきの均等割だけだ。ただペイジーが使えないと土日に納税できなくて詰むかもしれない。気を付けてくれ。

さいごに

何とか自分で申告を終わらせることができた。しかし、結論としては、自分でやるもんじゃないなと思った。僕の場合は、かなりシンプルな業績かつ赤字法人ということで、最小限の手間で出来たからこその特殊な場合である。

利益が出ているなら素直に税理士さんに頼もう。マジで。

来年も生きる!!


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